2021-10-17 更新
西田尚美、市川実和子、栗林藍希、松本壮史監督
「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに日々の暮らしに寄り添った様々なコンテンツを発信する「北欧、暮らしの道具店」。2018年4月より「北欧、暮らしの道具店」から配信が始まり600万回以上再生された短編ドラマ「青葉家のテーブル」が長編映画化され、全国にて絶賛公開中。6月の公開当初は緊急事態宣言中のため、舞台挨拶などのイベントを泣く泣く自粛していたが、この度の緊急事態宣言解除を受けて、アップリンク吉祥寺での公開に合わせて本作初の舞台挨拶が実施された! チケット発売後、即完となった舞台挨拶には主演の西田尚美、映画オリジナルキャストの市川実和子、栗林藍希、そして松本壮史監督が登壇し、つかの間の再会と4ヵ月越しの念願が叶った舞台挨拶にキャスト・観客ともに笑顔溢れるイベントとなった。
緊急事態宣言が明け、雨の降るなか、本映画初となる舞台挨拶に駆けつけた『青葉家のテーブル』ファンを前に、主演の西田尚美、共演の市川実和子、栗林藍希が映画から飛び出してきたかのような衣装に身を包み登壇した。満席の会場を嬉しそうに見つめながら青葉春子役を演じた主演の西田が「6月に公開した時に舞台挨拶ができなくて、いつになったらできるんだろうという思いで過ごしていたんですが、こうやって上映することができて、皆さんと時間を共有することができて、本当に感謝しています。ありがとうございます」と挨拶し、念願の舞台挨拶ができたことの喜びを滲ませ、感謝の想いを伝えた。
15年ぶりの主演作の反響を聞かれた西田は「ドラマの時から観てくださった方もいましたし、映画を知って新しく足を運んでくださった方もいて、観た方が“あのご飯が美味しそうだった”とか“インテリアが素敵だった”とか、大人パート、若者パートそれぞれの想いや悩みとか、作品から何かを感じ取ってくださった声をたくさん拝見したので、少しでも気持ちに触れられてよかったなと思いました」とその確かな反響に安心した様子。
本作が約5年ぶりの映画出演となった市川は「母が初めて私が出ている作品で2回観に行ってくれたそうで、パンフレットも送ったら『毎日ずっと見てる』って言われました(笑)。親孝行できたなと思いました」と身近な青葉家ファンの存在を明かし、会場の笑いを誘った。
試写会で初めて作品を観た際に「こんなに自分をずっとスクリーンで観るのは初めて」と話していたという栗林は「最初に観たときは、まず(自分がたくさん映っていて)びっくりしました。撮ってる時から分かってたんですけど(笑)。私も家族が2回観に行ってくれました」とはにかみながら嬉しそうな笑顔を見せる。
先日第13回TAMA映画賞にて最優秀新進監督賞を受賞し、目覚ましい活躍をみせている松本監督は、本作の反響について「SNSや業界の方、知人からの反響もすごくあったんですけど、僕の父親から電話で感想を言われて、珍しく『あのシーンはどうだったんだ』などいろいろ聞かれました。会社でも宣伝してくれてたんですが、いろいろ解説して人気者になっていたようです(笑)」と家族からの嬉しい反響を明かした。
ドラマ版からのキャストのみならず、市川や栗林など映画オリジナルキャストが参加したことについては「作品はタイトルの通り家の中のお話が主だったが、新しい風が入ることで(物語が)広がって行った。今まで描かれていなかった春子さんの一面が見えたりして、それがすごくよかったなと思います」と西田。
司会から共に“トップモデル”として活躍した西田との共演について聞かれると、“トップモデル”という言葉に反応して「トップモデル!?」と市川と西田が目を合わせて思わず爆笑してしまう場面も。西田を「大先輩」と立てつつ、「尚美ちゃんとはお互いに20年前を知っているので、私はある実感を持って時を過ごすことができました。実際の時が流れている分、密度が違った気がしていて、皆さんにもそれを感じていただけたら嬉しい」と語り、同じ時を過ごした同志との共演に喜びを滲ませた。
劇中で歌も披露した栗林は「レコーディングでは緊張していたみたいで、私より年下のヒロ役の大友一生くんに『緊張しないで、もうちょっとリラックスして』とアドバイスされて(笑)。そこからは、映画の中と同じような仲良い雰囲気に変わって、その空気感のままレコーディングしていたので、気がついたら終わっていました」と共演者同士の仲睦まじい様子を覗かせた。
本作で市川演じる知世のお店の店員役として映画初出演を果たし、先日のキングオブコントでも大活躍をみせた蛙亭の中野周平に話が及ぶと、監督は「中野さんはすごく緊張されてました。西田さんと市川さんと3人のお芝居も多く、大女優を前に『緊張してます』っておっしゃってたんですけど、僕は全く面白いことを言わないな……って思ってました(笑)。でもカメラが回ると一番堂々とされていて、すごい面白くて、頼りになりました。西田さんも一回テストで笑ってしまっていましたね(笑)」と中野の手腕を絶賛すると、西田は「私は笑いを耐えるのに必死でした。間が独特で『どうやって対応したらいいんだよ~』と思いながらやっていました」と切ない声で訴え、会場の笑いを誘った。
最後の挨拶で監督は「舞台挨拶ができなくて心苦しい想いをしていたので、このような場を設けていただいて本当にありがとうございます。何か感じたことがあったら、誰かに伝えたりSNSに投稿したりしてもらえると嬉しいです」と感謝。
西田は「今日、観ていただけたことが幸せ。まだ上映は続くと思うので、ちょっと休みたいなって時にまた観たいなって思ってもらえる映画であって欲しいと思うのですが、どうでしょうか……」と会場に問いかけると観客からは溢れんばかりの拍手が。「こういう映画に出られたこともとても幸せですし、皆さんに観ていただけて嬉しい。今日も雨で寒いですけど幸せな気持ちで帰って(劇中ででた料理の)はぁちゃんライスを作ってもらえたら嬉しいです」と寒さを吹き飛ばすような優しい笑顔で締めくくった。
(オフィシャル素材提供)
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