2021-09-29 更新
いまや「人生100年時代」と言われる日本。高齢になっても働くのは当たり前、年金や貯蓄だけで、老後の生活は大丈夫なのだろうか。社会の仕組みもどんどん変わっていく中、どんなに準備をしても、不安は募るばかりである。「老後資金が2000万円必要」とも言われる中、生きていく上で、どんな備えが必要なのか? そんな社会の最小単位である家庭の切実な課題、もとい現代日本が抱える最大の問題に、一人の主婦が立ち向かう!? ハートフルで痛快なコメディ・エンターテインメントが誕生した。
原作は、巧みな設定で読者を取り込む、稀代のストーリーテラー、垣谷美雨の34万部を突破したベストセラー小説「老後の資金がありません」(2011年/中公文庫)。親の葬式、子どもの派手婚、夫の失職、セレブ姑との同居……家族の金難に振り回される50代の主婦・後藤篤子の奮闘が、小気味よく綴られる。老後の資金問題というシリアスなテーマを、ユーモラスに描いた原作に引きつけられた製作陣が“大人が見られるコメディ映画”化を企画した。
老年期を迎えようとする人生の後半に、誰もが直面する難問に挑戦する、本作の主人公・篤子役に白羽の矢を立てられたのは、日本最強のコメディエンヌ・天海祐希。数々の作品で、デキる女性を鮮烈に体現してきた天海が、本作では、平凡な主婦の魅力を引き出す。普通の人と同じ問題にあたふたしつつも、家庭を切り盛りする篤子を明るくコミカルなタッチで演じ、観る者を元気づける。家族の幸せを一番に願うも、お人よしな主人公を大いに翻弄する面々には、草笛光子、松重 豊、新川優愛、瀬戸利樹、加藤 諒、柴田理恵、石井正則、若村麻由美、友近、クリス松村、高橋メアリージュン、佐々木健介、北斗 晶、荻原博子(経済ジャーナリスト)、竜 雷太、藤田弓子、哀川 翔ほか毒蝮三太夫、三谷幸喜などバラエティに富んだキャスト陣が結集!丁々発止の芝居を魅せる。
メガホンをとるのは『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)のヒットも記憶に新しい、前田 哲。さまざまな社会問題を、独自の視点とリズミカルな作風で、極上のエンターテインメントに仕立ててきた演出力を、本作でも発揮する。
人生100年時代に、50歳は折り返し地点だ。篤子は、家族の変化を受け容れながら、自分の価値観を変えてゆく。観客と同じ“いま”を生きる、ヒロインのしなやかな生き方には、ここから先の人生を、すこやかに生きるためのヒントがきっとある。
主婦・後藤篤子(天海祐希)は悩んでいた。
家計は妻に任せきりの夫・章(松重 豊)の給料と篤子がパートで稼いだお金をやりくりして、娘(新川優愛)と息子(瀬戸利樹)を育て上げた。節約をモットーに、老後の資金をコツコツ貯めてきたはずなのに……親の葬式に330万、子供の派手婚に300万!そんな中、夫が失職!と次々とお金の災難が襲い掛かる!
なんとかしてやりくりするものの篤子の努力はむなしく、出費はかさむばかり。いよいよ姑・芳乃(草笛光子)への仕送りさえ捻出できなくなった篤子は、義理の妹夫婦との話し合いの席で、芳乃を引き取ると口走ってしまう。しかし、元・老舗和菓子屋女将は、超がつくほどの浪費家だった……! 貯金0円が目の前に迫る!
(2021年、日本,上映時間:115分)
キャスト&スタッフ
原作:垣谷美雨「老後の資金がありません」(中公文庫)
監督:前田 哲
脚本:斉藤ひろし
音楽:富貴晴美
主題歌:氷川きよし「Happy!」(日本コロムビア)
出演:天海祐希、松重 豊、新川優愛、瀬戸利樹、加藤 諒、柴田理恵、石井正則、若村麻由美、友近、クリス松村、高橋メアリージュン、佐々木健介、北斗 晶、荻原博子(経済ジャーナリスト)、竜 雷太、藤田弓子、哀川 翔、毒蝮三太夫、三谷幸喜、草笛光子ほか
配給
東映
10月30日(土) 全国公開
■ オフィシャル・サイト: www.rougo-noshikin.jp (外部サイト)
関連記事
・大ヒット祈願イベント
・完成披露プレミアイベント
・初日舞台挨拶