2021-10-05 更新
坂上 忍、くっきー!(野性爆弾)、森久保祥太郎、浅野真澄、斉藤和義
坂上 忍が愛犬リクの短い生涯を物語にして書き下ろし、野性爆弾のくっきー!がイラストを描いた絵本「リクはよわくない」。5歳の「ぼく」が子犬の「リク」といのちの大切さを学んでいく物語は、多くの子どもたち、そして動物を愛する人々の心を温かな感動で包んだ。これをアニメーション映画化した『リクはよわくない』が10月1日(金)に公開を迎え、公開を記念して舞台挨拶が実施された。
原作の坂上 忍を始め、絵本のイラストを担当した野性爆弾のくっきー!、フレンチ・ブルドックのマルちゃん役を演じた森久保祥太郎、イタリアン・グレーハウンドのリク役の浅野真澄、本作の主題歌を務めた斉藤和義が登壇した。
映画が公開となり原作者の坂上は「1ヵ月ぐらい前くっきー!と完成披露試写会で挨拶させてもらった時はまさか劇場でお客様とご対面でご挨拶させていただける日が来るとはなかなか思えなかったので、ここ(劇場)でお客様の前に立つと本当に考え深いというかすごく嬉しいです」と無事に公開を迎えられた想いを吐露。自分のデザインしたキャラクターが動くアニメーションになったことについて、くっきー!は「“魔法だわっ”と思っています。僕が描いた絵が動くんですよね!“魔法だわっ”て言ってます。家で本当に言いました。ま・ほ・う・だ・わって(笑)、5文字」と独特のくっきー!節で会場を沸かした。
杉田智和と花江夏樹と一緒に犬の兄弟役のアフレコを行った森久保は、現場ではくっきー!さんの絵が可愛いらしいので、キャラクターによせたワンちゃん声で演じようか、かわいい見た目に反してヒューマンな感じの声で行くか悩んでたら、杉田さんと花江さんも同じ感じで悩んでいて。でも、先に収録してた森川さんのアフレコを聞いたら、かわいいキャラクターの声でやっていたから、よしそっちでやろうってその場で決まりました」とアフレコ秘話を語った。
浅野はオファーされた時に絵本を読み「絵本の言葉遣いにこだわりを感じました。一緒に暮らす動物をペットという方もいれば家族という人もいて、人それぞれなんですが、リクの絵本では“飼う”ではなく“一緒に暮らす”、“餌をやる”ではなく“ご飯をあげる”という言葉が選ばれていて、動物がどういう存在なのかすごくよく感じられる絵本だなとおもいました」とコメント。
坂上は「これ以上ない言葉を頂きました!」と満足の笑みを浮かべながらも、「今回の映画化に際して、本当に動物を愛する人びとが集まっていただいた」と感じ入っていた。
主題歌の「朝焼け」を担当した斉藤は、面識がなかった坂上からのオファーについて「坂上さんがご指名して下さったと聞いて驚きました。そして絵本を読ませてもらったんですが、いつも見ている悪い感じと全然違っていて……」といきなりジャブを打ち込むと、坂上は「ちょっと! 待って待って!」と声を上げた。斉藤は「こんな優しい物語を作る人なんだと知って、そのギャップにやられました」と心境を明かしてくれた。
主題歌をオファーした坂上は「斉藤さんが手がけたちびまる子ちゃんのエンディングを聞いた時、まる子ちゃんにぴったりの曲だなと思って。斎藤さんだったらちゃんと映画の内容を汲み取って書いていただけるんじゃないかなと思って、ダメ元でオファーかけたらめちゃめちゃ早くOKのお返事を頂きました。曲もめちゃめちゃ早く出来上がってきたので、本当ビックリしたしありがたかったです」と当時の喜びを語った。
続いて斉藤は「僕も猫を飼っていて似たような経験があったので、珍しくパッと出来ました」と語ると、坂上も「初めて聞いたときすげえカッコイイ曲だなと思いました。パッと100点って思ったんですけど、もう一回よく聞いたら惜しいなと思った。なんでかっていうと、イントロで変なギターが入っている。コーラスにもガラガラ声が聞こえてきて……あれはダメですよ斉藤さん」と含みをある発言をすると、くっきー!が「あれ、私ですねん(笑)!」と声をあげた。斉藤は「くっきー!がギター弾くのは知っていたんですが、録音は一発OKですごいと思った」と代わりに持ち上げると、くっきー!も「斉藤さんの曲なのでヘタにできないですからね!」と返して盛り上げた。
最後に坂上は「動物可愛いねっていうだけでは決してない映画です。命を預かるということはこんな大変なことがあってこんな責任を持たないといけないことなんだ、というところもしっかり描かれているので、ぜひとも親子で観ていただけると僕は個人的にありがたいかな。動物と暮らしている方々がちょっと疲れたり、ストレスがたまることもあるかと思いますけども、この映画を観ていただいて改めて可愛いな、やっぱり大切にしなきゃダメだなと思い直していただけると本当に嬉しいと思いますので、1回と言わずに2回、3回と観ていただけるとありがたいです。本日はどうもありがとうございました」と挨拶をし大盛況のままイベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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