2021-07-31 更新
英題:ADAM第92回アカデミー賞®モロッコ代表作『モロッコ、彼女たちの朝』が、8月13日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となる。
カサブランカで女手ひとつでパン屋を営むアブラと、その扉をノックした未婚の妊婦サミア。思いがけぬ出逢いが、ふたりの人生に光をもたらしてゆくーー。新星マリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに作り上げた長編デビュー作。家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョといった西洋画家に影響を受けたという豊かな色彩と光で、美しく描き出した。
本作は2019年のカンヌを皮切りに世界中の映画祭で喝采を浴び、女性監督初のアカデミー賞®モロッコ代表に選出。さらに、現在までにアメリカ、フランス、ドイツなど欧米を中心に公開され、ここ日本でも初めて劇場公開されるモロッコの長編劇映画となった。製作・共同脚本に、本年度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に監督作が正式出品された著名監督で、トゥザニ監督の夫でもあるナビール・アユーシュ。主演に、『灼熱の魂』のルブナ・アザバルと、日本初紹介のニスリン・エラディ。
臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまようサミア。イスラーム社会では未婚の母はタブー。美容師の仕事も住まいも失った。
ある晩、路上で眠るサミアを家に招き入れたのは、小さなパン屋を営むアブラだった。アブラは夫の死後、幼い娘のワルダとの生活を守るために、心を閉ざして働き続けてきた。
パン作りが得意でおしゃれ好きなサミアの登場は、孤独だった親子の生活に光をもたらす。商売は波に乗り、町中が祭りの興奮に包まれたある日、サミアに陣痛が始まった。生まれ来る子の幸せを願い、養子に出すと覚悟していた彼女だが……。
(2019年、モロッコ=フランス=ベルギー、上映時間:101分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:マリヤム・トゥザニ
出演:ルブナ・アザバル、ニスリン・エラディほか
配給
ロングライド
8月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
■ オフィシャル・サイト: https://longride.jp/morocco-asa/ (外部サイト)
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