2021-07-26 更新
城田 優
MC:奥浜レイラ
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品『イン・ザ・ハイツ』が7月30日より全国ロードショーとなる。この度、本作の公開を記念して、歌手やミュージカルなど音楽方面でもすばらしい才能を発揮する俳優の城田 優が登壇する公開直前イベントが実施された。
※本イベントの模様は7/26(月)21:00から、ワーナー ブラザース ジャパン公式YouTube、LINE LIVEにてアーカイヴ配信される。
映画やドラマのみならず歌手やミュージカルなど多方面で活躍する城田は「本作について語っていただくのは城田さん以外に考えられない」というMCからのコメントを受け、「僕ラテンの血が入ってまして、スペイン人なので、実際劇中スペイン語も出てきて意味合いも直訳で本能的に入ってくるし、劇中の音楽やラテンのリズムも小さい頃に聴いてきたジャンルなので、確かにこの映画を語るには僕以外いないと思います(笑)」と豪語。映画の感想を聞かれると、「もう最高の一言に尽きますね! ここ最近観た映画の中ではずば抜けてダントツで好きでした。『イン・ザ・ハイツ』のミュージカル版も観ているんですけど、映像になったときのスケールアップ感が凄いです。物語の細かな部分はもちろん、実際のワシントン・ハイツという街で実際に撮影をしている説得力・リアリティと、急に歌い始めるミュージカル要素のファンタジックな部分の融合。とにかくものすごく大好きな映画になりました。3回くらい泣きました」と大絶賛の感想を述べた。「自分もこのコミュニティの一員になったかのような感情移入ができて、気づいたらキャラクターと一緒に悲しくて切なくて温かい気持ちになって涙が出てくる。素晴らしいですね。2時間半があっという間でした! 全然あと2時間半観られます」と熱弁した。
本作の原作者であり作詞・作曲・出演・プロデュースも務めるリン=マニュエル・ミランダに憧れていたという城田。「すごい人なんですよ。ご自身も役者でもありますけど、自分の作品を自分で演じる才能もあり、『イン・ザ・ハイツ』がラップでミュージカルをするということの火付け役になっているし、僕も最近演出もやっているので、クリエイターとしての部分をもっと育てて、いつか自分の作った作品で人に感動を届けたいという気持ちがあります。実際に成し遂げていて、世界中に感動を届けているリンをすごくリスペクトしています!」と語った。
続いて、トークは本作の楽曲の話題へ。冒頭のテーマ曲「In The Heights」のミュージッククリップが会場で流れると、「この冒頭はシンプルに立ち上がって拍手したくなりますよね! ミュージカルでフル・カンパニーで集まって歌う時はお客さんに感情が届きやすいけど、映像になると実際のワシントン・ハイツでアイデンティティを持った方たちが集まって“僕らの街”と歌っている説得力がすごくて。この映像でもわくわくしますけど、これが2時間半続く映画なんですよ。もう1回観たい! “何度でも立ち上がる”というメッセージがポジティブになれる」とコメント。さらに、城田が号泣したというアブエラ(オルガ・メレディス)が歌う楽曲「Paciencia Y Fe」(タイトルは“忍耐と信仰”という意味)や、心の灯が消えてしまうような困難な状況に陥るワシントン・ハイツの住人たちの再起を鼓舞する楽曲「Carnaval de Barrio」について、「いま僕らが生きる2021年にぴったりのバワーを貰えるナンバー」と熱く語る一幕も。
また、本作で描かれる、街の人たちが困難を一緒に乗り越えようとする仲間との“絆”にかけて、仲間と一緒に困難を乗り越えた絆を感じるエピソードを聞かれ、「いっぱいありますが、ドラマでは『ルーキーズ』がぱっと浮かびました。同世代の方たちとこの作品をどうにかたくさんの方に観てもらって僕も私も頑張ろうと思ってもらえるように一緒に頑張っていましたね。登場人物ははぐれ者の子たちの話なので、そういう意味では少し『イン・ザ・ハイツ』とリンクする部分もあるのかなと思います」と語った。
また、劇中で街の住人の誰かが96000ドル(約1000万円)の宝くじに当選したことが判明するシーンにかけて、「宝くじで1000万円当選したら、何に使いますか?」という質問には「似たような質問されることがあってこれまでは、貯金、寄付するとかその時思ったことをお答えしていましたが、いま現在の僕は夢がる話だから夢があるような使い方したい! 当たったお金全部使って一つの作品を作るとか。自分の持ちうる全てを使って『1000万あったらこんな作品が出来ましたよ!』という夢の具現化をしたい。観た人が自分の好きなこと目指していることに置き換えて、夢が夢を生むような使い方をしたい!です」と回答。「初めて話すんですけど、作品づくりについて実は水面下で準備を進めているんです。まだ詳細は言えないですがアイデアやプロットは出来ていて、名前のある人たちいも協力してもらっているところです。いつ実現するかは分からないですが(笑)。実は『イン・ザ・ハイツ』ともリンクする部分もあって、そんな想いを持ちながら映画を観ていました」とビッグニュースも飛び出した。「数年後?もし僕がこの作品を表に出すことが出来きたら、いまここにいる人たちは間違いなく“嘘でしょ~!? すごーい!”ってなると思います(笑)。日本のリン=マニュエル・ミランダみたいな人になりたいと思っています!」と宣言する城田。そんな続報に期待したい話も出たところでイベントは終了の時間に。
最後に城田は「語りつくせないほど濃い映画です。いまいろいろなことが思い通りにならない日々が続く中、この映画が公開となるのは喜ばしいことです。この映画と通じてたくさんの希望や勇気、プラスのエネルギーを受け取っていただきたいです。僕も劇場で観に行って音楽と『イン・ザ・ハイツ』の世界に浸りたいと思います。少しでも元気になりたいという方はぜひ劇場で観てください! 絶対に観てよかったと思う作品です」とメッセージで締めくくり、会場でかかる音楽にノリながら退場した。
(オフィシャル素材提供)
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