2021-10-26 更新
安田 顕、金子大地、ファーストサマーウイカ、伊集院光、李闘士男監督
映画『私はいったい、何と闘っているのか』の都内で行われた完成披露上映会の舞台挨拶に、主演の安田 顕、共演の金子大地、ファーストサマーウイカ、伊集院光とメガホンを取ったり李闘士男監督が登壇し、クロストークを繰り広げた。
本作はつぶやきシローの同名小説を映画化した人間ドラマ。典型的なマイホームパパで地域密着型スーパー「ウメヤ」でフロア主任として働く伊澤春男(安田)が、店長昇格を目指して奮闘するさまが描かれる。安田と李監督は『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』(2018)以来で、2度目のコラボとなる。
満席の会場から観客の大きな拍手で迎えられた安田は、「席の間隔がない形でお集まりくださり、本当に嬉しいです。(報道陣の)たくさんのフラッシュも嬉しいです」と上映できる喜びを語った。
また、安田は「監督が『夫婦善哉』みたいな日常を描きたいと思ったそうです」と話す。李監督は安田へのオファーについて、「頑張れば頑張るほどかっこよく見えない人。やらかしちゃう人。それがチャーミングに見える人を主役にしたいと思ったんです。そしたら安田さんがいいなと……」と安田への信頼感溢れるコメント。
安田は「結果的に何か面白いことを言わなきゃと思ったときに、面白い言葉が出てくる人間じゃないんですよ。結果的に面白くなっちゃったねと、知らないところで面白いねと言われる人間なんですよ……」と自分の役者人生を振り返る。続けて安田は「春男は、2つのパートに分かれています。家族の部分とスーパーの春男」と、自身の役柄を分析した。
共演者について安田は「金子くんは、同じ北海道の出身。役者としての幅が広い人。役に取り組む姿勢がいい」と称賛した。また、伊集院については「今回は一緒の時間が短くて……」。伊集院は作品のストーリーに大きくかかわっているが、出演場面は少なく、撮影にも1~2日しか参加していないとのこと。観てのお楽しみだが、「たんかが良かった!」という。伊集院は「圧巻のダンスシーンが見どころです。ヒザをぶっ壊しました」と努力を明かていした。
ウイカは「実際のスーパーで撮影したので、特別な控え室も無く、外でお弁当食べて日向ぼっこしたりしていました」と撮影を振り返った。リアルなスーパーでの撮影で、実際の店員さんも出演しているそうだ。ウイカは「劇中で安田さんが何回も何回も食べるガッツリしたごはんがあるんですけど、今日の帰り道、絶対食べたくなると思いますよ。撮影後に私は秒で買いました(笑)!」と本作の見どころの一つをアピールした。
安田は、ウイカとの関りについて、「ウイカさんとは去年のコロナの自粛の時期に、ウイカさんがオールナイトニッポンの3時からの生放送を始められたときに、たまたま聴いていて、許可も取らずに生電話してしまったんです。それがうまい具合に転がって、そこから半年も経たずに共演することになりました。なので、初めての実感がない」とエピソードを明かした。
金子は「李監督から『松岡修三みたいな熱い男を演じて欲しい』と言われました。演じていて面白かったけど、疲れました(笑)」と楽しみながら演じたことを明かしていた。
同作にちなんで、「パニックになった出来事はあるか?」という質問を振られると、安田は「嬉しいパニック」として「この映画の演出で『本当にお酒を飲んでください』と言われたシーンがありました」とコメント。安田は「前作で(自分のクランクアップのときの)居酒屋のシーンで、監督に無断でお酒を飲んで苦労をかけたんです」と明かし、今回のクランクアップでは「(李監督からの)粋な計らいで、『あなたが終わるときは、お酒を飲んで終わりなさい』と言っていただけました」と嬉しそうに話した。
ウイカが「(エステで)デリケートゾーンの脱毛をしているときに、お店の人から急に『もしかしてアーティストさんですか?』と聞かれたときはパニックになりましたね」とびっくりエピソードを披露したので会場に笑いが起った。
最後に安田は、コロナの緊急事態宣言の解除をうけて、「観た後に、作品の余韻に浸りながらお店に行ってくださいー」と客席に向かって呼びかけた。
(取材・文・写真:福住佐知子)
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