2021-05-21 更新
生存者証言を参考に、北朝鮮強制収容所の内情を描きつつ、過酷な環境で生きていく家族とその仲間たちが生き抜いていく姿を3Dアニメーションで描いた衝撃の感動作『トゥルーノース』(配給:東映ビデオ)が、いよいよ6月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となる。
本作はアニメ映画の世界最高峰を選ぶ権威ある映画祭・アヌシー国際アニメーション映画祭「長編コントルシャン部門」にノミネート、第33回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス部門」ほか、名門レインダンス映画祭では異例の2部門での招待作品となり、伝統あるワルシャワ国際映画祭ではフリースピリット部門の審査員特別賞、ナッシュビル映画祭では長編アニメ部門グランプリ。韓国のプチョン国際アニメーション映画祭では長編部門の特別賞に輝くなど世界中で話題となっている。
強制収容所内の恐るべき実態を描きつつ、家族愛、仲間との絆・ユーモア、死にゆく者への慈しみの心情などが表現され、ラストにはひとつの希望を見い出せる内容となっている。衝撃的な内容を実写でなく、あえて優しいタッチの寓話的なアニメーションにすることで、より多くの観客が自身を投影しやすい表現が可能となった。音楽監督はディズニー長編アニメ映画『ムーラン』(98)のマシュー・ワイルダー。日本童謡「赤とんぼ」と北朝鮮の民謡以外は全てオリジナルサントラとなっている。
1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民したパク一家は、平壌で幸せに暮らしていたが、突然父が政治犯の疑いで逮捕。家族全員が突如悪名高き政治犯強制収容所に送還されてしまう。
過酷な生存競争の中、主人公ヨハンは次第に純粋で優しい心を失い、他人を欺く一方、母と妹は人間性を失わずに生きようとする。
そんなある日、愛する家族を失うことがきっかけとなり、ヨハンは絶望の淵で「生きる」意味を考え始める。
やがてヨハンの戦いは他の者を巻き込み、収容所内で小さな革命の狼煙が上がる。
(2020年、日本・インドネシア、上映時間:94分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・プロデューサー:清水ハン栄治
制作総指揮:ハン・ソンゴン
制作:アンドレイ・プラタマ
音楽:マシュー・ワイルダー
声の出演:ジョエル・サットン、マイケル・ササキ、ブランディン・ステニス、エミリー・ヘレス
配給
東映ビデオ
6月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開!
■ オフィシャル・サイト: www.true-north.jp (外部サイト)
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