2021-08-08 更新
星能 豊、カイマミ、渡邉高章監督
日本芸術センター映像グランプリ&湖畔の映画祭 主演俳優賞(星能 豊)受賞、渡邉高章監督作『土手と夫婦と幽霊』。8月7日(土)に本作の公開記念舞台挨拶が行われ、主演の星能 豊とカイマミ、渡邉高章監督が登壇した。
冒頭、星能は「昨日もたくさんの方に来ていただいて、今日もお越しいただいて嬉しいです。少しずつですが、本作をたくさんの人に観ていただけたらと思います」、カイマミは、「昨日無事に初日を迎えまして、皆様と共に同じ時間を共有できることを嬉しく思っています」と挨拶。
星能は記憶をなくした小説家役。「ステレオタイプ的な感じで、帽子をかぶっていて、揺れるようなコートを着ているとは思っていたんですが、実際に劇中に出てくる小説を渡邉監督に書いていただいて、それを読んでから脚本を読みました。『自分が書いた小説のことがそのまま自分に起こる』という面白いお話なので、小説家ということには重きを置かず、現場やお芝居をしている時の時間の進み方を楽しみながら過ごしました」と回答。
カイマミは、記憶をなくした小説家が出会う<女>役。「主演の<男>、<女>として出ているんですけれど、他の方もいらっしゃって、群衆の中の一人の、ただの女性と捉えました。具体的にどういう人ではなく、群衆のバランスを見た時に、ただ『いち女がそこにいる』というようなことを考えて演じておりました」と話した。
監督は、「お二人とは2013年の作品のオーディションで初めてお会いし、長い付き合いがあります。『土手と夫婦と幽霊』を作るにあたって、脚本の時点から女役はカイマミさんしかいないと思って書き始め、(脚本完成後)キャスティングするにあたって、分かり合っている役者さんである星野さんをキャスティングしました」とキャスティングの経緯を説明。
星能は「渡邉さんの作品を観て、すごくいい映画を撮られる方で、オーディションを受けたら、そのオーディションは落ちてしまったんです。途方に暮れているところを別の作品で声を掛けていただいてからの付き合いです。現場でそんなに演出しない方で、役者に信頼を寄せてくれています。役者が劇中で良い役でも悪い役でも、そのキャラというか役者をすごく愛して寄り添って撮影をしてくれるので、悪い人でも悪く見えない、映画愛を感じる方です」と監督の魅力を語った。
見どころを聞かれ、星能は、「僕とカイマミさんはもちろんなんですけれど、他の役者さんも上手い方ばかりで、演技合戦も見どころです」、カイマミは、「『人間らしくもがいた先にと』いうところを見ていただければと思います」、監督は「自分が作ったストーリー、世界観、演出の前に俳優さんを見てみただきたいと思っています。星能 豊、カイマミを始め、自分の作品にこれまで携わってくれた俳優さんに今回出てもらったんですけれど、できるだけいい表情を撮ろうと思いました」と見どころを挙げた。
最後に星能が、「パンフレットに渡邉さんが書いた小説の一部が掲載されていまして、映画を観た後に、もしよろしければパンフレットをご購入いただいて、読んでいただければと思います」と話すと、監督も「今日の3人のインタビューと、音楽の押谷沙樹さんのインタビューと、テーマ曲の譜面も掲載された、写真もふんだんに使ったパンフレットになっています」とアピールし、舞台挨拶は終了した。
(オフィシャル素材提供)
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