2020-12-11 更新
中川大志(リモート参加)、見取り図(盛山晋太郎、リリー)
大阪出身の芥川賞作家・田辺聖子の名編で、2003年に妻夫木聡・池脇千鶴主演で実写映画化もされ高評価を得た、「ジョゼと虎と魚たち」が、アニメーション映画となりいよいよ12月25日に全国公開となる。
12月10日(木)、ジョゼと恒夫が外に出かける名シーンの一つとなっている大阪・海遊館ホールにて「アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』大ヒット祈願イベント in 海遊館」が開催され、東京からリモート参加した中川大志、本作で初の声優にチャレンジし、M-1決勝戦を目前に控えた見取り図の盛山晋太郎、リリーが登壇。中川が声優を務めたキャラ・恒夫が映るモニターが切り替わると同ポーズで中川が登場し、あまりの違和感のなさにどよめく会場。リモートということを感じさせない空気の中、イベントはスタートした。
普段はダイビングショップでアルバイトし、海が好きな大学生の恒夫を演じた中川は「恒夫がダイビングするシーンは、実際にアフレコブースのマイクの前でシュノーケルをつけながら息遣いやセリフを収録。地上で付けたのは初めて、かなりシュールでした」と印象深いシーンを語ると、恒夫のアルバイト先の西田店長を演じた盛山は「はじめて声優をやり、ものすごくNGを出しました。大阪市出身で大阪人の役なのに、自分で大阪弁が分からなくなり、途中エセ関西人ゾーンもあったけれど、それを乗り越え、西田店長という人情味のある男をやり切りました」と充実した表情。一方、リリーは「駅員の一言で映画が決まる。すごく重要な役だった」と一言しかセリフが無いにも関わらず自信満々。けれど実際は「僕も20テイクぐらいやり、監督から『もう少し違う表現でお願いします』と直にアドバイスをいただいた」と一言に苦戦したエピソードを披露し笑いをさらった。そんなリリーに盛山は「お前一言やったのによく今日ここに来れたな」とツッコミが止まらなかった。
今回来阪が叶わなかった中川は「高いところは苦手だけど、HEP FIVEの観覧車に乗ってみたい」と大阪への思いを語ると、中川を案内したい大阪スポットとして盛山は「NGKやなんばグランド花月のある千日前通りなど“大阪果汁100%の”お笑いの街、なんばに来てほしい」とホームグラウンドを挙げ、さらなるディープな大阪スポットが飛び出すかと思いきや、リリーの答えは「僕はホームパーティがしたい。岸里で一緒に飲みたい」とまさかの自宅への招待を希望して中川を笑わせた。
そして、この日限りのにわかトリオ「中川大志と見取り図たち」が笑いの聖地大阪で史上初のリモート漫才にチャレンジ。海遊館デートに出かけた盛山とリリーの前に、リモート用の等身大液晶パネルを水槽に見立てた中川が全力でペンギン、サメ、ジンベイザメになりきって登場するも、「全部一緒やないか!」と盛山にツッコまれることに。負けじと中川が盛山を指差し「あ、ロン毛のオコゼだよ!」と逆ツッコミを入れると場内は爆笑に包まれた。とても初対面かつリモートと思えない息ぴったりの漫才を披露した3人は、終了後「目が合っている気がして、ドキドキしました」と手応えを語る盛山に対し、リリーは「来年のM-1は大志君と3人で!」とラブコール。
映画の公開日である12月25日クリスマスにちなみ、絵が得意な中川と美術の教員免許を持っているリリーが20秒で盛山の似顔絵を描いてプレゼントする企画では、リリーの絵を見た中川が「いくら20秒でもそれはない、愛が感じられない。僕のは……」と自信満々に披露した似顔絵はオコゼ写真に盛山風ヘアを書き加えたもので「いや、だからオコゼ違うわ!」と盛山にツッコまれ、してやったりと満面の笑みを見せた。
最後に、一言しかセリフが無かったリリーが「コロナで大変ですが、落ち着いたら大志君と声優論を交わし合いながら飲みたいと思います」と最後までボケ、「大阪の方はいろいろなスポットがあるので楽しみながらご覧ください」(盛山)、「慌ただしい一年でしたが、映画館でホッと一息、心が温かくなる優しい映画ですので、劇場で楽しんでいただけたらと思います」(中川)と挨拶。さらにイベントの終わり際に中川は「見取り図さん、M-1決勝がんばって下さい! 応援しています!」と見取り図にエールを贈る一幕も。「中川さんにエールをもらうファイナリストなんていない! やった、優勝や!」と盛山が感激する中、リリーは「大志君も頑張ってください!」と『ジョゼと虎と魚たち』の主演声優へ逆エールを送り、最後まで会場を沸かせた。
/p>(オフィシャル素材提供)
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