2021-02-17 更新
門脇 麦、水原希子、石橋静河、山下リオ、岨手由貴子監督
映画『あのこは貴族』(2月26日公開)の公開直前イベントが2月15日(月)、ユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、門脇 麦、水原希子、石橋静河、山下リオ、岨手由貴子監督が登壇した。
東京出身のお嬢様を演じた門脇&石橋、地方出身で共に東京に上京した経験を持つ友人を演じた水原&山下がそれぞれお互いの印象を発表する企画を実施。門脇は石橋を「笑顔が太陽のような人」と紹介し、「石橋さんは朗らかな笑顔で底抜けに明るい。その場が明るくなるので大好き。表情の表し方とか、ちょっと欧米っぽい」と石橋スマイルに惚れ惚れ。門脇のあまりのベタ惚れに石橋は「そんなに褒めても何も出ませんよ~」と照れるも「門脇さんは好きな俳優さんだったので、いいお芝居をしたいと緊張しましたが、楽しかったです」と念願の共演の撮影を振り返っていた。
一方、石橋は門脇について「家族想い」とし「あるシーンの撮影にご家族がいらしていました」と明かすと、門脇は「うちの両親はすぐに来る……」と苦笑い。門脇親子の様子に石橋は「撮影現場に家族が来るというのを今まで聞いたことがなくて。でもそれぞれが独立している感じなので、その距離感が素敵。いい家族なんだと思った」と仲睦まじい様子に羨ましそう。当の門脇は「事前告知もなく、突然現場に『やっほー!』という感じで親が来る。でももう慣れました」と家族訪問に動じない様子をみせた。
水原は以前ドラマで共演して以来仲がいいという山下を「いつも口角が上がっている人」と表し「リオちゃんというと、可愛くハツラツな笑顔が思い出される。口角が下がったところを見たことがない。ポジティブ・エネルギーが出ている。すごく可愛くてとても素敵。いつも絡んでしまう。この映画でも一瞬にして関係性が出来上がった」と再共演に大喜び。一方、山下は水原について「素直」といい「思ったことをはっきりと言う。嘘がないところがお芝居にも出ている」と分析。山下が水原の脇腹を触るというアドリブ・シーンでは「スポンジ・ボブみたいに“ウッキャー!”というリアクションをしていて可愛い。そこが見どころ。ついついちょっかいを出したくなる」と相思相愛だった。
『あのこは貴族』は、作家・山内マリコによる同名小説の映画化。都会の中で異なる環境を生きる二人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描く。
箱入り娘・華子役の門脇は「お嬢さんと一言でいっても、いろいろなタイプがいる。華子は古風な印象があったので、その方向性で衣装も決めました。自我と自意識がさほどないという性格を表すために、印象に残らないような印象の服装を意識しました」と衣装へのこだわりを紹介。
地方から上京し、自力で生きる美紀役の水原は「私も憧れを持って上京したので、心境的にも美紀と通ずる部分があって、気持ちがリンクする瞬間もありました。ここまでリラックスしてお芝居をしたことがないと思うくらい、貴重な体験であり素敵な役柄でした」と共感しきり。
華子の学生時代からの友人でバイオリニスト・逸子役の石橋は「バイオリンの練習を1ヵ月ほど毎日やって、首が痛くなりました」と初挑戦に苦労を滲ませつつ「撮影本番では、1ミリでも指がズレると正しい音が出ないような高級なバイオリンを弾くことになりました。難しかったけれどそれがすごく楽しくて、このバイオリン欲しいなと思ったりしました」とバイオリン演奏に開眼していた。
美紀の友人・平田役の山下は「相手役が希子ちゃんだからこそ出た空気感もあって、やりやすかった」とプライベートでも友人関係である水原との共演に信頼しきり。岨手監督は山内マリコによる原作に並々ならぬ想いがあり「自分の知らない世界と共感できる世界が同時に描かれているのが魅力的な小説。サイン会に並んで山内さんに『映画化したい!』と直談判しました。ほかの監督に渡したくない、自分で映画化したいと思って実現した映画です」と感無量の様子だった。
最後に主演の門脇は「女の子二人の映画ではあるけれど、同時に人類愛の映画でもあります。人生讃歌のような映画なので、コロナ禍で不安もあるかとは思いますが、もっといい明日を過ごしてみようとか、映画を観た皆さんの中に明るい気持ちが芽生えたとしたら嬉しいです」と全国公開に期待を寄せていた。
(オフィシャル素材提供)
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