2020-11-07 更新
白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)、平 祐奈、三木康一郎監督
第33回東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『10万分の1』のワールドプレミアが、東京・EX THEATER ROPPONGIにて行われ、舞台挨拶にキャストの白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)と平 祐奈、三木康一郎監督が登壇した。
本作は、120万部突破の宮坂香帆の“泣ける”マンガを実写映画化。白濱と平のW主演。剣道部所属のイケメン高校生・桐谷 蓮を白濱が、マネージャー桜木莉乃を平が演じている。どんな逆境にも立ち向かう力をくれる感動の純愛ラブストーリー。メガホンを取ったのは、『旅猫リポート』『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの三木監督。
W主演している白濱は「エンタテインメントがやりづらい世の中ですが、来ていただいてありがとうございます。今日は楽しい時間を過ごせたら嬉しいです」と笑顔で挨拶。
平も、「今日はこんなにたくさんの方に観ていただけて、嬉しいです」と客席に向かって笑顔を向けた。
映画祭初参加の白濱は「貴重な体験だなと感じています。前にはあった日常が少しづつ戻ってきているんだな、と今日ここに立って思いました」とコメント。
平も映画祭初参加で「先日オープニングセレモニーで監督とレッドカーペットも歩いて、今日は皆さんに観ていただいて嬉しいです」とにっこり。
東京国際映画祭には3回目の参加となる三木監督。「漫画が原作なので今回は選んでもらえないと思っていました(笑)。この作品は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病がテーマで、2人にしっかり演じてもらいたいなと、現場でも細かく撮影しました。映画祭に参加できて、主演のお2人にはとても感謝しています」と思いを口にした。
白濱は、役作りについて「台本と原作を読んでいると、後半になるにつれて辛くなっていきました。自分だったらどうするのかということを考えながら演じていきました。蓮はまっすぐでピュアな男。莉乃を見守る目に優しさが溢れるように心がけました」と役へのアプローチ方法を語った。劇中、白濱は難病を宣告された恋人と真摯に向き合い、純粋な気持ちで支えようとする男子高校生を好演している。
平は「まだ16年しか生きていない女の子がALSという難病にかかってしまうという、辛い役どころでした。私も自分自身に置き換えたらどうなるのか、想像しながら、莉乃とALSと向き合いながら演じていきました」と話した。
白濱は「運動会で莉乃が転ぶシーンがあって、平さんは本当に怪我をしてしまったのですが、脚をすりむいていたのに気にせずに演技を続けていて、“根性あるな”と思いました」と撮影中のエピソードを語った。
平は「両ひざ、あざだらけでした(笑)。感情的に高ぶるような大変なシーンが多かったのですが、白濱さんから『大丈夫だよ』と声をかけてもらったり、一緒に深呼吸をしてもらったり、いろいろサポートをしてくださって感謝しています」とコメント。
三木監督も「イケメンの対応ですよね。簡単に男前のことやっちゃうんですよ。いい男すぎて、撮影中は毎回イラっとしていました」と嫉妬心あふれる発言をして、白濱を照れさせていた。
主題歌「Star Traveling」をGENERATIONSが担当しているのにも注目。白濱は「僕が出ている映画でいままでGENERATIONSが主題歌を務めたことがなかったので不思議な感じがしました。でも、グループとしてもこの映画に携われて本当に嬉しいです。蓮と莉乃、2人を表現するような曲になっていると思います」と説明した。さらに、「ボーカル2人がすごく丁寧に大切に歌ってくれたので嬉しい」と、歌唱を担当する数原龍友と片寄涼太に感謝していた。
最後に白濱は「この作品を広めるには皆さんの力が必要です。ぜひ、友達や家族の皆さんにこの世界観を届けていただけると嬉しいです」と呼びかける。
平も今日が初お披露目ですが、公開日が近づいているので、ここから盛り上げていければと思います!」と公開に向けて意気込んだ。
三木監督は「今年で50歳になるのですが、これまで生きてきて、辛いこと苦しいことって思ってもみないときに現れるんですね。コロナウイルスのように苦しみや困難も突然現れると思うんです。映画を観てもらって若い2人がどうやってその困難に立ち向かっていけるのか、皆さんに感じてもらえたらなと思います」と作品をアピールした。
他の共演者には、優希美青、白洲 迅、奥田瑛二らが顔を揃えている。
(取材・文・写真:福住佐知子)
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