2020-11-16 更新
綾野 剛、北川景子、深川栄洋監督
11月14日(土)、『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の公開を記念して、主演を務める綾野 剛と共演の北川景子、メガホンを取った深川栄洋監督が公開記念舞台挨拶に登壇した。
舞台挨拶会場は本編を観終えた観客が席を埋め、余韻が残る中、綾野 剛と北川景子、深川栄洋監督が登壇。一般の観客を前にした綾野は「本日は大勢のお客様に来ていてだき大変感激しています。今日この場で皆さんの前に立てたことは奇跡だと思っています。皆さんに会えて本当に感謝します」と語り、会場と全国122館のライブビューイングを見る観客へ挨拶した。北川も「昨日、公開初日を迎えることができ、お客様とこうして対面する舞台挨拶はすごく久しぶりで、やっぱりお客様の顔が見たくて、私たちは映画を一生懸命撮影しているんだなと改めて感じました」と無事公開を迎えられた喜びを語った。
今回、初のイベント登壇となった深川監督は「本作は去年の7月にクランクインし8月いっぱいでクランクアップしました。それから世界各国いろいろなことがあって、今こうして立てていることが不思議なくらいに感じます。新しい世の中にもなって、ようやく映画館にも満員のお客様が足を運んでいただけて映画人として大変感謝しております」と語った。
本作で警視庁捜査一課No.1コンビの犬養隼人と高千穂明日香をそれぞれ演じた綾野と北川。公開後の舞台挨拶ということもあり、ラストシーンから今後のコンビの様子を伺う質問に対して綾野は「いい意味で変わらないと思います。どう? 北川さん?」と北川に問うと、北川は「変わらないと思います。関係性は変わらないと思いますけど、事件が変われば高千穂が人質になったり、暴走したりするかもしれいですね」とそれぞれ語り、今後のバディの活躍を想起させる発言で会場を沸かせた。
また、犬養&高千穂が追う“ドクター・デス”を演じた役者の印象と対峙した時の撮影エピソードを聞かれると綾野は「もう、あれしかないね」と、目を閉じ両手を広げた本編のドクター・デスの仕草を真似した。北川は「初めて見た時、鳥肌がたっちゃいました。すごくキレイで……」と振り返り「一瞬正しいと思ってしまうような説得力もあって、なにと闘っているか分からなくなるような、残酷なほど美しい瞬間でした」と印象を語った。綾野も「狡猾さと酔狂さが混ざった圧倒的な存在感がありました」と絶賛した。そして、犬養と高千穂がドクター・デスと対峙するシーンについて、北川は「取調室のシーンはドッと疲れました。夏に撮っていたので部屋は暑かったのですけど、犬養の心を弄ぶドクター・デスと、何をしでかすかわからない犬養をみていて鳥肌が立ちました。私はただ見ているだけでしたけど、この作品の世界観をドクター・デスの役の方が作ってくださったなと思います」と語った。また、綾野は“ドクター・デス”のイントネーションが「一番大変だった」と語り、「ほんとに……現場で一番NGをだしたのがこれ(イントネーション)だったんです」と語り会場は笑いに包まれた。
また深川監督に二人の印象を聞くと「2人がお互いのことを良く理解しているなと感じ、それが本作で特殊なコンビの源になっているのかなと思いました。どのような演出をしてもお互い被らない演出を調節していました」と語ると、それを聞いた綾野は「(北川さんとは)すごく波長が合いますし、2回目の共演でもずっと前から友人だったような感覚が残っていました」と語り、北川は「高千穂は犬養についていって、暴走を止めたり、迷っていたら背中を押す相棒の役だと思っていたので、綾野さんがどう演じるかよく見て、自分がバランスを取れるといいなと思って演じていました」と撮影を振り返り、それに対し綾野は「観察のためにずっと盗撮されていました(笑)。いつ撮られてたんだろうという写真までありました」と笑顔で語った。
ここで、前回のイベントでもチャレンジした「No.1コンビ度チェック」に綾野と北川が再チャレンジ! 前回の結果が「60%」に終わってしまった際、北川は「初日にもう一回やりたい!」と悔しい様子を見せていたため、今回リベンジの場が用意された。計5問の質問に対し〈A〉か〈B〉でパネルを上げて回答していき、劇中さながらの名バディっぷりを披露し、全問一致のコンビ度100%を達成! これに対して、綾野と北川は「前回のコンビ度チェックはコメントしにくい結果でしたので、今回は大満足です!」と喜んだ。
また今回は鑑賞した観客にも、〈本作の続編を観るならば?〉という質問が出され、回答はA「犬養と高千穂の過去」、B「犬養と高千穂の未来」の2択。AとBが綺麗に半分ずつという結果となり、この回答に北川は「犬養と高千穂はどのように出会ったのか、最初から名コンビなのか、どうゆう経緯で出来上がったのか気になるので過去を見たいですね」と答えると、綾野は「確かに、高千穂の過去は観たい。相当ブイブイ言わせていて、キレキレだったのかなと思って(笑)」と高千穂の過去を想像し客席を盛り上げた。
そして、二人のやり取りを見たMCより観客に向けて、「二人はNo.1コンビと思いますか?」という質問に客席は満場一致でNo.1コンビと回答。綾野は「みんな優しいね(笑)。ありがとう」と客席へ感謝した。
最後に深川監督は「この映画は公開したばかりです。2回、3回と観て下さると嬉しいです。その度に印象が変わっていく映画だと思いますので、またお会いできることを願っております」と挨拶し、北川は「本作は安楽死をテーマにしていますが、この映画では犬養と高千穂がどのように犯人に迫っていくのか、事件を乗り越えて、どのように成長していくのかというふたりの人間ドラマも見どころの一番大きい要素だと思いました。怖いのが苦手という方にも本作で私たちの成長を見て欲しいです」と語り、綾野は「こうした時間が続いていけば良いなと心から思いました。エンターテインメントは最初に不要不急にされるものだと痛感しました。でも、こうして今この場に立てたことは奇跡だと思いました。皆さんにこうしてお会いするとエンターテインメント不急ではあっても、不要ではないと改めて思いました。本作はハラハラ、ドキドキする作品となっていますが、皆さんにとっても良い時間になればいいなと思います。まだ必ず会いましょう」と挨拶し、舞台挨拶は大盛況の内に幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)