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『妖怪人間ベラ』完成披露舞台挨拶

2020-08-31 更新

森崎ウィン、emma、英勉監督

妖怪人間ベラbela 配給:DLE
9月11日(金) 池袋HUMAXシネマズ、渋谷HUMAXシネマほか全国順次ロードショー
© 2020映画「妖怪人間ベラ」製作委員会

 カルトアニメ「妖怪人間ベム」のキャラクター、ベラを女子高生としてリブートした実写映画『妖怪人間ベラ』(9月11日公開)の完成披露舞台挨拶が8月27日(木)、東京の渋谷HUMAXシネマで行われ、主演の森崎ウィン、共演のemma、そして英勉監督が出席した。


 ベラに翻弄され狂っていく新田康介役の森崎は、撮影初日が天才ピアニストを演じた映画『蜜蜂と遠雷』撮影の翌日だったそうで「英監督からセーブをかけずに全力で行けと言われた。自分自身の状況と役柄の追い込まれ方がリンクしていた」と窮地も吉に。英監督から「向こうの撮影で追い込まれていたんじゃないの?」といじられると「(『蜜蜂と遠雷』とは)似ても似つかない役だったので、振り切れた自分もいて楽しかった」と新境地を実感していた。

 謎の女子高生・ベラ役のemmaは本格的演技初挑戦。この日は全身グリーンのドレス姿で登壇し、ベラの血の色を意識したのかと思いきや「意識せずナチュラルに着てきました!」と笑わせた。役柄については「演技経験が少ない中で、妖怪人間という役柄に驚きを隠せなかった」と特殊キャラに目を丸くしつつ「口数の多い子ではないので、そこは今までやってきたモデルとしての立ち姿や歩き方が活かされた」と語った。

 薄着で臨んだ冬の森でのシーンについても「モデルの現場でも夏場にコートを着たり、冬場にキャミソール一枚になったり逆転することがあるので、勉強になりました」と苦労も前向きに捉えていた。

 撮影の様子について森崎は「英監督には迷いがなくて、行け!行け!と背中を押してくれる。僕は監督が敷いてくれたそのレールに乗るだけだった」と明確なビジョンを持った英監督に惚れ惚れする一方で「ホラーがベースにあるのに英監督は現場で笑う。でもその笑いがOKのサイン。大きな声で笑うので、録音部が苦労していました」とホラーとは思えぬ明るい雰囲気を紹介。

 当の英監督は「モデルとして人気のemmaちゃんが押し入れの隅っこから顔を出して、それを見てハリウッドを経験した男が『わー!』と驚く。しかもemmaちゃんはそのシーンでその年の仕事納め。それは面白くて笑います」とここでも思い出し笑いだった。

 映画のキャッチコピー『全員病んで、全員狂ってく』にちなんで「狂ってしまいそうに落ち込んだ」ことを聞かれた森崎は「髭を整えるのって難しい」とポツリ。emmaから「知らんがなと言いそうになった」とツッコまれつつも「髭ってちょっとミスをすると、どんどん狭まっていく。もっとガッと生やして耳元から顎まで繋げたかったのに、自分でやるのが難しくて今のこの状態。髭の整え方が難しくて落ち込みました」と告白。髭を伸ばしたのは「2週間くらい」といい「髭の伸び具合を見ると、時間とともに僕も生きていると感じる」と謎の悟りを開いていた。

 一方のemmaは「今週の日曜日に髪の毛を切りました。胸くらいあったけれど、気づかれない。ウィン君も気づいていない」と女心の訴え。森崎はすぐさま「なんか足りないと思った! ここだったのかぁ」と白々しく反応するも「15センチくらい切ったので、『切ったね!』と言われるのを楽しみにしていたけれど、言ってくれなくて……」とemmaはオーバーにショックがっていた。森崎の髭、emmaの髪の毛トークを静かに聞いていた英監督は「今日の記事がすべて毛の話だったら俺は落ち込みます!」と訴え笑わせた。

 最後に森崎は「別の話で盛り上がり過ぎて映画の深い話ができなかった」と反省も「観客の皆さんの前にこうしてリアルに立てていることに感動しています。ホラー映画ではありますが、スッキリするくらいにみんな狂っているので、心の底から笑ってもらえたら嬉しい」と語ってくれた。



(オフィシャル素材提供)



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