2020-08-11 更新
英題:THE LEGEND OF 1900『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作『海の上のピアニスト』。1999年に日本で公開され多くの映画ファンを魅了した本作が、約20年の時を経て、4Kデジタル修復版、そしてイタリア完全版として再び劇場公開される。
本作はトルナトーレ監督にとって初の英語作品であり、現代のイタリアを代表する名匠として、その名を世界に知らしめた作品。一つの時代の終わりと新しい時代の始まりの狭間で揺れる、一人の天才ピアニストを描いた現代の寓話とも言うべき映画史上に残る傑作である。
伝説のピアニストを演じるのは、『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)でアカデミー賞®助演男優賞にノミネート、クエンティン・タランティーノ監督作品の常連としても知られる演技派俳優ティム・ロス。繊細かつ叙情的なピアノ演奏シーンでは、過酷な特訓の末に見事に自身で演じきっているのも本作の大きな見どころ。
音楽を担当するのは、言わずと知れた映画音楽界の生きるレジェンド、エンニオ・モリコーネ。メインテーマから劇中でナインティーン・ハンドレッドが演奏するジャズナンバーまでほとんどの楽曲をオリジナルで作曲している。
大西洋を巡る豪華客船の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。
彼は船内のダンスホールでピアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。
彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから人生で初めて船を下りることを決心する……。
(1998年、アメリカ=イタリア合作、上映時間:4Kデジタル修復版 121分、イタリア完全版(HDリマスター) 170分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
原作:アレッサンドロ・バリッコ「海の上のピアニスト」白水社刊
出演:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー、ビル・ナン、ピーター・ヴォーン、クラレンス・ウィリアムズ三世ほか
配給
シンカ
8月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
■ 公式サイト: synca.jp/uminoue/ (外部サイト)