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『子供はわかってあげない』
完成披露上映会

2021-07-28 更新

上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司、沖田修一監督

子供はわかってあげないkodomoha ©2020「子供はわかってあげない」製作委員会
©田島列島/講談社

配給:日活
8月20日(金)より全国公開、8月13日(金)よりテアトル新宿にて先行公開

 映画『子供はわかってあげない』の完成披露上映会が都内で行われ、キャストの上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司とメガホンを取った沖田修一監督が舞台挨拶に登壇してクロストークを繰り広げた。


 本作は、田島列島の同名マンガが原作。水泳部所属の朔田美波(上白石)と、書道部員の“もじくん”こと門司昭平が繰り広げる初恋と、美波が幼い頃に別れた実父(豊川)を探しだすひと夏の冒険が描かれる。コロナ禍で昨年公開予定だった本作が1年遅れでの公開となった。

 上白石は3度目の水泳選手の役どころとなる。「沖田の監督作の大ファンです。まさか監督の映画の中で生きられるとは……。肌を真っ黒に焼いて、髪も人生で一番短くして、10代最後の宝物のような夏になりました」と明るい笑顔で話す。また、水泳選手の役については「今回は背泳選手の役。今まで演じてきた種目が違うので、水泳の個人メドレーのようだなと勝手に思っていました(笑)」とコメント。後はバタフライ選手の役だけとなり「オファーをお待ちしています!」と笑顔でアピールした。


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 門司役を務めた細田は、上白石との共演について「まだ全然経験もなかったので、セリフを噛んだら申し訳ないと思いながら演じていました。緊張感があって印象に残っています」と話すと、上白石は「長回しのシーン。美波ともじくんが学校の屋上から1階まで下りていくシーンの撮影で、それがクランクインの日だったので、そこでキャストやスタッフの方たちとの一体感が生まれました」と撮影時を振り返った。


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 沖田監督は「マンガの原作は初めてですが、女子高生で10代のいまの子で映画を撮りたいと思っていました」と映画化までの経緯を明かした。


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 白石の父親役を演じた豊川は、原作マンガを読んで「ものすごく面白かった」と明かし、「みずみずしくて切なくて、こんなおっさんでも青春に浸れる。映画のシナリオにもジーンとするところがあったし、ぜひやらせていただきたいと」とオファーを快諾しました」と話す。また、劇中で上白石と一緒に泳ぐシーンについて「僕にも萌歌ちゃんくらいの娘がいるので、父親にとっては理想のシーンですね。普通、娘とは一緒にホースで水を掛け合ったりとかは出来ませんから……。ちょっと恥ずかしかったですけどね」と照れくさそうに話した。


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 白石が、「豊川さんが水着をお召しになる貴重なシーンもあるので、注目してみてください」と見どころをアピールすると、豊川は「そこ!? なんだそれ!」と笑顔をはじけさせた。


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 門司の兄・明大役を務めた千葉は「細田くんは本当の弟のように思っています」と明かす。2019年に2人は他のドラマでも兄弟役を務めている。


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 それを聞いた細田は「めちゃくちゃ嬉しいです! 僕にとってもお兄ちゃんのような存在です」とコメントした。


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 “夏の思い出”についてのトークが展開すると、上白石は「小学校時代に2年間水泳を習っていました。5年生の夏期講習に毎日早起きして通っていたのが私の思う“夏のド真ん中”の思い出で懐かしいです……」と回想した。


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 千葉は、青春切符を使って旅行したことを懐かしんだ。豊川は、役者になるために20万持って上京した頃の思い出を語った。「お金がなくなって、携帯もない時代だったので、知り合いのアパートの前で座って何時間も待ったり、公園の水道水を飲んだりして、何とか過ごしました。人間、お金がなくても結構大丈夫なんだなって……(笑)」と驚きのサバイバル・エピソードを披露して、会場を沸かせた。

 最後に上白石は「素晴らしい作品に仕上がりました。皆さんにとって小さな夏休みを感じてもらえるような作品になれれば嬉しいです」とメッセージを送った。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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