2020-07-16 更新
今井 翼、ビクトル・ウガルテ・ファレロンス(インスティトゥト・セルバンテス東京館長)
2019年に開館200周年を迎え、世界最高峰と言われるスペインのプラド美術館の全貌に迫るドキュメンタリー『プラド美術館 驚異のコレクション』が7月24日(金)、全国公開となる。世界最高峰の美術館の一つとされ、スペイン黄金期を後世に伝えるプラド美術館は2019年11月19日に200周年を迎えた。15世紀から17世紀にかけて太陽の沈まぬ国とも呼ばれたスペイン王国では、歴代の王族が圧倒的な経済力と美への情熱を背景に美術品を収集していた。
7月15日(水)、日本語吹替版のナビゲーターを務める今井 翼登壇のトークイベントが実施された。本格復帰を果たし、歌舞伎の舞台やNHK大河ドラマへ、連続ドラマへの出演が続々決定するなど、このコロナ禍にあっても好調なリスタートを切り、さらなるキャリアを積み重ねる今井 翼。プラド美術館の再オープンのタイトルである「Reunion」=再会、再結成にかけて、1年間の休養を経てリスタートを切った自身についても語った。
インスティトゥト・セルバンテス東京館長のビクトル・ウガルテ・ファレロンス氏による挨拶の後、「スペイン語の最高の生徒さんです」との呼びかけにより登場した今井 翼。2012年スペイン文化特使、そして2013年スペイン親善大使を務めた今井は、久しぶりに再会した旧知の仲である館長と「お久しぶりです。本日は館長や皆さまと一緒の時間を過ごせて嬉しいです」と流暢なスペイン語で挨拶。館長は「お会いする度にスペイン語がうまくなっている。ペラペラですね」と驚きを隠せない様子。
今井は、「僕にとっては新たなチャレンジであった『プラド美術館 驚異のコレクション』の吹き替えを務めさせていただけたことは、身に余る光栄でした。ようやく皆さまにご覧いただける日が来て良かったです」と、コロナ禍で公開が延期となった本作が無事公開できることへの喜びを口にした。スペインを最初に訪れたのが約15年前だった今井は、「フラメンコがきっかけで初めは訪れたのですが、スペインの文化にすっかり魅了されました。僕にとって初めて訪れた美術館がプラド美術館なんです。僕の大好きなスペインの文化・伝統をようやく皆さまにお届けできてうれしい」と語る。
さらに「僕は、感覚的に好きだと思ったものを掘り下げることが多いんです。プラド美術館で展示されている中ではシュルレアリスムの先駆けともいわれているゴヤや、ダリの作品が大好きなんです。実は自分の家のトイレにはダリの絵がバーっと飾って合って“ダリベン”と呼んでいるんです(笑)」と会場を沸かし、初めて挑戦した吹き替えの仕事に関しては、「作品名、作家の名前が日本語では馴染みのないものも多く難しかった」と語り、「仕事を通して学びになった」という。
プラド美術館の館長で、本作にも出演されているミゲル・ファロミール氏から、ビデオメッセージが会場で流れると、「また美術館で作品を鑑賞できる日が戻ってきて嬉しいです。自分もプラド美術館に展示してある作品からたくさんのエネルギーをもらいました。プラド美術館には想像を超えるものがあります。この映画はそれを最高峰の映像、音楽で、美術館での鑑賞とはまた一味違う臨場感を味わうことが出来ると思います。いつか世界が落ち着いたら、映画で得た知識をもとにもっと作品をじっくり見に、再びプラド美術館を訪れたい。スペインに行きたい」と語る。
プラド美術館の再オープンのタイトルである「Reunion」=再会、再結成にかけて、「1年間休養をとらせていただいたのですが、僕にとってはこの声のお仕事というのがリスタートではなく新たなスタートでした。お芝居やダンスはもちろん、声のお仕事はずっとやりたいと思っていたのですが、これだけ壮大な作品に携われるとは思ってもいませんでした」と自身のリスタートについて語り、「『プラド美術館 驚異のコレクション』は美術館の深い歴史と今修復作業などに携わられている方々の生きた証言など、濃いドキュメンタリーに仕上がっています。この映画をきっかけに芸術を楽しんでもらえたらと思います」と語り、イベントは終了した。
(オフィシャル素材提供)
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