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『グッド・ワイフ』
オンライン・トーク付特別試写会

2020-07-11 更新

アレハンドラ・マルケス・アベヤ監督

グッド・ワイフgoodwife 配給:ミモザフィルムズ
YEBISU GARDEN CINEMAにて公開中ほか 全国順次ロードショー!
© D.R. ESTEBAN CORP S.A. DE C.V. , MÉXICO 2018

 最悪の経済危機に見舞われた1982年のメキシコを舞台に、アッパークラスの主婦たちの戦いを描いた映画『グッド・ワイフ』が、7月10日(金)より YEBISU GARDEN CINEMA を皮切りに全国順次公開中。本作の公開を記念して、7月8日(水)にアレハンドラ・マルケス・アベヤ監督のオンライントーク付特別試写会がインスティトゥト・セルバンテス東京にて開催された。


 アレハンドラ・マルケス・アベヤ監督は本来であれば公開に合わせて来日を予定していたが、今回のコロナ禍により惜しくも来日が中止となったことを受けて、急きょ実現したオンラインイベントとなった。現地時間で早朝6時にも関わらず、メキシコの自宅からオンライントークで出演。マルケス・アベヤ監督は今回のイベントに関して、「オンラインという形式のパソコン越しですが、日本の皆さんにご挨拶ができて大変嬉しく思っています。日本の観客が本作をどのように受け取ってもらえるのか非常に興味があります」と日本での公開実現の喜びとともに挨拶した。


goodwife

 コロナ禍により、本作を完成させた当時と世界の状況は激変しているが、今、作品を送り出す意味合いについて、「どんな事があっても、どんな時代でも変わらないものがあると思います。それは、女性の立場です。例えば、劇中では権力と富を有している夫がいても、妻たちは全く力を持っていない。そのような点について、現代性、今日性があるのではないかと思います」と熱く語った。

 劇中では肩パット入りの洋服が数多く登場するが、その意図を観客から問われると、「単純に、まずは80年代に流行っていたのが一つあります。そして、威嚇行為とまではいかないけれど、私の方が格上であるという態度を服装を通じて表そうとする意味合いを込めました」と答え、日本でも肩パットの服が同年代に流行っており、特にキャリアウーマンが愛用していたことを最近知ったということで、日本とメキシコでの肩パットの持つ意味合いの違いがすごく面白いと語り、会場を感心させた。


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 最後に、「現代の女性、特にアッパークラスの女性の中にはお金持ちとの結婚を通じて社会的に成功することは未だにあり、多くの女性たちがそれに憧れているという現状があります。また、劇中に出てきた女性は、大人の女性であるにも関わらず、自分で自分の立場や将来などを決めることが出来ません。それは現代にもある風潮だと思いますし、この問題について戦ったり、考えなければならないと感じています」と今を生きる若い女性たちに向けて力強いメッセージを送った。


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(オフィシャル素材提供)



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