2020-06-06 更新
2020年7月24日の東京オリンピックが予定されていた開催日との同日公開を目指している豊田利晃最新監督作品『破壊の日』のキャストが決定した。
主演の鉄平役には『狼煙が呼ぶ』に続き、渋川清彦(『半世界』『閉鎖病棟』)が登場。即神仏になろうとする若者にGEZANのヴォーカルとしてカリスマ的存在のマヒトゥ・ザ・ピーポーの映画初出演が決定。村の修験道の大先達、三日月次郎役に『泣き虫しょったんの奇跡』『沈黙』のベテランのイッセー尾形。炭鉱の噂を調べる男、新野風役に『青い春』『泣き虫しょったんの奇跡』の松田龍平という最高の布陣が決定した。
映画音楽には、『狼煙が呼ぶ』に引き続き、切腹ピストルズ、GEZAN、照井利幸、MARS89の参加が決定している。
<豊田利晃監督 コメント>
緊急事態宣言が解除されたのでようやくキャストを発表できる日が来ました。しかし、まだ自粛の波は続き、コロナウイルスは社会に蔓延しています。そんな中でどんな映画作りができるのか誰にも分かりません。しかし、前向きに、完成を目指して突き進んでいきたいと思っています。
2020年に撮影、公開される新作がなければ映画館も寂しいものです。どうかお力をお貸し下さい。一寸先は光だと信じています。
■ 企画意図
『破壊の日』は東京五輪を控え、利権と強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓いしてやろうと思い、今年の1月に企画を立ち上げました。
しかし、その物の怪はコロナという現実的な脅威、あるいはコロナに脅える人の心に変貌しました。コロナはいずれ収束に向かっていくと思います。でも、一度植えつけられた恐怖心を振り払うことはなかなか難しいことだと思います。映画がその恐怖心を少しでもふり祓うことができれば作る意味があると思っています。
映画の内容は大きくは変わらないのですが、この状況を受け止め、コロナ後の世界で何を表現することができるのか、もう一度脚本を練り直しました。
元の生活に戻るには時間がかかると思います。新しい生き方に切り替えることに腹をくくるにも勇気がいることだと思います。新しい映画も求められています。今はできることを粛々と進めています。
自分の生き方を変えることは勇気がいることですが、自分自身もそのことを突きつけられています。映画を撮る意味、生きる意味を、再び証明したいと思っています。
2020年5月 豊田利晃
また、豊田利晃監督の最新作『破壊の日』の制作を支援する限定Tシャツを、6月5日(金)~14日(日)まで、UNDERCOVER公式オンラインストアでの受注限定で発売中。
映画『破壊の日』は、2020年2月に製作開始、7月に公開という過密スケジュールの中で、撮影とプロモーション、そしてクラウドファンディングも同時に進行する(終了)というプロジェクト。出演者には、渋川清彦、イッセー尾形、松田龍平のほか、ミュージシャンのマヒトゥ・ザ・ピーポーらが名を連ねる。豊田監督の前作『狼煙が呼ぶ』でもコラボTシャツを製作したが、今回は、Tシャツの収益を、映画の制作費の一部として充当する。Tシャツは、映画のモチーフを連想させるグラフィックをロゴと共にプリントしたデザインで、黒と赤の2色で展開される。
◎ UNDERCOVER公式オンラインストア:https://store.undercoverism.com (外部サイト)
(オフィシャル素材提供)
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