2020-01-24 更新
大泉 洋、小池栄子、水川あさみ、橋本 愛、緒川たまき、木村多江、濱田 岳、松重 豊、成島 出監督
太宰治の未完の遺作が、喜劇として生まれ変わった、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開となる。
原作は、鬼才・ケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点で完成させた戯曲「グッドバイ」。観客を笑いと多幸感で包み、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた。なぜか周囲の女たちが好きになってしまう<ダメ男・田島周二>を大泉 洋、ガサツで小汚いけれど実は美人な<パワフル女・永井キヌ子>を小池栄子が演じ、劇中では嘘(にせ)夫婦に。そんな嘘夫婦が別れを告げに行く愛人役は、クールな女医・大櫛加代を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子を橋本 愛、儚げな花屋の青木保子を緒川たまきが、それぞれ生き生きと演じる。更に、離れて暮らす妻・田島静江を木村多江、田島を尊敬する編集部員・清川伸彦を濱田 岳が演じ、“嘘(にせ)夫婦”の計画を提案する作家・漆山連行役として松重 豊が出演する。監督は、『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島 出。日本映画界・演劇界を担う実力派俳優・監督によって、昭和の文豪の未完の遺作が、新たな魅力に満ちた人生喜劇映画として生まれ変わる。
このたび公開に先駆け、丸の内ピカデリーにて完成披露試写会が実施され、大泉 洋、小池栄子、水川あさみ、橋本 愛、緒川たまき、木村多江、濱田 岳、松重 豊、成島 出監督が登壇した。
最初に、何人もの愛人がいるモテ男・田島役のオファーが来た時の心境を聞かれた大泉は「プロモーションの時期になって、やたらと“モテ男”と言われるが、映画の中であんまりモテてるシーンはないんですよ」と僻み、続けて、「憧れの成島監督からオファーをいただけたこと、また小池さんとご一緒できることが嬉しかった」と当時の心境を吐露。
田島と大泉の共通点について小池は、「大泉さんのチャーミングさが、田島にも滲み出ていた。そのチャーミングさから、大泉さんをきらいな人間を聞いたことがない」とべた褒め。それに対して大泉は、「おおー! いいこと言いますねー。たまにセクシーとも言われるんですよ」と自慢げに補足した。
そんな田島は、モテ男か?ダメ男か?という質問に、橋本は、「分かんないですね(笑)。でも、モテ男はダメ男ですよね」と観客も頷く回答を披露。緒川は、「大泉さんとは初共演で、声の大きい方という印象でした。でも、田島を演じている時はすごい小さい声。その声が、ちょっとエレガントでセクシーでした」と回答し、「ちょっと照れました」と本気で照れる大泉。木村は「大泉 洋のダメなところ、人間臭いところが良い意味でにじみ出ているので、モテ男だと思います」と語った。
個性的な女性たちが登場する本作にちなみ、登場人物で一番気になるタイプの女性キャラクターを聞かれた濱田は、「皆さん声がすごいセクシー。僕は橋本さんとのシーンがあって、橋本さんのささやくような“グッドバイ”というセリフを生で聞いた時は、膝が笑いました」と回答し、すかさず大泉が「好きな女優を言うんじゃないよ? キャラクターですよ?」とツッコミを入れ、濱田は「やべ、コクっちゃった!」と一連の流れを見せつけ、会場は笑いに包まれていた。
同じ質問に松重は、「木村さんは、いつもきれいで上品な格好をしていますが、たまに本読みとかリハーサルの時に、上品な衣装と私服の間ぐらいの格好の時があるんですが、その時にすごい色気を出す」と独特の回答をし、大泉に「変態か! あなたも結局コクってるじゃないですか!」とツッコみを受けていた。
本作のタイトルにちなみ、もっと楽しくなるために“グッドバイ”したいことは?という質問に、小池は「プロモーションで、大泉さんとたくさんのバラエティに出て、すごい楽しかった。あんなに楽しかったはずなのに、大泉さんと“グッドバイ”したあとに、すごい安らかな気持ちになった(笑)」と暴露。大泉は、「お互い様ですよ! やたらとフッてくるからクソカロリー高い。あんなにマイケル・ジャクソンのモノマネやったことねえからな!」と対抗したのが仇となり、その場でマイケル・ジャクソンのモノマネを披露する羽目に。
最後に大泉は、「太宰 治が書き切れなかった遺作で、すごいワクワクして台本を読んだのを覚えています。観始めたら、ノンストップであっという間に終わる映画だと思います。楽しく観ていただいたら、あなたたちも我々と無関係ではないんです! あなたちはプロデューサーなんです! しっかりネットに『ああ面白かったな』『大泉 洋がずっとかっこよかった』とそう書くのがあなたたちの仕事なんだ!」と熱弁し、拍手と笑い声が溢れた。
続けて、小池は「こんな愉快なキャストの皆様と、とっても素敵なコメディを作れたと思っています。どこを切り取っても美しいシーンとなっていますので、終戦後の復興に向けての力強いパワーというのを、ぜひ感じてほしいです」と大泉の代わりに、本作の見どころを語り舞台挨拶は幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)