2020-01-23 更新
柄本 佑
現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生が、センセーショナルな表現で新境地を開いた「Red」。刊行当初、あまりにも衝撃的な内容のため賛否両論となった小説を『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭 コンペティション部門審査員特別大賞など数々の賞を受賞した三島有紀子監督が映画化! 2020年2月21日(金)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショーとなる。
この度、本作で夏帆演じる塔子の同僚で、プラトニックながらも男女の微妙な駆け引きのある関係である小鷹(コダカ)役を演じた柄本 佑のインタビューと場面写真が到着した。
柄本といえば、昨年公開された『火口のふたり』(19/荒井晴彦監督)での激しい濡れ場やNHKドラマ「令和版牡丹灯籠」(19)での色悪な武士など、どこか気になるフェロモンを漂わす役を演じ、話題となっている。本作では、塔子と小鷹のラブシーンこそないが、塔子の心にそっと寄り添う男気感じる小鷹の存在は、「塔子に変化をもたらすキーマンで目が離せない!」、「グイグイ来る感じが印象的」と女性たちの心を鷲掴みにしている。
小鷹は、塔子と鞍田の恋愛関係に唯一気づく重要な人物であり、塔子が夫や恋人には見せない、飾らない素直な顔を引き出してしまう、強引だけれどもどこか憎めない不思議な魅力を持つキャラクターだ。同僚としての距離感をキープしながらも、男女の一線を超えてしまいそうな危うい微妙な関係を楽しみつつ、時に、理解のない夫との夫婦関係に悩む塔子を気遣う優しさをみせる、絶妙なバランス感覚の小鷹。
柄本は「妻夫木さんが演じた鞍田とは対照的で、僕が演じた小鷹は、しゃべり上手で、コミュニケーション力も高い。世の中を渡っていく術をしっかりと持っていて、クレバーな人だなと思っています。だから恋愛でも、行き過ぎない70点くらいを出し続けるようなヤツなのかも(笑)」と立ち回り軽やかに見えるが意外にも“そこそこ”な男だと、演じたキャラクターの印象を語った。
意外にも映画では夏帆との共演は初めてだという柄本は「僕の中では『天然コケッコー』のイメージで止まっていたのですが、実際にご一緒してみて、現場の立ち姿とか居住まいがすごくかっこよかったです。それでも“守ってあげたい”と思わせる抜け感も少しあって非常に魅力的な方だと思いました。共演させていただいて改めてファンになりました」と女優・夏帆のイメージも変わっていったと語る。
さらに、演じた役柄について「実は、この役を演じるに当たって髪型も作り込んでいます。事前に監督といろいろ話をさせていただいて、スラムダンクの宮城リョータみたいなクルクルヘアーにしたいと相談しました(笑)。鞍田さんみたいなタイプと対照的だからちょっとある種の抜けの良さみたいなのが欲しかったので。小鷹という人間の世界観をしっかり持っていたので、演じるのはそこまで苦労しませんでした。それより、毎回コテで巻いて、この髪型を作る方が大変だったかもしれません(笑)」と笑いを交えながら自己流の役作りのプロセスを明かした。
映画『Red』で匂い立つ色気とプラトニックな心の距離感を演じた柄本。現在放映中の吉高由里子が主演を務める『知らなくていいコト』(日本テレビ系/毎週水曜22時)では、吉高扮するケイトの元カレで、ケイトの秘密を知る謎めいたカメラマンの尾高(オダカ)由一郎役を演じており、そのギャップも、いい意味で花を添えそうだ。役者・柄本 佑の放つ、濃厚な魅力をぜひ本編で感じてほしい。
(オフィシャル素材提供)