2019-12-01 更新
登壇者:国際審査員【トニー・レインズ(審査員長)、操上和美、ベーナズ・ジャファリ】/学生審査員【渡邉安悟、北川未来、木村翔武】/田中誠一(シマフィルム)/市山尚三(映画祭ディレクター)
※国際審査員の他2名、サマル・イエスリャーモワと深田晃司は都合により欠席様々な役どころを自在に演じ分ける本格派俳優として注目されている仲野太賀と“乃木坂46”を卒業し新たな一歩を踏み出した衛藤美彩のダブル主演映画『静かな雨』は、2020年2月7日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開することが決定している。
本作は、11月23日(土)より開催されていた「第20回東京フィルメックス」のコンペティション部門に選出され、開催翌日の11月24日(日)に有楽町朝日ホールにて上映された。ダブル主演の仲野太賀、衛藤美彩、音楽を担当した高木正勝、そして国際的な注目を集める新鋭・中川龍太郎監督が登壇する舞台挨拶も実施し、作品への注目度も一段と増していた。
11月30日(土)18:10より「第20回東京フィルメックス」の受賞結果及びクロージングセレモニーが開催され、映画『静かな雨』が“最も観客から支持を集めた”「観客賞」を受賞した!
審査員長のトニー・レインズは、「10作品、本当に多様性に富んでいた。それらに1つ共通点があるとすれば、市山ディレクターの選択眼が特殊なものだということ。自分も多くの映画祭で審査員を務めてきたが、これほどまでにすべての作品が、終始一貫して同じレベルを作品が持っている、そういう映画祭というのは稀。(審査員も)多種多様で、それぞれ国も違いますし、今回は日本から2人、イランから1人、カザフスタンから1人、英国から(トニー・レインズ自身)1人、かなりいいいミックスだったと思う」と、充実した内容だったことがうかがえる言葉で、今年のフィルメックスを振り返った。
本作は、『羊と鋼の森』で2016年の本屋大賞1位を受賞した作家・宮下奈都の小説デビュー作を映画化した作品。
共演は、三浦透子、坂東龍汰、古舘寛治、川瀬陽太のほか、萩原聖人、村上 淳、でんでん等、日本を代表する俳優たちに加えて、『殯の森』『あん』などで世界的な監督として知られる河瀨直美監督も女優として出演している。
監督は、『四月の永い夢』(2017)で世界4大映画祭のひとつモスクワ国際映画祭コンペティション部門に選出され、国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞し、新作『わたしは光をにぎっている』(2019)で同映画祭に特別招待されワールドプレミアを果たした新鋭・中川龍太郎。
日本人が持つ“真の愛”と、誰もが感じたことのある“愛”の前での人間の無力さを描いた本作で、日本映画界に真の愛を問いかけいる『静かな雨』は、2020年2月7日(金)よりシネマート新宿他全国順次ロードショー。
◆ 中川龍太郎監督 受賞コメント
『静かな雨』監督の中川龍太郎です。
東京フィルメックスという、学生時代から友人としょっちゅう通っていた映画祭で観客賞という、素晴らしい賞をいただけて本当に嬉しく思っています。学生時代に何度も何度も行っていた映画祭なので、その時一緒に観ていたお客様からのご指示が少しでもいただけたのだとしたら、こんなに光栄なことはございません。
この映画(『静かな雨』)は2020年2月7日に劇場公開されますので、その時また観ていただけたら嬉しいです。今回は、本当に有難うございました。
(オフィシャル素材提供)
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