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2019-09-16 更新
染谷将太、戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、常盤司郎監督
日本映画界を代表する豪華俳優陣が家族を演じる映画『最初の晩餐』が11月1日(金)に公開。公開に先駆けて完成披露上映会が9月15日(日)、東京の新宿バルト9で行われ、主演の染谷将太、共演の戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、常盤司郎監督が参加した。
独立して2年目のカメラマン・東麟太郎役の染谷は「家族を語る物語で、ここまで説教くさくないものに初めて出合った。台本を読んだときに、優しく背中を押してくれるような気持ちになった」と出演理由を明かし「ただ『やらせてください』と言って3年半音信不通状態で、企画自体がなくなったと思った。でも『やります!』と連絡をいただき、嬉しかった。最初は自主映画になるものだと思っていたので、(錚々たるキャストの)皆さまとご一緒に作り上げることになって嬉しい限りです」と完成までの紆余曲折を振り返った。
麟太郎の姉・美也子役の戸田は「台本をもらったタイミングが、私自身が家族のことについて考えていた時。台本を読んだときに、作品を通して『家族とは?』という答えについて考えたいと思った」と、本作との縁を感じたよう。染谷との共演を「この変な人と一緒にやりたいと思った」とユーモア交じりに喜び「染谷君はよく分からない人。流すのが上手だし、ボソッということが意外と核心を突いていたりする。見ていて面白い人です」と個性にゾッコン。それに染谷は「そんなに変じゃないですよ? わりと大丈夫ですよ?」と自ら訂正していた。
姉弟の義理の母・アキコ役の斉藤は、劇中、家族が味噌汁でもめるシーンをお気に入りに挙げて「味噌汁の味は家庭によって違いがある。それについて子どもたちが子どもなりにせめぎ合うシーンが本当にいじらしくて愛らしい。常盤監督の原風景が宿っているのかも」と分析し、染谷の子供時代を演じた子役について「染谷君とも似ているし、監督にも似ている」と絶賛。また、窪塚の少年時代を演じた楽駆、戸田の少女時代を演じた森 七菜ほかの子役たちの演技について、染谷は「鳥肌が立つくらい最高でした」と唸り、戸田も「子どもから大人に変化する姿に違和感がない。こんな奇跡があるんだと。見事なキャスティングに感動しました」と驚き顔だった。
東家の父・日登志役の永瀬は、劇中で振る舞われる食卓のメニューに「全部が美味しい。なぜロケ弁が用意されていたのか……。撮影で振る舞われた食事をみんなで食べたほうがいいのではないかと思うくらいに美味しい食事でした」と舞台裏を紹介した。
映画の内容にちなんで「家族の思い出の味」を聞かれた染谷は「二つある」といい「子どもの頃に母親が唐揚げを揚げようとしたら油が爆発したこと。それをヘラヘラ笑いながら見ていた自分も、目玉焼きを焼こうとしたら爆発したこと」とワイルドな思い出を明かし「味の思い出ではないですね……」と笑わせた。
戸田の思い出の味は、本作でも家族の思い出として登場していた「餃子」で「戸田家は毎週土曜日に家族で餃子を作りました。『また餃子!?』とイヤだったけれど、父が『みんなで餃子を作るん、楽しいやろ?』と言ったときに、父がその時間を大切にしているんだと初めて気づいて、それから餃子が愛おしくなった」とシミジミ。劇中では斉藤と餃子を作るシーンでは「餃子を静かに包んでいるだけで、いろいろな思いが湧き上がってきました」と特別な思いを抱いていた。
斉藤は「家族で遠出する際に両親が作ったおにぎり」で「母はふんわり、父はきっちり固く三角に。二人の性格が出たおにぎりをお昼の車中で食べた思い出があります」と回想。永瀬は「おふくろの味」で「去年急におふくろを亡くして、今はおふくろが作った料理ならば何でも食べたい。できることならば食べてみたいですね」と母親への愛を口にしていた。
構想から7年程の月日を経た完成に常盤監督は「日本を代表する俳優陣で映画監督デビューしたのは、映画界で僕くらいだと思います。苦労したことはほぼ記憶になくて、演技派家族が見事に集まってくれました」と万感の思い。初期から参加を表明していた染谷も「家族を描いた映画ですが、優しい映画です。観終わった後に家族や大事な人を思うような作品になりました。ふっと背中を押してくれる映画だし、美味しい映画です。楽しんで観てほしい」と観客に向けてアピールしていた。
『死ぬまでにしたい10のこと』『エンディングノート』『おみおくりの作法』など終活、生き方への注目が集まる中、唯一無二の味で家族をおみおくりする、新たな物語が誕生! 日本映画界珠玉の実力派が織りなす、静かながら胸を震わせる家族の物語。この秋最も注目の1作『最初の晩餐』は、11月1日に全国ロードショー。
(オフィシャル素材提供)
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