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2019-09-02 更新

英題：TOLKIEN

イントロダクション

　世に出てから半世紀を超えても、世界中の人々に愛され、新たな読者を獲得し続けている傑作小説、J・R・R・トールキンの「ホビットの冒険」、そして「指輪物語」。その影響力は文学界だけにとどまらず、映像、舞台、美術、音楽、ゲームと、様々なジャンルのクリエイターたちをインスパイアし続けてきた。

　しかし、その偉業に反して、トールキン自身の素顔はほとんど知られていない。魔法使い、ホビット、炎を吐くドラゴン、エルフ……神話上の生き物たちが行き交う胸躍る世界は、いったいどんな想像力から創り出されたのか？　恐ろしい闇にのみこまれても、決して仲間を裏切らない美しい物語は、どんな心が生み出したのか──？　素晴らしい出会いに導かれた少年時代と、波乱と激動の青年時代に迫り、観る者すべての心を熱くする、究極の感動作が完成した。

　トールキンを演じるのは、ハリウッド超大作からアート系作品まで、数々の話題作で全く異なるキャラクターに息を吹き込んできた、『女王陛下のお気に入り』、『X-MEN』シリーズのニコラス・ホルト。徹底したリサーチと共に、トールキンという人物の核となった“仲間を想う温かな心”に焦点を当て、実在した伝説の人物を演じるという、俳優として最もハードルの高いチャレンジを見事に成功させた。

　トールキンとの愛を彼の後見人に引き裂かれるエディスには、『あと1センチの恋』のリリー・コリンズ。トールキンのミューズとなり、エルフの王女のモデルになったと言われる、ミステリアスだが芯に強さを秘め、トールキンのユーモアやいたずら心も理解した女性をエレガントに演じた。

　さらに、トールキンと秘密クラブを結成する３人に、今英国で最も注目される若手俳優たちが選ばれた。詩を愛する心優しいジェフリー・スミス役には、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」で絶賛され、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞したアンソニー・ボイル。校長の息子でリーダー格のロバート・ギルソン役には、大ヒットTVシリーズ「The OA」のパトリック・ギブソン。口は悪いが気持ちはまっすぐなクリストファー・ワイズマン役には、『ダンケルク』のトム・グリン=カーニー。

　また、モーガン神父役にTVシリーズ「新スター・トレック」のコルム・ミーニイ、ライト教授役に『オリエント急行殺人事件』のデレク・ジャコビと、重鎮が物語にリアリティと深みを与えた。

　監督は、フィンランドのアカデミー賞®で38回ノミネートされ、監督賞に２度輝く、フィンランドが誇る注目の才能ドメ・カルコスキ。神秘的な音楽は、『ブリッジ・オブ・スパイ』などでアカデミー賞®に14回ノミネートされた名匠トーマス・ニューマン。

ストーリー

　世界を変えた傑作「ホビットの冒険」「指輪物語」……その誕生の原点を描く、感動の実話。

　３歳で父を、12歳で母を亡くした孤児トールキンは、母の友人モーガン神父の後見で名門キング・エドワード校に入学する。そこで出会ったのは、「芸術で世界を変えよう」と誓い合う、心許せる野心溢れる仲間たちだった。

　同じく孤児であり、常にインスピレーションを与えてくれる運命の女性、エディスとの出会いは彼の世界をさらに大きく広げるが、そこで勃発した世界大戦が彼らの運命を大きく狂わせるのだった。

（2019年、アメリカ、上映時間：111分、PG12）

キャスト＆スタッフ

監督：ドメ・カルコスキ
出演：ニコラス・ホルト、リリー・コリンズ、コルム・ミーニイ、デレク・ジャコビ、アンソニー・ボイル、パトリック・ギブソン、トム・グリン＝カーニーほか

配給
20世紀フォックス映画
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中

■ オフィシャル・サイト： http://www.foxmovies-jp.com/tolkienmovie/　（外部サイト）

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