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2019-08-04 更新
立田敦子(映画ジャーナリスト)、山崎まどか(コラムニスト)
NYの伝説の5つ星ホテル「ザ・カーライル ローズウッド ホテル」について描いたドキュメンタリー『カーライル ニューヨークが恋したホテル』の特別試写会が8月1日(木)、開催された。『FIGARO japon』や『VOUGE JAPAN』など数多くのコラムを執筆する映画ジャーナリストの立田敦子氏と、文筆家兼翻訳家として、様々な媒体で執筆している山崎まどか氏が登壇したトークショーが行われた。
本作は、世界中のセレブたちが愛し、名だたるスターたちが幾多の逸話を残していることから、ニューヨーク・タイムズが「秘密の宮殿」と呼んだ伝説のクラシックホテル「ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル」について描いた世界初の5つ星ホテルドキュメンタリー。
著書「女子とニューヨーク」でニューヨークが舞台の映画から読み解く女子文化を綴り、ニューヨークが大好きと公言するコラムニスト山崎まどか氏は、本作の舞台となったホテル、カーライルについて「プラザホテルのように大きなホテルが有名ではあるが、カーライルは真のお金持ちが住まう隠れ家的な存在」と説明した。続けて、日本でも毎年話題となるニューヨークのファッションの祭典、メットガラとカーライルの関係性について「実はカーライルはメットガラの楽屋的存在なんですよ」と立田氏が明かすと、場内には驚きの声が上がった。メットガラやエミー賞をはじめ、大きな祭典の際にハリウッドスターや世界的セレブたちが御贔屓とするカーライル。なぜ幾多のホテルからカーライルが選ばれるのかという疑問に対し、山崎氏は「カーライルは規模の小さなホテル。いわゆる一元様お断り。簡単にパパラッチが入り込めないからこそ秘密が守られているから愛される」と述べた。
またカーライルと言えば、ウディ・アレンがクラリネット演奏をするバーがあることでも有名で、過去に立田氏も演奏を聴きに訪れたそう。「ウディ・アレンはカーライルのワンブロック先に住んでいる。けれどもインタビューなどはカーライルとは別のホテルで受ける、なぜならカーライルをジャーナリストが出入りするようなホテルにしたくないから」と明かし、ウディがどれほどカーライルに愛情をもっているのかがうかがわれる。
総勢38名のスターが登場し、豪華なエピソードが飛び出す本作。立田氏が驚いたエピソードは、3ヵ月滞在したジョージ・クルーニーの宿泊代について。「3ヵ月滞在すると、日本ではマンションが買えてしまう。長期滞在割引なんてあるんでしょうかね」と話し、観客の笑いを誘った。
また、本作の見どころでもある、老舗ホテルのスタッフたちについて「人の入れ替わりの激しいホテル業界の中、カーライルのスタッフは50年の勤続スタッフもいるほど。ホスピタリティだけでは語りつくせない、彼ら自身の魅力に触れることで、私たち自身学ぶことが多くある」とまとめた。
(オフィシャル素材提供)
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