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インタビュー

トップページ > インタビュー > 『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』

『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』
オフィシャル・インタビュー

2019-06-07 更新

ブレット・ヘイリー監督


ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたhblmovie
© 2018 Hearts Beat Loud LLC
配給:カルチャヴィル

ブレット・ヘイリー監督

 フロリダ州キーウェストとペンサコーラで育った。
 ノース・カロライナ・スクール・オブ・ザ・アーツ大学を卒業し演出・監督の分野で学士を取得。
 初監督作品『The New Year』はサラソータ映画祭でプレミア上映され観客賞を受賞した。
 2015年にはサンダンス映画祭でプレミア上映された『アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームス』の共同脚本・監督・編集を手がけた。この映画でブライス・ダナーはゴッサム賞の最優秀女優賞にノミネートされた。
 2017年、『ザ・ヒーロー』で2度目となるサンダンス映画祭のUSドラマ・コンペティション部門に出品。この作品ではサム・エリオットがニューポート・ビーチ映画祭で最優秀演技賞を受賞した。



 昨年のサンダンス映画祭、SXSW映画祭で話題となったカーシー・クレモンズ主演最新作『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』がいよいよ6月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・新宿シネマカリテほかにて公開となる。本作の日本公開に向け、ブレット・ヘイリー監督のインタビューが到着した。


観終わったあと、心が温かくなるような映画でしたが、この映画を作るきっかけは何だったんですか?

 共同脚本家のマーク・バッシュと僕は『すべてをあなたに』(1996年、トム・ハンクス主演)や『ハイ・フィデリティ』(2000年、ジョン・キューザック主演)、『リンダ リンダ リンダ』(2005年、山下敦弘監督)のような音楽についての映画、音楽の持つパワーを描く映画、そして音楽を作る過程を描く映画に刺激され、そういう映画をいつか作ってみたいという思いを持ち続けていました。今回の製作にあたっては強くインスピレーションを受けた作品だと思います。そして、その上で、僕たちが撮る作品は父と娘の物語であり、家族の物語、何か望みを実現しようとする話にしたいと思っていました。音楽とそれに伴う感情全てを通じて世界に幸福をもたらしたいという気持ちから生まれた作品です。


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この作品には父フランクと娘サムの目線という二つの視点が存在し、どちらにせよ観客は自身の家族について考えるようになると思います。元々このような二つの視点が存在する作品を考えていましたか?

 その通りです。この映画は2人とも主人公で、フランクとサム両方の本能的な視点から作品に観客が入れるように意識していました。この映画は公平に二人の立場を描いた作品です。映画を観たすべてのひとの心に何かを残してくれると思います。


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ニック・オファーマンとカーシー・クレモンズという、作品にぴったりなキャスティングですが、最初からイメージにあったんですか?

 ニック・オファーマンは僕が『ザ・ヒーロー』に出演してもらった時に、フランク役にぴったりだと思っていました。カーシーは長いオーディションの過程を経て決まりました。監督として、僕は役者へキャラクターになりきるよう要求しますが、二人はその難しい注文を見事にやってのけてくれました。


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ほかのキャスティングも最高でしたが、特にトニ・コレット、サッシャ・レイン、ブライス・ダナーという女性陣が素晴らしかったです。キャスティングに関して、何かエピソードなどありましたか?

 この俳優陣がキャスティングできたのは、魔法のような幸運だったと思っています。むしろ僕が教えて欲しいです。なんでこの小さな規模の作品に出てくれたのか?って。


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音楽がとてもよく、また物語のキーにもなっていると思いますが、キーガン・デウィットを起用したきっかけは何だったんですか?

 キーガンとはもともと一緒に作品をやってきた経験から、再び一緒にやりたいと思っていました。彼が才能に溢れていて、こちらが期待する以上の音楽を提供してくれることは分かっていたましたから。今回も彼に絶対的な信頼を寄せていました。


ウィルコのトゥイーディが出演していましたが、きっかけは何ですか?

 幸運なことに、ニックがジェフと仲良しで、彼がジェフに電話して撮影に参加してくれと頼んでくれました。ジェフもその話を受けてくれ、僕は彼とウィルコの大ファンだったので大喜びでした。これは特別な経験になりました。


映画を観てステキな街だと思いましたが、なぜレッドフックで撮影されたのですか?

 レッドフックは僕が住むブルックリンの近くで、僕のお気に入りの街なんです。いつかレッドフックで撮影したいと思っていました。そして今回がその絶好の機会となりました。とても素敵な街でしょう?


本作を制作中、何か参考にした作品や、好きな作品があたまにありましたか? また、どんな映画が好きですか?

 特に名前を挙げるならば、やはり『ハイ・フェディリティ』、『ONCE ダブリンの街角で』、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』、『リンダ リンダ リンダ』、『すべてをあなたに』です。


次の企画は何ですか? もしあれば言える範囲でどのような映画か教えてください。

 今ちょうど完成間近なのが“All the Bright Places”というエル・ファニングとジャスティス・スミス共演の映画です。来年Netflixで配信公開予定です。


日本に来たことはありますか? もしあれば、印象を教えてください。

 日本には行ったことがないんですが、とても行ってみたいです! いつか行く日を楽しみにしています。


最後にこれから映画を観る日本の皆さんにメッセージをお願いします。

 映画館でこの映画を観て、心温まる感情と口ずさみたくなる音楽をぜひ家へ持ち帰ってください!


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(オフィシャル素材提供)




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