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2019-05-31 更新
英題:The House That Jack Built『奇跡の海』(96)でカンヌ国際映画祭グランプリ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)で同・パルムドールを受賞。輝かしい受賞歴を誇る一方、『アンチクライスト』(11)や『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』(13)などあらゆるタブーに物怖じせず大胆なテーマに切り込み、観る者を挑発するかのような作風で常に物議を醸してきたラース・フォン・トリアー監督最新作『ハウス・ジャック・ビルト』が遂に日本公開。問題発言をしたことでカンヌから追放処分を受けたトリアーは、本作のアウト・オブ・コンペティション部門出品で7年ぶりのカンヌ復帰を果たす。ところが、公式上映では観客の想像をはるかに超えた過激な仕上がりゆえ途中退出者が続出、一方で上映終了後には、盛大なスタンディングオベーションがわき起こり、賛否まっぷたつの異様な興奮に包まれた。
主演に『クラッシュ』(06)でアカデミー賞®助演男優賞にノミネートされたマット・ディロンを迎え、共演にユマ・サーマン、ライリー・キーオ、ジェレミー・デイビス、そして惜しくも先頃逝去したブルーノ・ガンツほか、豪華個性派俳優が脇を固める。さらに、劇中ではジャックが敬愛するピアニスト、グレン・グールドの演奏風景、デヴィッド・ボウイの「フェイム」といった映像フッテージやヒットナンバーをフィーチャー。トリアーの過去作の場面をモンタージュしたシークエンスにもド肝を抜かれる。
ちなみに本作の題名は、一節ごとに歌詞が長くふくらんでいくマザーグースの積み上げ歌『This is The House That Jack Built』から付けられている。世界で最もセンセーショナルな鬼才が、キャリアの集大成のごとく打ち立てた“神をも恐れぬ”衝撃と戦慄の大長編。アメリカでは業界団体MPAAの審査によって修正版で上映されたが、日本では無修正版での公開が決定した。
1970年代の米ワシントン州。建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャックはあるきっかけから、アートを創作するかのように殺人に没頭する。
彼の5つのエピソードを通じて明かされる、“ジャックの家”を建てるまでのシリアル・キラー12年間の軌跡。
(2018年、デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデン合作、上映時間:152分、R18+)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:マット・ディロン、ブルーノ・ガンツ、ユマ・サーマン、シオバン・ファロン、ソフィー・グローベール、ライリー・キーオ、ジェレミー・デイビスほか
配給
クロックワークス、アルバトロス・フィルム
6月14日(金) 新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国公開
オフィシャル・サイト
HouseJackBuilt.jp (外部サイト)
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