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舞台挨拶・イベント

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『影に抱かれて眠れ』初日舞台挨拶

2019-09-08 更新

加藤雅也、中村ゆり、松本利夫、カトウシンスケ、若旦那、熊切あさ美、和泉聖治監督、北方謙三

影に抱かれて眠れkagedaka 配給:BS-TBS
9月6日(金) 丸の内TOEI2・横浜ブルク13他、全国順次公開
© BUGSY

 作家・北方謙三氏による小説「抱影」を映画化した『影に抱かれて眠れ』が9月6日(金)、ついに公開初日を迎えた。翌7日には東京の丸の内TOEI2で公開記念舞台挨拶が行われ、主演の加藤雅也、中村ゆり、松本利夫、カトウシンスケ、若旦那、熊切あさ美、和泉聖治監督、原作者の北方謙三が出席した。


 主演の加藤は「僕が若い頃は今回の映画のようなハードボイルド作品が製作されていましたが、今の日本においてはハードボイル作品の製作が難しい状況にあります。そんな中で生み出された作品。これが大ヒットしていい成績を収めれば、今後もハードボイルド作品が作り続けられるはずです」と思いを込めた。

 中村は「今回の撮影を通して男の人はロマンチックだと感じました。現場での皆さんの会話を聞いていると、小学生の男の子そのもので。それがすごく可愛い。男の人は少年の心を忘れていないんだなぁと思いました」と舞台裏を紹介。また初プロデュースに挑戦した中野英雄は、中村が若手の頃にアルバイトしていたカフェの常連だったそうで「中野さんがプロデュースした映画に出演できるなんて、その頃から考えたら縁を感じます」と話した。

 熊切は「役を通して、本命の愛された女性にならなければなぁと思いました」と実感を込めると、劇中の内容にちなんで加藤は「愛されていないわけじゃないよ! お店もあげたじゃない!」と笑わせた。映画初出演の若旦那は「撮影もすごく楽しくて、もっと俳優をやってみたいと思いました。いつでも大河ドラマのオファーが来てもいいように、今では乗馬の練習もしています」と会場を沸かせた。

 松本は「ハードボイルドの中に純愛物語も入っており、その中で雅也さんとシンスケさんの3人の絆と友情が見えればいいと思った」と役作りのイメージを明かし、「雅也さんには勝手に、無口で白いガウンを着て、ワインを片手に葉巻を吸っているイメージを抱いていたけれど、実際はすごくフランクな方でした。不安は一瞬にして拭われました」と加藤の人柄に感銘を受けていた。カトウシンスケも「雅也さんが率先して現場の空気を作ってくれて、弟分としてはその大きな背中を追いかけ、受け止められたり、跳ね返されたりした。頼りになる兄貴でした」と共演を喜んだ。

 劇中にはそんなカトウシンスケの頬を、松本がいきなり平手打ちするシーンがある。加藤は「あれは松君のアドリブです。和やかな雰囲気だったのに、目の前で急に松君がパーンッ!とやった。僕は『え……?』と驚いた。びっくりですよ」と打ち明けると、松本は「いい角度で入りましたね!」とニヤリとしていた。

 原作者の北方氏は「どんな映像を見せてくれるのかと楽しみでしたが、完成したものを観たら驚きました。これまでに映像化されたものにはなかった心のざわめきを感じました。“映画”を見たな、という気分です」と太鼓判を押してくれた。自身もカメオ出演しているが「そのままでいいと言われたのでそのままやったら、完全なエロジジイになっていました」と会場を笑わせた。


 北方氏とは16年来の親交があるという加藤は「いろいろな物事について深く知っており、話が尽きない方です。北方先生の原作作品に出演するのは2度目ですが、喜ばしいことである一方、複雑なキャラクターが多いので難しさも感じます」と打ち明け、「でも今回は『諦念を心に置いてほしい』とのアドバイスを頂くことができ、それを意識しながら演じることができました」と手応えを明かした。

 最後に和泉監督は「北方先生に会うのは毎回緊張する」と恐縮、「自分自身にとっても『影に抱かれて眠れ』は好きな映画になりました。大ヒットに向けて応援してもらえたら嬉しいです」と観客に呼びかけた。



(オフィシャル素材提供)



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