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2018-11-22 更新
佐々木蔵之介、早坂ひらら(子役)、新宅広二(動物行動学者)
英国BBCによるネイチャー・ドキュメンタリー『アース』(07)の第2弾となる『アース:アメイジング・デイ』の公開直前イベントが都内で行われ、舞台挨拶に日本語版ナレーションを担当した佐々木蔵之介、動物が大好きだという子役の早坂ひらら、動物行動学者の新宅広二氏が出席した。終盤には本物のナマケモノも駆けつけ、会場を盛り上げた。
本作は、全世界で120億円以上の興行収入を記録した『アース』から、約10年の時を経て帰ってきた第2弾。総勢100人の撮影チームが200台のドローンを使用し、世界22ヵ国で撮影を敢行した大規模プロジェクト。最新の技術で、ジャイアントパンダやキリン、ペンギン、絶滅寸前種ハクトウラングールなどに限りなく近づいて撮影したドキュメンタリー映画。最新の4Kカメラ技術を使い、貴重な動物たちの姿を捉えた内容になっている。
新宅氏が日本版の監修を務めた。監督は『宇宙(そら)へ。』などのリチャード・デイル、『真珠の耳飾りの少女』などのピーター・ウェーバー、ファン・リーシンが共同で務め、製作総指揮を『ネイチャー』などの共同監督を務めたニール・ナイチンゲールが担当した。
佐々木は前作の『アース』を劇場で観ていたことを明かし、続編については「今作を観て、前作から10年溜め込んだ理由が分かりました。役者という仕事をしていると、映画やドラマなどロケの現場がどんなものか分かります。だからこそ『どんなカメラアングル?』『何台で撮っているの?』など分からなくなるくらい、アメイジングな映像でした。どれだけの労力、熱量をかけているのか……」と作品を絶賛。また、「あらゆる動物の僕たちが生活するのと同じような1日を描いているので、自分の時間と重ねることができるんです。動物や僕らは自然と一体なんだ、仲間なんだと感じました。動物たちに心を寄せながら、ナビゲーションさせていただいきました」と感想を述べた。さらに、佐々木は「偶然を100時間、200時間待っていたのではなく、カメラマンの方が動物学や生態学、行動学を学んで、その時間とその場所、どの方向から撮ればいいのかを狙って向かっていたそうです。本当に驚きでした」と、感動しきりの様子。
ドラマ「天才バカボン」シリーズのハジメちゃん役などで知られる早坂は、作品を4回観たことを明かし、「シマウマが川で助けてもらって渡れたところがすごいと思いました」と作品の感想をコメントした。
壇上で動物クイズ大会を行った後、特別ゲストとして本物のナマケモノが登場。木にぶら下がった本物のナマケモノがステージに現れると、キャストたちも会場も釘づけとなった。ナマケモノと対面を果たした早坂が「かわいい!」と目を輝かせると、佐々木も興味津々の様子で、「ここに来ている時点でナマケモノじゃなくて、もう“働き者”ですからね」とコメントして会場に笑いを誘った。
新宅氏からの「ナマケモノは、猿のように手で木にぶら下がるのではなく、長い丈夫な爪で木にぶら下がっている」という説明を受けた佐々木は「すごい爪」と驚いてまじまじと見つめる。新宅氏が「できるだけ楽をしてぶら下がるために、大きな爪をしているんです」と話した。
最後のフォトセッションでは、激しく動き回るナマケモノを気にしながらも無事に記念撮影を終了。佐々木が「ナマケモノくんは一生分の仕事をしたかもしれないね」と褒めたたえると、会場は笑いに包まれた。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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