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2018-11-14 更新
英題:Lovers on Borders18世紀のポルトガルと21世紀の日本を舞台に、3人のキャストがそれぞれ1人2役に挑んだ 異色のラブミステリーが誕生した。
日本、ポルトガル、アメリカの3ヵ国による合作映画『ポルトの恋人たち~時の記憶』は、オダギリジョー主演の日米合作『ビッグ・リバー』(06)や東日本大震災の原発事故で街全体の避難を強いられた福島県双葉町の人々の姿を真摯に見つめたドキュメンタリー『フタバから遠く離れて』(12、14)2部作を手掛けた舩橋 淳監督の集大成的な最新作となる。
主演は柄本 佑。18世紀のポルトガル・パートでは、言葉を話せない日本人奴隷、21世紀の静岡・浜松パートでは、ブラジル系移民の労働者のクビを平然と切るエリート会社員を演じた。浜松パートでは、英語セリフにも初挑戦している。
また、英語、イタリア語、フランス語など話す中野裕太は、約1ヵ月半でポルトガル語を習得。日本人奴隷の仲間と、夢を抱いて、浜松にやってきたブラジル移民役で新境地を見 せた。ヒロイン役は、第62回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とアルフレッド・バウアー賞を受賞したポルトガル映画『熱波』(12)のアナ・モレイラ。運命ともいえる時間の中で交錯する3人の男女。
ポルトガルと日本の合作映画として、日本人初の監督作品にオリヴェイラ作品のスタッフが集結! プロデューサーは、『罪の手ざわり』(13)などジャ・ジャンクー監督作品を世界に送り出す市山尚三と、故マノエル・ド・オリヴェイラ監督ら4人の巨匠監督によるオムニバス映画『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』(12)のロドリゴ・アレイアス。構想3年。撮影は、2016年11月から12月まで、ポルトガルの世界遺産ギマランイスを始め、ポルト、ブラガ、ペニシェ、静岡県浜松市で行われた。日本とポルトガルの合作映画は、パウロ・ローシャ監督の『恋の浮島』(83)、ジョアン・マリオ・グリーリョ監督の『アジアの瞳』(97)に続き3作目で、本作は初の日本人督作品となる。
物語の舞台は、リスボン大震災後のポルトガルと東京オリンピック後の日本。
乗り越えられない境遇――境界線によって引き裂かれ、その挙げ句に恋人を殺害された女が、その恨みを晴らすために選んだ手段は、想像もつかないものだった……。
18世紀と21世紀。登場人物の立場は時代によって微妙に入れ替わりながらもほとんど同じプロットが反復され、デジャブのように交差し、やがて愛憎の不条理に引き裂かれた人間の業をあぶり出してゆく。
(2018年、日本=ポルトガル=アメリカ合作、上映時間:139分、PG-12)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・編集:舩橋 淳
製作:Bando á Parte, Cineric, Inc., Office Kitano
プロデューサー:ロドリゴ・アレイアス、エリック・ニヤリ、市山尚三
脚本:村越 繁
撮影:古屋幸一
音楽:ヤニック・ドゥズィンスキ
出演:柄本 佑、アナ・モレイラ、アントニオ・ドゥランエス、中野裕太ほか
配給
パラダイス・カフェフィルムズ
シネマート新宿・心斎橋ほか全国公開中
オフィシャル・サイト
porto-koibitotachi.com (外部サイト)
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