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2018-10-29 更新
アレックス・ウルフ
アレックス・ウルフ
1997年、ニューヨーク生まれ。母親は女優で脚本家のポリー・ドライバーで、父親はジャズピアニストのマイケル・ウルフ、また、兄のナット・ウルフは俳優・ミュージシャンとして活躍中。
2005年に、母親のポリーが監督・脚本を担当したミュージカル・コメディ映画『The Naked Brothers Band: The Movie』(原題)で子役として映画デビュー。
その後も順調にキャリアを重ね、HBOの医療ドラマ「イン・トリートメント」のシーズン3(10)、ブルックリン国際映画祭で男優賞を受賞した『ブレンダン・フレイザーのエリートをぶっとばせ!』(13/未)、『パトリオット・デイ』(16)などに出演。最近では、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17)のスペンサー(高校生)役を好演した。
また、自身が主演し、ステファニア・オーウェンも出演する、『The Cat and the Moon』(原題/制作中)で監督デビューを果たす。
青春小説の金字塔として、世代を超えて愛されているJ.D.サリンジャー著「ライ麦畑でつかまえて」。刊行から60年以上の時が経ったいまなお、色褪せることなく多くの人を魅了し続けている。そんな不朽の名作に心を奪われた青年の成長を描いた珠玉の青春映画『ライ麦畑で出会ったら』。この度、主演のアレックス・ウルフのインタビューが到着した。
彼を演じようという意識は特に必要なかったと思います。ジェイミーというキャラクターの役作りでは自分自身の要素もたくさん盛り込みました。実はちょうどこの作品を撮影していた時に父が病気になり、それは僕のキャラクターの受け止め方に大きく影響しました。また自分の兄との関係性もジェイミーに取り入れました。
僕はありのままを表現すると同時にサリンジャーの本と監督も表現したかったんです。なので最終的にジェイミーは現実世界には存在しない架空の人物、監督の視点、そして僕自身の経験という三つの要素を融合したキャラクターになりました。。
ホールデンというキャラクターは傷ついた若者で、ぽっかりと空いた穴を埋めようと彷徨っている人物だと思います。彼は自身が受けた傷を治そうとするのですが、その方法が分からないんです。ホールデンが魅力的なキャラクターだと思う理由は、彼は全編を通して怒りを自分以外のすべてに向けて発散しているからなんです。すべてを周りのせいにして、孤独や怒りを抱えるホールデンは最終的に自分こそが自分自身の敵であるのだと気づかされます。僕はこの本は自分を見捨てた人々によって深く傷ついたホールデンが人と関わることへの恐怖を物語る作品だと思っているんです。ホールデンにとって不幸なのは、彼の言動は彼が経験してきたことを必ずしも反映していないことです。彼の経験は本当はもっと悲惨で素朴で、深いんです。僕はホールデンのこの行動は一種の美しい強がりなんじゃないかと感じています。最後に読者はホールデンが初めて深い何かを覆うさまを目撃するんです。ほとばしる怒りと傷つきやすい純粋さを持ち合わせているホールデンは、実に個性溢れるキャラクターだと思います。
僕の答えはこれです。『ライ麦畑で出会ったら』の役を演じたことです。
本当ならJ.D.サリンジャーに僕も会ってみたかったです。彼はすでに亡くなっていますが、会えるとしたら会いたい人物ですね。自分にとってのJ.D.サリンジャーのような存在といえば、ポール・マッカートニーでしょうか。
僕自身、10代前半は学校のクラスメイトたちと馴染めず、辛い時期でした。僕が『ライ麦畑でつかまえて』を読んだのは13歳の時です。その少し前に孤独を味わっていたこともあり、当時自分と作品の間に強い繋がりを感じました。多くの人が理解しないであろう、その孤独感を僕は比較的早い時期に体験しました。その孤独感は誕生日会などのイベント事に招待されないときに似ているんです。本当に辛かったです。
しかし高校に進学したとき、僕は多くの人といい経験をしました。進学した芸術系の高校は僕のこと全面的に受け止めてくれる場所でした。そこでは最高の高校生活を送りました。そこで僕は受け入れられているという感覚と共に、パーソナルなものも含めた自分の感情を自由に突き詰めることができたんです。
ただし、小学校高学年から中学校のはじめは輪に入れず本当に苦労しました。
この作品は史上最高の文学傑作であると感じました。読みながら自分自身こそホールデン・コールフィールドだと思いましたね。飛行機の中の数時間で読了し、翌日再び読み返しました。あの頃の僕はこの作品に生かされていて、丸一年はこの本がすべてでした。
共演した女優のなかでもステファニアは最高の女優だと思います。彼女ともう一人挙げるなら、エレン・バースタインです。ステファニアは映画女優としても、舞台女優としても今才能が花開いていると思います。彼女はとにかく上手で、ありのままであるとともに、とてもオープンなんです。この言葉を口にしてしまうと自惚れているように聞こえてしまうのでうすが、彼女は役者中の役者だと思います。
『ライ麦畑で出会ったら』での共演を通して彼女を知り、とてもいい時間を過ごせました。そして『The Cat and The Moon (邦題未定)』ではお互い年月を重ねた上に、僕は彼女をより尊敬しているので、有意義な共演経験ができたと思います。今後も一緒に映画作りをしていける関係だと本当に思っています。現時点でステファニアは世界的に素晴らしい女優の一人でしょう。彼女は本当に魅力的ですね。
こんにちは!もしもし!
(オフィシャル素材提供)
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