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2018-10-21 更新
橋本 愛、成田 凌、渡辺大知、村上 淳、廣木隆一監督
山内マリコ(原作者)
「R‐18文学賞」読者賞を受賞し、2012年に小説が発売されるや紀伊國屋書店スタッフによる「キノベス!2013」にランクインした、詩的なタイトルが印象的な山内マリコの処女小説の映画化作品、映画『ここは退屈迎えに来て』が10月19日(金)より全国公開となり、公開翌日の10月20日(土)に、主演の橋本 愛、成田 凌、渡辺大知、村上 淳、廣木隆一監督、そして原作者の山内マリコが登壇した公開記念舞台挨拶が実施された。
2004年の高校時代から2013年の現在まで、みんなの憧れの的だった<椎名くん>を柱にキャラクターを交差させながら描く、誰もが共感できる痛く切ない群像劇がついに完成した。
キャストが登壇すると、朝から会場へ詰めかけた満員の観客から大きな歓声が。橋本は、「皆さんの余韻が少しでも長く続くような舞台挨拶になればと思います」と挨拶。村上は「今日は朝5時に起きて、ぼんやり数えてみたのですが、廣木監督とは今回で13本目になります。800本くらい撮っている中のですけど(笑)」とコメントすると、監督も「今作で801本目の映画になります(笑)」と便乗し、会場を沸かせた。
次に、MCから撮影時も思い出を聞かれた橋本は、「監督の作品はキャストがすごくキラキラ輝いているので、現場でどんな演出をされるのかと思っていたら、具体的な演出はなく、でもそれを不安に思うこともなく、無言のコミュニケーションを楽しみました」と語った。そんな橋本と共演したことについて聞かれた村上は、「すごい緊張しましたね。こんな素敵な女優さんを助手席に乗せて運転して、怪我させちゃいけないと思いまして」と話し、さらに「衣装合わせの時に監督から、“衣装は自分でやれ”と言われて、その日に買いに行って、劇中のカメラも私物で撮影に挑みました」と驚きの撮影秘話も語った。
そして、青春時代の2004年から大人になった2013年までの10年間が描かれている本作にちなみ、キャストの10年前の写真を披露。橋本は、12歳の修学旅行の時の貴重なデビュー前の写真を披露。当時のことを振り返った橋本は、「小学生の頃から制服でして。地元が熊本なんですけど、そこから出る想像はしてなくて、頭の良い大学に行って、給料の良い就職をするんだろうなと思ってました。その頃は、TVも映画も見ていなかったので、今ここにいるのが不思議です」と話すと、村上から、「でも、ミニシアターで1番出会う芸能人はこの人ですよ!」とツッコミが入り、橋本は照れた様子で、「最近は腰が痛くて中々行けてないんですけど(笑)」と返した。成田は、中学時代のサッカー部の写真を披露。「これは中2の頃で、心が折れる寸前の写真です。県大会の直前で、決勝に出させてもらえず、TV中継に写れなかったので悲しかったです」とその頃の無念を語り、渡辺は、黒猫チェルシー結成当時の写真を公開。「高3の時の黒猫チェルシーの結成時の写真です。写真を探したんですけど、上半身裸で暴れまわっている写真ばかりで……。この頃は、裸で豆腐など、柔らかいものを投げたり、ステージ上でうどん作っていたりしていて、音楽よりも投げているのが楽しかったですね(笑)」と、ロックバンドとしても活躍する彼らしいエピソードを披露した。
村上は、映画『L'amant ラマン』の劇中カットを公開。すると、唐突に前列に座っていた観客の持っている「(成田)凌」と書かれたパネルを借り、「これがあれば、カットされないですよね(笑)」と話し、「この時は、主演女優さんを投げなきゃいけないシーンの撮影があり、思いっきりできないと思っていたら監督から、“あれ? 淳、そんなもん?”と言われたのが、すごく良い思い出です。でも、おじさんの10年前もおじさんですね(笑)」と写真のエピソードを話し、会場はさらに笑いに包まれた。
そして、仕事の都合で来ることができなかった門脇 麦からの手紙がMCから代読され、直接会場で挨拶ができなかったことに対しての残念な気持ちと共に、本作についての想いが語られた。最後に橋本から、これから作品を観る方に向けて、「過ぎ去ってしまった時間や記憶を呼び起こしてしまうんですが、ちゃんと今の自分と会話できるような、前進する力をくれるような映画になったと思いますし、それぞれの持ち帰ったものをうちこんでください」と締め、終始クロストークで裏話満載の爆笑舞台挨拶は幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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