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2018-10-03 更新
時代に刻まれる名作・話題作を発表し続ける作家、村上春樹。単行本と文庫本あわせ累計70万部を超えるロングセラー『東京奇譚集』(新潮文庫刊)の一篇である「ハナレイ・ベイ」は、ファンの間で村上文学史上屈指の名作として語られており、この度待望の実写映画化となる。
主人公のサチを演じるのは吉田 羊。主演から脇役まで目覚ましい活躍をみせ、まさに今最も輝く女優の一人である彼女が、本作では“これまで誰も見たことのない吉田 羊”と評されるにふさわしい、圧倒的な存在感を放つ。
サチの息子タカシを演じるのは佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)。近年は俳優としても頭角を現す彼の、全く新しい一面を本作で目にするだろう。また、サチがハナレイ・ベイで出会う日本人サーファーの高橋には、抜群の感性と自然体な演技で最注目の若手俳優、村上虹郎。
監督は『トイレのピエタ』が批評家から絶賛され、日本映画界の新鋭として期待を集める松永大司。
シングルマザーのサチ(吉田 羊)は、息子のタカシ(佐野玲於)がハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったことを電話で知らされる。大好きだったサーフィン中に大きなサメに襲われ死んだという。
彼女は、彼が命を落としたハナレイ・ベイへ向かい、海辺近くの大きな木の下で読書をして過ごした。毎年、この「行為」は続いた。同じ場所にチェアを置き、10年間。だが、彼女は決して海には近づかない。
ある日、サチは2人の若い日本人サーファーと出会う。無邪気にサーフィンを楽しむ2人の若者に、19歳で亡くなった息子の姿を重ねていくサチ。
そんな時、2人から“ある話”を耳にする。「赤いサーフボードを持った、片脚の日本人サーファーを何度も見た」と……。サチは決意する。もう一度、息子に会うために──。
(2018年、日本、上映時間:97分、PG12)
キャスト&スタッフ
原作:「ハナレイ・ベイ」(新潮文庫刊『東京奇譚集』)村上春樹著
脚本・監督・編集:松永大司
音楽:半野喜弘
出演:吉田 羊、佐野玲於、村上虹郎、佐藤 魁、栗原 類ほか
配給
HIGH BROW CINEMA
10月19日(金) 全国ロードショー
オフィシャル・サイト
https://hanaleibay-movie.jp/ (外部サイト)