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『グリーンブック』
ゴールデン・グローブ賞 最多3部門受賞!

2019-01-07 更新

グリーンブックgreenbook
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
配給:ギャガ


 アカデミー賞®の行方を占うトロント国際映画祭で<観客賞>を受賞後、各映画賞にて47受賞124ノミネート(※2018/1/7現在)と高い評価を得ている映画『グリーンブック』が、また新たな快挙を成し遂げた。

 米国時間1月6日(日)に開催された第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞(ニック・バレロンガ、ブライアン・カーリー、ピーター・ファレリー)の3部門を受賞、2部門ノミネート(監督賞:ピーター・ファレリー、ミュージカル・コメディ部門主演男優賞:ヴィゴ・モーテンセン)となった。3部門での受賞は本年のゴールデン・グローブ賞での最多部門の受賞となる。

 差別が色濃い時代、黒人用旅行ガイドブック<グリーンブック>を頼りにツアーへ旅立った、粗野で無教養だけれど人間的魅力に溢れるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)とインテリな黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)。異なる世界に住むふたりの壮大なズレに笑い、気づけば互いを理解しあっていく様子に胸を熱くなり、最後には爽快な感動を呼ぶ、実話に基づくヒューマンドラマ。

 日本の公開は2019年3月に決定している。

 作品賞を受賞し、本作の監督、脚本、制作を手掛けたピーター・ファレリーが代表で、この作品で描かれた自分と違う他者と分かりあえることの素晴らしさを伝える感動的な受賞スピーチをした。

 2017年に『ムーンライト』でアカデミー賞®最優秀助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリも、同作でノミネートされたゴールデン・グローブ賞は受賞ならずだったが、今回初の受賞となった。

 脚本賞はニック・バレロンガ、ブライアン・カーリー、ピーター・ファレリーの共同執筆。本作の主役トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)の実の息子ニック・バレロンガは父達の友情を映画化したいと映画化した張本人。本作で脚本賞、作品賞を受賞することは、大いなる喜びとなった。


作品賞:ピーター・ファレリー 受賞スピーチ

 本当に本当にありがとう。HFPA(ハリウッド外国人記者協会)ありがとう。映画をつくりはじめたときこんなこと夢にも思いませんでした。
 妻のミランダ、僕に起こった最高のことだ。子供のボブとアップルも混ざって登壇しています、最高です。プロデューサーピットの皆さん、この映画を立ち上げたひとたち。感謝の意を皆さんに捧げます。ユニバーサル、ドリームワークス、フォーカス、テッド・バーチューそして、(製作総指揮の)オクタヴィア・スペンサー、美しいだけでなく、優しくて、知的でこの映画にとって彼女がいたことは幸運だった。(制作の)チャーリー・ウェスラー、ジム・バークも。それからヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリ、彼らなしではつくれなかった。リンダ・カーデリーニ、素晴らしい。映画の心と魂だ。撮影のジョン・ポーター、音楽のクリス・バウアー。トーニー・パーカーいるか? みんなありがとう!
 この作品はドン・シャーリーとトニー・リップバレロンガの旅(終わりの音楽がなり)……消して、やめてくれ、話させてくれ。もういいや。
 ドン・シャーリーとトニー・リップが差別の残る1960年代に旅をする物語です。ドン・シャーリーは素晴らしい人だが、評価されない天才でした。演奏したい音楽を肌色が理由で演奏できなかった。彼は自分で音楽のジャンルをつくりだし、今も聞かれる素晴らしい音楽をつくりだしました。トニー・バレロンガはイタリア系の移民でブロンクス出身で、他者を受け入れない文化で育った。ドン・シャーリーとの旅で世代を超えて続く友情を育みました。この物語を初めて聞いたとき、希望を覚えました。その希望を皆さんと共有したいのです。なぜならわれわれはいまだに、むしろ以前よりも分断された世界で生きています。そのための映画なのです。みんなの映画です。トニー・バレロンガとドン・シャーリーが協調できたなら我々みんなできるはず。話して、違いで偏見を持たないで共通のことを探すだけでいい。たくさんあるはずです。みんな欲しいのは一緒。愛、幸福、平等に扱われること。そんなに難しくないはず。ありがとう。


助演男優賞受賞:マハーシャラ・アリ 受賞スピーチ

 皆さん、ありがとうございます。『グリーンブック』の仲間にも感謝申し上げます。
 ご存じのとおり、ドクター・シャーリーは素晴らしい方です。彼の情熱、才能、尊厳が彼を築き上げ、それが僕を後押ししてくれたことに感謝いたしますピーター・ファレリー監督、このような機会をくれてありがとうございます。一緒に仕事ができて心から感謝申し上げます。
 あなたは、本当に辛抱強いですよね、というのも、僕とヴィゴ双方から深夜2時とかにメールが飛び交っても受け入れ、僕たちを導いてくれた。ヴィゴ、君も最高の共演者だよ、僕を毎日励ましてくれた。一日も休まずにね。そう、撮休ですら。本当に感謝するよ。大好きだ。
 リンダ、少ししか過ごすことができなかったけど、あなたと仕事ができたことは素晴らしい経験だ。あなたはまさに本作の核、本当に美しい人だ。ユニバーサル、ジョナサン・キング、パーティシエント、ジム・ブリューク、ニック・バレロンガ、ブライアン・キャリー、みんなありがとう。ここにいられて最高だ。最後に、僕の妻、母、祖母にありがとう。


脚本賞:ニック・バレロンガ 受賞スピーチ

 脚本家たちはキッチンにいたので、登壇が遅くなりすみません(笑)。HFPA(ハリウッド外国人記者協会)ありがとうございます。大変光栄です。一緒に執筆したブライアン・カーリー、ピーター・ファレリーもありがとう。プロデューサー陣、チャーリー・ウェスラーとジム・バークも。素晴らしいスタッフとキャストでした、リンダ・カーデリーニ、彼女を見ることもできないです。母を演じてくれて彼女を見るだけで泣いてしまいそうで。天才のマハーシャラ・アリ。かつてない天才が天才を演じました。ヴィゴ・モーテンセンが父を演じてくれた。どれだけ感謝してるか言い表せない。全て彼のおかげです。家族や友人が助けてくれました。映画に登場した母、父、ドナルド・シャーリー。感謝してもしたりないです。本当に胸がいっぱいです。ありがとうございました。



(オフィシャル素材提供)



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