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舞台挨拶・イベント

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『ダウンレンジ』舞台挨拶&上映後トークイベント

2018-09-12 更新

【上映前登壇ゲスト】北村龍平監督、真木太郎プロデューサー
【上映後登壇ゲスト】北村龍平監督、LiLiCo、真木太郎プロデューサー、鶴田法男、寺田克也
【来場ゲスト】藤原紀香、陣内大蔵、祐真キキ、高山忠士、セックスフラペチーノ、尚玄、TEE、鬼ヶ島/大川原篤史、ピスタチオ/小澤慎一郎、梨衣名、山地まり、まなせゆうな、上福ゆき
【MC】永沢たかし(磁石)

ダウンレンジdownrange 製作・配給:ジェンコ
9月15日(土)より、新宿武蔵野館にて2週間限定レイトショー、9月22日(土)より大阪第七藝術劇場にて公開
© Genco. All Rights Reserved.

 『ヴァーサス』『あずみ』『ゴジラFINAL WARS』そして『ルパン三世』と話題作を次々と手がけ、ハリウッドに拠点を移し『ミッドナイト・ミート・トレイン』『ノー・ワン・リヴズ』を発表し、日本人監督で唯一人、ハリウッド最前線で活躍する北村龍平監督と、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』など数々の名作を手がけ、『この世界の片隅に』で社会現象を巻き起こした真木太郎プロデューサーがタッグを組んだ極限のソリッドシチュエーションスリラー『ダウンレンジ』が9月15日(土)より新宿武蔵野館ほかにて日本上陸となる。

 公開に先駆け、9月6日(木)にジャパンプレミア試写会が実施され、本作を一目早く観ようと、人気芸人、俳優、モデルなどの時代の先端をいくインフルエンサー約70名が来場した。


 昨年のトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門でのワールドプレミアを皮切りに、シッチェス・カタロニア映画祭、釜山映画祭などで喝采を上げた北村龍平監督最新作『ダウンレンジ』が、いよいよ日本で初お披露目となった。北村龍平監督最新作を一目早く観ようと、藤原紀香、舞川あいく、うじきつよし、陣内太蔵をはじめ、芸能人、芸人、そしてモデル等、今をときめくインフルエンサーたちが会場に70名押し寄せた。

 まずは世界を熱狂の渦に巻き込んだワールドプレミア上映の様子がスクリーンに映し出され、海外の観客たちの盛り上がりを観た会場の熱気が最高潮に達したところで、北村龍平監督と真木太郎プロデューサーが登場。喚起の声が上がる中、北村監督は「血と爆音の祭典へようこそ!」と挨拶。『この世界の片隅で』を手掛ける真木プロデューサーは「『この世界の片隅へ』という超感動作と180度違う作品ですが、(この作品の)邦題は『この絶望の中心で』ということで(笑)」と笑わせ、「皆さん楽しんでください」と観客に呼びかけた。

 北村監督は真木プロデューサーとの関係について、「全然食えない20年位前から飯を食わせてもらっていた仲。奢ってもらったのに残して怒られていたころからの付き合い。いつか一緒にやりたいねと話しているときに、この映画のアイデアを思いついて。ハリウッドで作った映画はすごく時間がかかる。僕はそのころ、『ルパン三世』を作った直後で、原点に戻って無茶苦茶なものを作りたいときだったので、真木さんに“これをやらせてくれ!”と言って作った映画。ハリウッドだけど原点に戻って、作った自主映画!」と力を込めて本作への熱い想いを語った。

 MCのアドリブで、なんと舞台上へゲストを登壇させ、北村監督と記念写真を撮る場面も。中でも藤原紀香がステージに登壇すると、北村監督は「ありがとね、姫!」と喜び、「昔ドラマを一緒にやったことがありまして、藤原紀香さんと泉谷しげるさんのLOVEストーリーをやったんだよね(笑)」と振り返り、藤原紀香も「すごく観たかったので、応援に駆け付けました!」と映画を楽しみにしている様子をうかがわせた。

 最後に北村監督からは「くれぐれも血が苦手な方は帰ってもらったほうが(笑)。今から90分間、極限の緊張感と爆音を体感してください!」と観客に呼びかけ、舞台挨拶は終了した。


 そして、上映後には再び北村監督と真木プロデューサーがLiLiCo、「Jホラーの父」と呼ばれる映画監督・鶴田法男、世界中から称賛されるイラストレーター寺田克也と一緒に登場し、トークイベントを実施。


downrange

 LiLiCoは「緊張の糸が全く切れない」と映画の感想を興奮気味に話すと、鶴田監督も「本当に大傑作!」と大絶賛。本作のストーリー展開やその先に待ち受ける衝撃の展開について、LiLiCoや鶴田監督は口を揃えて、「面白かった!」と話し、北村監督に矢継ぎ早に質問。「元々の発案者ジョーイ・オブライアンという脚本家から“スナイパーに狙われたら怖いんじゃないか?”というところからこの企画が始まった。それはありそうでなかった、見たことがなかった設定だなと思って。その話を聞いて僕が“だったら荒野の真ん中で車の反対側に隠れて、そこから動かない設定にしよう”と。クリエイティブ的には難しいのですが、それをやらなきゃというところから、アイデアを募集したら、脚本家の彼が衝撃のエンディングを思いついてきた。そのときに僕の中でこの映画が見えた」と映画着想時を振り返った。

 さらにLiLiCoは「キャストがすごく良かった!」と絶賛! オーディションには約1万2千人が殺到したといい、その注目度の高さに驚くゲストたち。「最終的に何百人にも会いました。『あずみ』で上戸 彩ちゃん、『ミッドナイト・ミート・トレイン』のブラッドリー・クーパーなど無名の新人を大抜擢したら大ブレイクしたのを皆知っているので、ものすごく来たんですよ」と笑い、「やっぱりイメージなんですよ。監督というのは、僕らのネジくれた脳内にあるビジョンをスタッフとキャスト、プロデューサーの力を借りて映像にして届ける仕事なので、良くも悪くも僕らのイメージ。だからそのイメージが間違ってなかったときは良かったと思いますね」と北村監督はオーディションでキャストを抜擢するときの極意を語った。

 本作は全員無名のキャストで選んだ6人のうち、2人が学生。今回のキャスト選考についても北村監督は「軍人の娘のケレン役はキーパーソンなので、全然決まらなかった。もう1回、何千枚の書類を見直していたら、あの役にぴったりの顔の子がいた。“あれ、この子の映像見てないぞ”と聞いたら、何かの手違いでオーディション映像が回ってこなかったので探して観たら、“こいつだ! 呼べ!”と言って呼んで、見た瞬間決めました。あの子もイノセントな感じで演技が上手い下手より、リアルな生々しい感じがいいなと思って、彼女にした。後で演技学校に行っている学生と分かった。彼女は輝いていた」と振り返り、鶴田監督は「キャストのこれから成り上がっていこうという人たちの生きざまが反映されている。今年前半は『カメラを止めるな!』を押していたけど、後半は絶対にこれ!」と太鼓判! さらに「僕はホラーものをずっと撮影していて、いろんな役者さんと仕事をしますが、怖いという表現をするのは、襲っている側ではなく襲われている側のリアクションの芝居が一番大事。だいたいテンションが0から始まって100までを積み上げていくけど、そのテンションで最初の怯えをどんどん積み上げていくと、1日では撮り終わらない。だから、役者さんは“昨日はこういうテンションでやったから、今日はこういうふうにつなげないといけない”と考えないといけないが、役者さんは混乱するときがある」と語り、「その時に大事なのは監督。監督が的確に指示していかないと、怖くならない。北村監督は優秀だから見事にテンションを保って、メリハリを保って撮影している。優秀な監督だなと思う」とその手腕を称賛した。

 さらにネタバレ目白押しのトークや観客からの質疑応答でトークイベントは大盛り上がり。そして最後にスクリーンに、トーク中に書き上げられた寺田克也氏のドローイングが完成すると、作品世界をイメージしたその完成度の高さに会場中から驚嘆の声が上がった。

 最後に北村監督は「真木さんと異国の地で作った自主映画です。来週末から公開になります。皆さまの口コミと応援が不可欠なので、ぜひとも応援よろしくお願いします」と力強く挨拶し、トークイベントは終了した。

 映画『ダウンレンジ』は9月15日(土)より、新宿武蔵野館にて2週間限定レイトショー、9月22日(土)より大阪第七藝術劇場にて公開。



(オフィシャル素材提供)



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