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『ルイスと不思議の時計』日本語吹替版完成会見

2018-09-25 更新

佐藤二朗、宮沢りえ、松本梨香、矢島晶子、本名陽子

ルイスと不思議の時計lewis-movie 配給:東宝東和
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS

 スティーヴン・スピルバーグのアンブリン・エンターテインメントが製作を務め、“ハリー・ポッターの原点”ともいわれる、ジョン・ベレアーズ著書を映画化する『ルイスと不思議の時計』が、10月12日(金)に日本公開となる。

 この度、日本公開に先駆け、日本語吹替版の豪華声優陣が一堂に集結した日本語吹替版完成会見が開かれた。

 既に声優を務めることが発表されている日本を代表する人気アニメの主役を務めてきた、高山みなみ(ルイス役)、松本梨香(タービー役)、矢島晶子(ローズ役)、本名陽子(ルイスの母役)ら4名のプロ声優が脇を固め、ポンコツ魔法使いジョナサン役に洋画声優初挑戦、“おじさんブーム”の最先端を走る佐藤二朗(ジョナサン役)が参戦することでも話題の本作。

 イベントには、松本、矢島、本名、佐藤二朗が登場し吹替制作の裏側などを語ったほか、佐藤二朗自ら、演じた魔法使い役になぞらえてドキドキのマジックを披露!

 また、声優発表当時から秘密のベールに包まれていたケイト・ブランシェット演じる一流魔法使いツィマーマン役として、宮沢りえがサプライズ登場! 勝ち気な性格で、腐れ縁のジョナサンと常にコミカルなトークバトルを繰り広げるセリフも印象深い、日本語吹替版ツィマーマンが見られる本編映像も披露された。

 パワフルな声優陣に、佐藤が何度もツッコミを入れるなど、初対面であるとは思えないほどの相性の良さをみせ、終始笑いの絶えない大盛り上がりのイベントとなった。


 映画の舞台さながらの大きな古い時計が設置された会場に、佐藤、矢島、松本、本名が登場。

 主人公のポンコツ魔法使いジョナサンを演じた佐藤は「洋画の吹き替えは初めてやりました。『スクール・オブ・ロック』が大好きで、ジャック・ブラックさんも好きになったので、本当に光栄ですし、楽しく演じさせていただきました」、ルイスのことが気になる少女ローズを演じた矢島は「私の名前を聞いて、とある5歳児くんを思い浮かべる方が多いかと思いますが(笑)、今回は女の子を演じさせていただきました! でも実はデビュー時は女の子役が多かったりしたので、またこの素敵な作品で原点回帰ができたようで良かったです」、ルイスにとって、街にやってきて初めてできた友達である少年タービーを演じた松本は「アニメでは男の子の役が多いですが、洋画では女の子の役をよくやるんです。なので、字幕版で初めてこの作品を観たときに、ルイスのお母さん役だと勝手に思い込んでたんですけど、男の子役と聞いてまさかと(笑)。でも楽しく演じさせていただきました!」、亡くなった後もルイスを側で優しく見守るルイスママを演じた本名は「わたしは(高山)みなみさんと共演させていただく作品で、みなみさんが先生でわたしが生徒だったり、敵同士だったりすることがあったので、今回は私がみなみさん演じるキャラクターの母親役ということで(笑)、楽しく演じさせていただきました!」とそれぞれに挨拶。

 佐藤から「この三人と楽屋でしゃべっていたんですけど、ファミレスでの会話みたいなんですよ!」と明かされ、矢島、松本、本名は爆笑! 和気藹々とした雰囲気で会見はスタートした。

 今回、声優発表当時から秘密のベールに包まれていたケイト・ブランシェット演じる一流魔法使いツィマーマン役が、この場でお披露目されるということで、佐藤の隣は空席! そこで、本編の中にもあったツィマーマンが時計から登場するシーンを再現する形で、ツィマーマン役の方を登場させることに。「稀にみる無茶ぶり!」「早く終わらせて楽になりたい!」と文句をいいつつ、大きな古い時計の近くに移動し、時計に向かって「出でよ、ツィマ~マ~ン」と呪文を唱える佐藤。


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 すると時計の鐘が鳴り始め……佐藤が呪文を唱えた反対側から宮沢りえが登場! 宮沢は「大好きなケイト・ブランシェットさんに心を寄せながら演じさせていただきました。エキサイティングしたのと同時に緊張もしましたが、一生懸命演じさせていただきました」と挨拶。

 一方、呪文を唱えた場所とは違う方向から宮沢が登場してしまったことで、ジョナサンおじさんばりのポンコツっぷりを披露してしまった佐藤は、魔法が失敗したことを指摘されると「いや、台本通りの流れだし……」と逆切れ! しかし、不満を露わにしながらも「まあこれも台本通りですけど……今日は失敗に終わりましたが、次は10月4日の特別試写会で、魔法を成功させてみせます!」とリベンジを誓った。

 その後は、登壇者それぞれの声入りクリップが披露された。はじめに、矢島、松本、本名のパート映像が披露されると、矢島は自身のキャラクターについて「ローズは個性を自分で尊重できるとっても良い子」と説明、続いて収録時について「高山さん、松本さんの声が既に入った状態で録ったので、何も考えず自然に演じられました。先輩方のお陰です!」と振り返った。


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 松本は「コナンと(ポケモンの)サトシが友達ってすごくない?!ってみなみさんと話していたんですけど、今回のキャスティングはすごいドキドキでした!」と明かし、本作については「お化け屋敷のドキドキワクワク感があって、大人の方も童心に帰れると思います!」とアピール。


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 本名は収録時について「ルイスを導きつつもちょっぴり不気味な雰囲気をまとった役だったので少し難しかったです。でもわたしは、ルイスママ以外にガヤやその他大勢の声もやらせていただいていたりしたので、それも楽しかったです」と振り返った。


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 続いては、なんとジャック・ブラックからの佐藤に向けたメッセージ映像が披露! このサプライズに佐藤は「これは流石に嬉しい!」と興奮した様子を見せ、「滑舌良く、ポンコツ感もよろしくな!」というブラックのメッセージに対し、「まかせろ!滑舌の良いポンコツは俺の十八番だ!」と声高らかに応えた。

 次に、佐藤と宮沢のパート映像が披露された。

 宮沢は「役者と声優さんは声を発する際の筋肉が違う。役者は出てなんぼというか、表情とか動きで伝わることもあります。吹き替えのお仕事をさせていただく度に、声優さんへの尊敬と憧れが募ります」と謙遜する宮沢に対し、佐藤は同調しつつも、宮沢の演技について「結構いいんじゃないかと思いましたよ!」と称賛。松本も「この役を宮沢さんが演じられると聞いたとき、ピッタリだと思いました!」と声をかけられ、ほっと胸を撫でおろした宮沢は「ケイトの声はすごく低くかったので、できるだけそれに近づけるために練習してみたんですけど、元々もつ筋肉などの違いから絶対無理だと分かって……それが分かってからは、自分ができる範囲でいつもと違う声を出してみました」とアフレコ時のエピソードを語った。

 一方の佐藤は、宮沢とは反対に何も考えずに演じたというものの「最初は、佐藤二朗の声だと思っても、最後のほうにはそれが忘れてくれるくらいになったらいいとは思っていましたね」と佐藤なりのこだわりを明かした。

 また、見どころについて問われると佐藤は「選ぶのは難しいけど、ジャック・ブラックっていい意味でふざけているんだけど、今回のジョナサンおじさんはルイスのことをすごい大切に思っているんです。その気持ちが抑制のきいた芝居から伝わってくるんですけど、そこですかね」、宮沢は「たくさんありますけど、その中でもファンタジーでありながらも社会的なメッセージも込められているストーリーと、カボチャのおばけとアクションするシーンがあるんですけど、楽しいシーンでもありますし、ハロウィンが近いということでそこを挙げさせていただきます」とそれぞれに明かした。

 今回、ルイス役の高山が出席できなかったことで高山からボイスメッセージも到着!

 魔法がたくさん出てくる本作に因み、一つ魔法が使えるとしたらどんな魔法を使いたいか質問が及ぶと、本名は「3歳と1歳の子供がいるんですけど、二人同時に相手にすると本当に身体が悲鳴をあげるんです(苦笑)。なので、仮眠を少しでもとれたら……ということで、“時間を止める魔法”にします!」、松本は「私は歌手として海外に出向くことも多いのですが、チリとかブラジルって行くだけで本当に時間がかかるんです……。なのに、弾丸で帰らなければならないことも多いので、“どこでもドアみたいな魔法”が欲しいです!」、矢島は「若返りですかね……。というのも、7年前の東日本大震災があった際に、もっとお手伝いがしたかったのですが、年齢的に体力的にできないことも多くて……。もう少し若かったらあんなことやこんことも手伝えたのにと思うと、“若返りの魔法”が欲しいですね」、宮沢は「旅行がすごい好きなんですけど、“その国々の言語がしゃべれる魔法”が欲しいですね。どこの国でもコミュニケーションが取れたらもっと視野が広がりますし」とそれぞれに披露。すると佐藤は「じゃあ僕も、宮沢さんと同じく“その国々の言語がしゃべれる魔法”にします!」といいつつも、本当に欲しいのは“透明人間になる魔法”だそうで、その理由について「飛行機とかほいほい乗れるじゃない……」と答えると、宮沢から「でも、誰にも自分の存在を確認してもらえないってすごく寂しいことじゃないですか……?」と正論を言われ、すかさず「やめます!」と撤回し、笑いを誘った。

 最後に、宮沢は「ファンタジーの中に強いメッセージが込められた作品です。年齢、性別問わず楽しめる映画になっているので、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください」、佐藤は「お子さんはもちろん楽しめるし、大人の方はグッとくる作品になっているかと思います。どこかしらに“負”をもつ、ルイス、ジョナサン、ツィマーマンという三人のキャラクターがいますが、そんな三人が敵に立ち向かっていく。ぼくはそんな話が大好きなんです! 子供も大人も楽しめる作品に仕上がっていますので、ぜひ劇場へ足をお運びください」とそれぞれにコメントし、イベントは終了した。


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(オフィシャル素材提供)



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