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2018-08-25 更新
ディヴィーナ・ヴァレリア、カルーセル麻紀
MC:ヴィヴィアン佐藤
ブラジルで活躍したドラァグクイーンたちのなかでも第一世代とよばれる、いわばドラァグクイーンカルチャー黎明期を支えた人々を追ったドキュメンタリー『ディヴァイン・ディーバ』が9月1日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショーとなる。
このたび、本作に出演している歌手のディヴィーナ・ヴァレリアが来日し、ブラジル大使館の試写室にて『ディヴァイン・ディーバ』の試写会とプレミアトークショーが実施された。ゲストにはヴァレリアと46年ぶりの再会を果たしたカルーセル麻紀も登壇した。
映画上映後に大きな拍手で迎えられたヴァレリアは満面の笑みで観客に答える。ブラジルの伝説のドラァグクイーンの登場に会場は大いに盛り上がった。「実は47年前に公演で日本に来たこともある」と話すヴァレリアのもとに、スペシャルゲストとしてカルーセル麻紀が登場。お互いに大喜びした様子で熱い抱擁をするが、実はヴァレリアの来日の際に会っていて、実に47年ぶりの再会を果たした二人。
カルーセル麻紀が「映画をご覧になって素顔が映されるのが普通は嫌だと思うけれど、映画に映った素顔が素敵だった。そういった素の顔が撮れたのも監督が普通の女でなく、劇場のオーナーの孫だったから。だからこそ撮れた映画だったと思う」とこの映画の感想を語り褒めると、ヴァレリアは「まさか映画に使われるとは思わなかった。知っていたらもう少ししっかりとしたのに」と笑い、「実際には映像を撮られている時には使われることを知らなかった。監督が編集の時に舞台上を映すより舞台裏のほうが重要だと気付いたと言っていた。だからこの映画では舞台裏のシーンが多くなった」と伝説のドラァグクイーンたちの素顔に迫ることができた理由を明かした。
カルーセル麻紀が最近世間を騒がせた女性議員の「生産性がない」という発言に対して、「先進国である日本のほうが、ブラジルよりよっぽど遅れている。ブラジルのほうが結婚もちゃんとできるし幸せな国だと思う」と、日本の今を嘆くと、ヴァレリアが「生産性がないという発言ですが、全世界中で人口爆発が起きていて、食料問題とかいろいろな問題が起きている。だからゲイのカップルとかもっと認められていいはず」と、独自の視点から語り場を和ませていた。
最後には現役の歌手でもあるヴァレリアが、劇中でも歌われる「マイ・ウェイ」を披露し、その深みのある歌声に集まった観客も感動した様子だった。
日本で現役で活躍するドラァグクイーンたちも駆けつけるなど、ブラジルと日本を代表するドラァグクイーンの夢の共演に観客は酔いしれ、終始異様な熱気を帯びたトークイベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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