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2018-08-23 更新
「異類婚姻譚」で第154回芥川賞を受賞、小説家・劇作家・演出家としてマルチに活躍する本谷有希子氏の、芥川賞・三島賞候補作となった傑作小説待望の映画化『生きてるだけで、愛。』。キャストには、主演の趣里をはじめ、菅田将暉、仲 里依紗、田中哲司、西田尚美、松重 豊、石橋静河、織田梨沙ら実力派俳優が集結。監督は、同作が初の長編監督作となる映像作家・関根光才が務めることでも注目を集めている。
11月9日(金)に公開の本作が、イギリス・ロンドンで開催される第26回レインダンス映画祭【現地時間:9月26日~10月7日】のコンペティション部門への出品が決定した! 本作は同映画祭にてワールドプレミア上映となる。
過眠症で引きこもり状態な上に、自分をコントロールできず理不尽な感情にさいなまれるヒロインの寧子(趣里)と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れるも、やりがいを感じられずに日々をやり過ごす津奈木(菅田将暉)。3年に渡り同棲生活を送っている二人だが、寧子はたびたび津奈木に感情をぶつけ、対する津奈木は怒りもしなければ喧嘩に発展することすらない。そんな態度がむしろ寧子を苛立たせるが、二人は互いに自分の思いを言葉で伝える術を持っていなかった。そこへ津奈木の元カノ安堂(仲 里依紗)が現れたことから、寧子自身や津奈木との関係にも大きな変化が起こるが──。
愛することにも愛されることにも不器用な寧子と、他人との関わりで傷つきも傷つけもしないが全てをあきらめたような津奈木、そしてそんな二人を取り巻く奇妙な「普通」を形作る周囲の人々。他者との繋がりを求める現代の若者たちの姿をエモーショナルに描きつつ、希代の映像作家としても知られる関根光才監督による、圧倒的映像美も話題沸騰の一本。
この度、本作の第26回レインダンス映画祭コンペティション部門への出品を受け、関根光才監督よりコメントが届いた。かつて同映画祭にて初監督作となる短編映画での受賞歴を持つ関根監督は、長編初監督作『生きてるだけで、愛。』の出品について並々ならぬ思いを語っていまる。
■ 関根光才監督のコメント
『生きてるだけで、愛。』がレインダンス映画祭にてワールドプレミアとなり、世界の人々の目に触れる機会を頂きました。
本映画祭では、2005年に私の監督初作品となった短編映画『RIGHT PLACE』がFilm Of The Festival賞を受賞し、そのきっかけを得て制作した2006年度本映画祭トレイラー『Daughter』でカンヌ国際広告祭のヤングディレクターズアワードでグランプリを受賞するなど、私の監督としての人生のスタートを形成してくれた映画祭でもあります。
そんなレインダンス映画祭に、長編初監督作品が出品されることにはものすごい感慨をひとり感じております。コンペなので結果はこれから、どうか世界の人にも届くよう、祈っています。
<レインダンス映画祭について>
イギリスの首都ロンドンで開催される国際映画祭。1993年よりインディペンデント映画の振興を目的に始まり、世界で最も有名なインディペンデント映画祭の一つに数えられている。特に新人監督や若手製作者の発掘に力を入れており、2017年は22,000人を動員、世界の120ヵ国、200作品が上映された。今年の名誉監督賞はテリー・ギリアム氏に授与されることがすでに決まっている。
【開催期間】2018年9月26日~10月7日
【開催回数】26回
【過去に出品・受賞した日本映画】
『そこのみにて光輝く』/最優秀作品賞
『野火』(塚本晋也監督)
『ソレダケ』(石井岳龍監督)
『武曲 MUKOKU』(熊切和嘉監督)
『二重生活』(岸善行監督)
『たまゆらのマリ子』(瀬川浩志監督)
また、本タイミングで新場面写真2点も解禁された。
到着したのは、趣里演じる寧子が、菅田将暉演じる恋人・津奈木と同棲中の部屋で物思いにふけるシーンのカット。自分という存在を誰かに分かってほしいと願う、不器用かつ繊細なヒロインを全身全霊で演じる趣里に注目だ。
(オフィシャル素材提供)
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