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2018-07-04 更新
南 沙良(みなみさら)、蒔田彩珠(まきたあじゅ)、萩原利久(はぎわらりく)
湯浅弘章監督
7月14日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。公開を前にプレミア上映&舞台挨拶を行った。本作は、人気漫画家・押見修造の実体験をベースにした同名原作の映画化。待望の映画化に、期待値マックスのプレミア上映は満員御礼! 最速となる上映に駆けつけてくれた熱気溢れる観客たちに直接お礼を伝えたい!とW主演の南 沙良、蒔田彩珠、共演の萩原利久と湯浅弘章監督が集結した。ここでしか聞けない貴重な舞台裏の話や、微笑ましい仲良しエピソードが連発。大盛況の内に終わった。
初主演に堂々の佇まい! 「現場でぶつけあったものがスクリーンでそのまま観られる!」
W主演の南 沙良と蒔田彩珠、さらには共演者の萩原利久と湯浅弘章監督の登場に会場からは割れんばかりの拍手が。その様子に南と蒔田、萩原は感極まった表情に。満を持しての長編商業映画デビューとなる湯浅監督も感慨深げに「裸を見られるよう!」と冗談交じりに挨拶。先日16歳になったばかりの南と、15歳の蒔田だが、どちらも若さ溢れるエネルギッシュな佇まいながらも、ふとドキリとさせられる落ち着いた受け答えをみせた。
★ 映画の感想
ひと足先に完成した映画を観た感想を質問され、思い思いに語った。
南 沙良: 観終わったあと、余韻に満たされました。志乃・加代・菊地の3人は、自分たちのままで進んでいけるんだなと感じ、心の奥の方があったかくなりました。
蒔田彩珠: 実際の自分の歳と近い役を演じて、作品を観て、グッと胸に迫るものがありました。自分たちが伝えたかったことが伝えられたと感じています。
萩原利久: 一足先に観て、現場で感じたエネルギーをスクリーンからそのままに感じました。皆さんにも僕たちが現場でぶつけあったものをご覧いただけると思います。
湯浅弘章監督: 夜中、一人編集しながらウルッときていました。多くの作品を作ってきましたが、生まれて初めて「これ、イケるな?」感じました。ハードルあげすぎですかね? でも自信ありますよ!
★ 自分が演じた役について
南 沙良: 原作を読んだときに、「志乃をやりたい!」と強く思ったので、それが実現して何より嬉しかったです。でも同時に原作の雰囲気を壊さないか、不安もありました。
蒔田彩珠: 加代は、人と関わりたいけど積極的にはできない。でも理解しようとする純粋な子。志乃と関わる際には「相手の話しを聞く」ことを強く意識しました。
萩原利久: 漫画の菊地のキャラが素晴らしく、とにかく撮影初日から飛ばしまくって。普通なら徐々に気持ちが盛り上がっていくと思うんですけど、菊地は序盤がピークでした。でもクランクアップの日に原作者の押見さんから「菊地が菊地だったね!」と言われて、本当に嬉しかったことを覚えています。
★ 現場でのエピソード
静岡の沼津で2週間行われた合宿のような撮影。当時の様子について聞かれた監督。
湯浅弘章監督: とにかく主演の二人が本番直前まできゃっきゃっしてるんですよ。でもヨーイがかかった瞬間にスイッチが切り替わって、ドキッとする瞬間がありました。「あぁ、本当に女優の顔をしているな」と実感しました。
そんな撮影当時14歳の南と蒔田が見せる様々な表情が映し出された本作。これまでアイドルのMVなどを数多く手がけてきた湯浅監督は美しくとる秘訣について、「自分が思う、映画の中の美しい女性は、撮影技巧で撮れた“美しさ”ではなく、困難を前にしても必死に生きようとする姿にこそ本当の美しさがあると思うんです。今回は、それを二人に伝えました。本作の中にもそうした姿が映っていると思います」とアツく語った。
ハレの日にまさかのポロリ!? 共演者からの思わぬ本音に場内が笑いの渦に!
登場人物たちが上手く想いを伝えられないという物語にちなんで、撮影時には言えなかった“今だから言えるお互いへの想い”をパネルに書いて打ち明けることに。
勢いよく萩原がパネルをあげると「みんなで菊地扱い」との文字。「最初は「菊地そのままだ!」と言われていて、嬉しかったんですけど、カメラが回っていないときでも「菊地ウザイ~(笑)!」と言われるようになり、ショゲました(笑)」とのエピソードに会場からは笑いが。
蒔田のパネルには「南さんへ、あの時は可愛かった……」との文字。隣で聞く南は思わず照れ笑い。「撮影中の宿で、夜中に私の部屋に来て、怖い話をテレビで見てながら大きいリアクションをして。気づいたら隣に眠っていて……(笑)。起こしてもおきないんですよ」と仲良しエピソードを吐露。
すると南は「彩珠へ、夢男」と自分で書いた渾身のイラスト入りの意味深な内容のパネルを見せる。蒔田と見ていた怖い話のキャラクターだったそうで、二人は大盛り上がり。「考えが通じあってるね」とお互いがニコニコ微笑みあう様子も。
そんな中、最後に監督が出したパネルは「3人へ、絶対仲良くならないと思ってた」! クランクイン前の予想を裏切るほど、撮影をとおして仲良くなった3人に「仲が悪かった時用の演出も考えてたんですけど、一つも使わずに済みましたね」と冗談交じりに打ち明けた。
まるでスクリーンから本物の“しのかよと菊地”が出てきたような、南、蒔田、萩原三人がみせる和気あいあいとしたやりとりにまだまだ話は尽きなかったが、大きな拍手の舞台挨拶は幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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