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2018-05-29 更新
大谷亮平、小林且弥、安達祐実、渋川清彦、綾部真弥監督
配給:AMGエンタテインメント、スターキャット
シネマート新宿ほか全国公開中
© 2018「ゼニガタ」製作委員会
映画『ゼニガタ』が初日を迎え、映画初出演で主演を務めた大谷亮平と共演の小林且弥、安達祐実、渋川清彦、メガホンをとった綾部真弥監督が、都内で行われた舞台挨拶に出席して初日を迎えた喜びを語った。
本作は、表向きは銭形富男(大谷)と弟・静香(小林)が営む路地裏の居酒屋だが、裏では闇金屋を営んでいる。そんな兄弟と、彼らを取り巻く債務者たちとの物語。
映画初出演で初主演作に臨んだ大谷は、「本当にうれしいです。日本で映画に出たことがなかったので、スクリーンデビューをこの場で迎えるということで感慨深い気持ちです」と興奮気味に語った。さらに、大谷は、「どうしても感情が出てしまうこともありましたが、監督は現場の“生きた感情”は必ず生かしてくださった」と撮影を振り返った。
そんな大谷に綾部監督は「大谷さんとは同じ年で、すごく話がしやすかった。多くいる俳優の中でも主演ができる人とできない人がいる中、大谷さんの初主演作品が撮れて、うれしかった」と語った。
また、大谷は、「闇金という役で、綾部監督からは何があっても動じない『鉄の男』というキーワードをいただきました。共演の渋川さんをはじめ、カリスマ的な俳優さんたちに圧倒されることが多かったのですが、ブレずに、感情を押し殺す演技を心がけました」とコメントした。
本作でお金に困っている債務者・留美の役で出演した安達は「昔からお金に困る役が多いみたいで……」と子役の頃に大ヒットしたドラマ「家なき子」を彷彿させるような話で会場を沸かせた。さらに、「友人にどうしてかしらと聞いてみたら、『不幸そうに見えるからかな』って言われました。幸せに生きてるんですけどね」と苦笑して笑いを誘った。また、役作りで「農業をやるシーンで手首を捻挫したんですけど、実際にやってみると難しいなと思いますね」と苦労を吐露していた。
大谷の弟役を務めた小林は「安達さんは僕と同じ1981年生まれの同じ年なんですが、小さいころから大スターの方と、一緒に同じ舞台に立って話ができるのがうれしい」とうれしそうに語っていた。作品の性質上、私語厳禁、常にピリピリした現場だったようで、兄弟を演じた大谷と小林は、安達とは現場でまったく会話がなかったそうだ。
最後に大谷が「ゼニガタというと別のキャラクター(「ルパン三世」の銭形警部)が浮かぶ方もいると思いますが、この作品を観て、皆さんの心の中に新たな”ゼニガタ”が残ってくれますように!」と客席に向かって呼びかけた。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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