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舞台挨拶・イベント

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『第二警備隊』初日舞台挨拶

2018-06-18 更新

筧 利夫、出合正幸、竹島由夏、伊藤つかさ、伊吹 剛、柿崎ゆうじ監督

第二警備隊dai2keibitai 配給:カートエンターテイメント
[東京]6月16日(土)より新宿武蔵野館、[大阪]6月30日(土)よりシネ・リーブル梅田にて全国公開
© 2017 カートエンターテイメント

 柿崎ゆうじ監督が自ら経営する警備会社が関わった事件の実体験をもとに、構想17年の時を経て世に送り出す衝撃作『第二警備隊』。身辺警護員たちの極限の生き様が描かれている本作は、6月16日(土)より新宿武蔵野館にて公開がスタートし、6月30日(土)からはシネ・リーブル梅田にて公開となる。

 柿崎監督の長編第1弾作品である本作は、すでにロンドン国際フィルムメーカー映画祭にて最優秀編集賞を受賞。またニース国際映画祭2018にて出合正幸が最優秀助演男優賞を受賞し、世界的に高い評価を得ているが、モントリオール世界映画祭のフォーカスオンワールドシネマ部門にて正式招待されることが発表された! 喜びの中行われた初日舞台挨拶には、主演・筧 利夫、出合正幸、竹島由夏、伊藤つかさ、伊吹 剛、柿崎ゆうじ監督が登壇。筧・出合・竹島は劇中のエステックの警備員の出で立ちで登場し、実際の身辺警備員さながら。

 筧は「撮影から2年の時を経て公開となりました。首を長くして公開を待っておりました。映画の“心意気”が観た方々の心に届くと祈っております。そしてモントリール世界映画祭での招待が決まり、すごいです! ニース国際映画祭で出合正幸さんが最優秀助演男優賞を受賞しましたが、『俺にもくれ!』」と願いを口にし、会場の笑いを誘った。

 出合は「監督と出会って10年以上経ちますが、当時からこの話は伺っておりました。映画にしたいと聞いていたので、映画化する時があればどんな役でも参加させていただきたいという想いが自分の中にありました。出演のお話をいただけた時、監督の記憶であり監督が大切にしていることの一部になれるということが嬉しかったです」と想いを伝えた。

 竹島は自身が演じた女性が女性と喧嘩をするシーンに触れ、「私の役は“フィクションでしょう”と思われがちですが、実在しています。現在は素敵な女性なのですが、当時は眉間のシワがすごかったようです(笑)。女性同士の喧嘩のシーンは、どんな言葉を実際に使っていたのか本人に聞いてみました。『テメー、コノヤロー、かかってこいよ』などは、本人から教えていただいたセリフを使わせていただきました」とリアルを追求するため実体験された方から指導いただいたことを話した。

 伊藤は、「映画の中で住職の妻を演じました。“いかに怖い思いをしたか”を忠実に再現できたらと思い演じました。今日初日を迎え、本当にこのように皆さんに観ていただける日がきたと思うと、お客さんを前に感動しています。今回私は怒ってばかりの役でした。実在した方は、とても綺麗な女性だったと伺っていたので、演じる上でその点ではプレッシャーでした」と語った。

 伊吹は、「文句ばっかり言って逃げまくっている男の役をやらせていただきました。“きたない男だなあ”と思われたのではないかと思います。殉職した身辺警備員がいるので、亡くなられた隊員のお父さんとお母さんが息子と対面するシーンは、台本を読んでいるときからジーンときていました。自分が演じろと言われたら自分はできないのではないかと思いました」と、心情を伝えた。

 そして監督は「事件からおよそ19年が経ちます。19年の思いを初日の今日、映画として皆様に観ていただける機会を得ることができ感無量です。あの時になぜか“映画にして知ってもらいたい”という気持ちが生まれ、達成できて本当に良かったです。そしてモントリール世界映画祭への招待に関しては、その国の実行委員会が作品を観て映画祭に呼んでくださることですので、この作品を観て共感して招待してくださったことが非常に嬉しく思います。エステックの隊員の想いが、殉職した隊員の想いが、世界に伝わればいいなあと思います。また本作で遺作になった出光 元ですが、撮影時も長くガンを患っていて、声が出ませんでした。現場で声が出きれないことがあり、セリフの一部をなくして表現で芝居をしていただいた。渾身の芝居をしていただいたことを思い出します」と初日、モントリール、そして本作が遺作となった出光への想いをぶつけた。

 最後に監督から「事件の現場にいたので、心が重いです。今でも熱いものが込み上げてきたり、深い悲しみが襲ってくるときもあり……今でも鮮烈に残っている出来事です」と話し、スクリーンに込めた監督の思いが伝わる舞台挨拶となった。



(オフィシャル素材提供)




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