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2018-04-29 更新
この度、『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が名優ダニエル・デイ=ルイスと二度目のタッグを組んだ最新作『ファントム・スレッド』が5月26日(土)より全国公開となる。華やかなファッション業界の裏側で繰り広げられる男女の心理戦、やがて開けてしまう“禁断の扉”――。「今年、最も予想外な展開のラブストーリー!」(ヴァニティ・フェア)と、世界中を驚かせ虜になる人が続出している。
映画のもう一つの主役は、天才的仕立て屋のレイノルズが紡ぎ出す、優雅なドレスの数々。その完璧な美しさが絶賛され、本年度アカデミー賞®で見事衣装デザイン賞に輝いた。この度、衣装デザイナー マーク・ブリッジスによる直筆の衣装スケッチが到着した。
衣装デザイナー マーク・ブリッジス氏率いるチームは1950年代のデザイン全般を研究し、ゼロから50点もの衣装を作り上げた。彼は「ヴォーグ」「ハーパーズ バザー」などのバックナンバー、当時のイギリスのニュース映像、世界中から取り寄せたヴィンテージの洋服など、多岐にわたりリサーチを重ねた。
マーク・ブリッジス氏のコメント
■ 準備期間について僕は撮影の1年前ぐらいから関わり始めて、その時にもう脚本は出来上がっていた。監督が家に呼んでくれて、バレンシアガの伝記を読ませてもらったり、彼がそれまでリサーチしていたものを教えてくれた。そのあとニューヨークに行き、ダニエル・デイ=ルイスと2日間ミーティングをし、彼の意見を取り入れながらドレスの方向性を決めたんだ。そのあとロンドンへ行き、ダニエルのスーツや生地を選んだり、ヴィッキー・クリープスと会ったりして準備を進めたよ。全体で14ヵ月くらいかかったね。
本作は、すべてアンティークや当時実際に使われていた生地でゼロから作っていった。色もそうだけれど、スーツのウールの感じとか、その当時の生地だからこそ作ることのできる形、体にどうフィットするのか、どのような光沢が出るのか。新しい生地では決して当時の生地のような雰囲気を表現することができないんだ。17世紀のレースなど、アンティークのものを使っている。ヴィンテージ物はぎりぎりの布の量しかなくて、作ることができたのは本当にラッキーだったよ。
僕の作った衣装は感じてもらいたいと思っている。キャラクターに起きていることや物語を、客席に座って受け入れてもらえると嬉しいな。服はストーリーの一部であるべきだと思っているから、そこばかりを意識せず見てほしいね。この美しい物語を多くの方に楽しんでいただけると嬉しいです。
(オフィシャル素材提供)
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