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2018-07-05 更新
松田龍平、野田洋次郎、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、松たか子
小林 薫、國村 隼、瀬川晶司(原作)、 豊田利晃監督
配給:東京テアトル
9月7日(金)より全国ロードショー!
© 2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 © 瀬川晶司/講談社
映画『泣き虫しょったんの奇跡』の完成披露上映会が都内で行われ、主演の松田龍平をはじめ、共演の野田洋次郎、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、松たか子、小林 薫、國村 隼と瀬川晶司(原作)、豊田利晃監督が舞台挨拶に出席した。
本作は、プロ棋士・瀬川の自伝的小説を『青い春』などの豊田監督が映画化。「26歳の誕生日までに四段へ昇段できなければ退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、一度夢を絶たれた主人公のしょったん・晶司(松田)が、周囲の人々に支えられながら再びプロ棋士を目指すさまが描かれる。
対局などのシーンでは撮影現場に瀬川本人が訪れていたという。松田は「ご本人がいると気になってしまって。嬉しいやら、監督に演出されても、『瀬川さんはそんなことしない』と思ってしまったり、すごくやりづらいやら……でした」と撮影を振り返った。また、「将棋も教えてもらって、特別な撮影でした」とコメント。瀬川の指導もあり、松田の将棋の腕前はメキメキと上達したという。
共演の新井は「10年以上前に龍平と将棋を指したことがあるのですが、めちゃくちゃ弱かった。駒がルール上ありえない動きをしたりして……(苦笑)。でも現場でどんどん強くなった。終盤ではもう勝てませんでした」とエピソードを披露した。
野田は晶司(松田)の親友で最大のライバル・鈴木悠野を演じた。ミュージシャン(ロックバンドRADWIMPSのヴォーカル)でもある野田は、演技することに不安があり、出演への迷いもあったという。「監督から『出来るよ』と言ってもらったので、参加を決めたのですが、最初のシーンでは10回以上撮り直しをさせてしまって、(出演を)一瞬後悔しました」と語ったが、「貴重で幸せな経験」と喜びも語った。
プライベートで親交が深いという松田と野田は、幼なじみ役として共演。撮影が始まる前の二人は一緒にいる機会が多く、野田は、「龍平は、僕の家のキッチンに僕よりもいるぐらいで、よくタバコをふかしていた(苦笑)」と話す。サッカーのWカップ(ポーランド戦)も一緒に観戦したと話していた。
しょったんの父役で出演した國村は、「脚本を読んで、すごい面白いエンタテインメントやなぁ~って思ったら、実話だときいてびっくり」と笑顔を見せる。國村と豊田監督とのコラボは4度目となり、「今まではどの作品でも1シーンだけでしたが、今回は長いこと出ています」と嬉しそうに話す。國村は初日の撮影で自転車に乗るシーンがあり、危うく股関節脱臼のハプニングに見舞われたことも告白していた。
原作者の瀬川5段は「ついにこの日が来た。爽やかないい作品に仕上げてもらって、大満足!」と作品のお披露目に喜びを爆発させた。
かつて奨励会にも在籍し、プロ棋士を目指していたこともあるという豊田監督は、原作を7、8年前に読んでおり、映画化を熱望。「原作を読んで、もう1回将棋が指したくなったんですが、企画をどの映画会社に持ち込んでも『将棋の映画はダメだ』と断られていたんです。でも、最近将棋の映画がいろいろ公開され、藤井(聡太)くんのおかげで将棋ブームが来たこともあって、完成の日の目を見ました」と映画化が実現した喜びを語った。
最後に松田は「本当にいい映画に仕上がったと思います。諦めないということが何かにつながる。勇気をもらえる映画だと思います。日本の魂ともいえる将棋の世界で奮闘する、瀬川さん含め周りの人間ドラマが色濃く描かれています」。豊田監督も「夢を追い続けている男の物語です。皆さんの心に触れるシーンがあれば嬉しい」とメッセージを伝えた。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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