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2018-03-01 更新
心の自由を求めてもがく現代女性の姿を、都市生活の孤独、家族の縁、異文化ギャップ、人間の根源的な欲求などの普遍的なテーマを織り交ぜてユーモラスに赤裸々に描き、第70回カンヌ国際映画祭を皮切りに世界の映画祭を席巻している話題作がついに日本上陸する!
監督・脚本を手がけた平栁敦子は、17歳で渡米し、俳優として活動したのちにニューヨーク大学大学院ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ(芸術学部)アジア校で映画制作を学んだという経歴の持ち主。大学院の修了作品として制作した、東京の会社員女性が英会話教室で自らを解放するさまを描いた短編「Oh Lucy!」がカンヌ国際映画祭、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭などで35以上の映画賞に輝き、新人離れした人間ドラマの名手として一躍スポットライトを浴びる。同作の設定をさらに掘り下げ、予測不可能な旅のモチーフを加えて長編映画に膨らませた本作『オー・ルーシー!』は、脚本の段階でサンダンス・インスティテュート/NHK脚本賞を受賞した他、エグゼクティブ・プロデューサーに『俺たちニュースキャスター』のウィル・ファレルとアダム・マッケイなどハリウッドコメディ界を牽引する映画人の参加が決定し、日米合作映画として製作された。
主人公の節子に扮するのは、リアルな女性像を演じさせたら当代随一の女優、寺島しのぶ。一人の人間が隠し持つさまざまな側面を刻一刻と変わる表情やニュアンスに富んだ佇まいで体現し、不器用で無愛想な節子を愛すべきヒロインに昇華させる。『ヴァイブレータ』や『やわらかい生活』などでも絶賛された体当たり演技に加え、本作ではコミカルなシーンでの妙演も見ものだ。節子の恋の相手ジョンには、『パール・ハーバー』『ブラックホーク・ダウン』のジョシュ・ハートネット。トップスターの地位を確立した後、ハリウッド大作から距離を置いていたハートネットが脚本と監督の熱意に惚れ込んで出演が実現した。日本ではキラキラして見えるが、自国ではパッとしないアメリカ人男性を哀愁たっぷりに好演する。さらに辛辣で現実的、性格が違う節子とけんかが絶えない姉の綾子役に南 果歩。小悪魔的な魅力でまわりを翻弄する姪の美花役に忽那汐里。包容力あふれる英会話教室のクラスメート、トム役に役所広司。日本映画の枠を超えて国際舞台で活躍する実力派俳優たちが新人監督の才能のもとに結集し、おかしくも切ないアンサンブルを繰り広げる。
そして2017年、本作は日本人監督による作品として10年ぶりにカンヌ国際映画祭批評家週間に選出される快挙を達成。上映後の会場はスタンディングオベーションに包まれ、メディアでは「寺島しのぶから目が離せない」(ヴァラエティ)、「本物の感情が詰まっている」(スクリーン)と報じられた。その後も、モスクワ国際映画祭、トロント国際映画祭、シカゴ国際映画祭他多数の映画祭で批評家と観客の両方から高い評価を受け続けている。また、オスカー前哨戦として注目される本年のインディペンデント・スピリット賞において、作品が初長編賞に、寺島しのぶが主演女優賞に『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドや『アイ、トーニャ』のマーゴット・ロビーらと並んでノミネート。さらにはフランス、アメリカなどの劇場公開も決定し、劇中の節子=ルーシーの勢いさながらの快進撃を続けている。
川島節子43歳、独身。職場では空気のような存在、一人暮らしの部屋は物だらけ。そんな節子の毎日は、怪しげな英会話教室で金髪のウィッグをかぶり“ルーシー”になった瞬間、色鮮やかに一変する。
「ヘイ! マイ・ネイム・イズ・ルーシー!」「ワッツ・アップ?」“ルーシー”によって自分の中に眠っていた感情を呼び起こされた節子はハグしてくれたイケメン講師ジョンの愛を求め、東京から一路カリフォルニアへ!
旅の果てに節子が見つけた“人生の可能性”とは――。
(2017年、日本・アメリカ合作、上映時間:95分、R15+)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:平栁敦子
共同脚本:ボリス・フルーミン
エグゼクティブ・プロデューサー:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
プロデューサー:ハン・ウェスト、木藤幸江、ジェシカ・エルバーム、平栁敦子
出演:寺島しのぶ、南 果歩、忽那汐里、役所広司、ジョシュ・ハートネットほか
配給
ファントム・フィルム
4月28日(土) ユーロスペース、テアトル新宿他にて公開!
オフィシャル・サイト
http://oh-lucy.com/ (外部サイト)
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