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2018-02-26 更新
『ブラインド・マッサージ』『二重生活』で知られる、中国の名匠ロウ・イエ監督の1940年代上海を舞台とした新作『SATURDAY FICTION(英題)』の、中国、日本、ドイツによる国際共同制作が発表された。
本作は、中国のロウ・イエが代表を務める制作会社YINGFILM、日本のアップリンク、ドイツのベルリンを拠点とする制作会社Achtung Panda!による国際共同制作となる。
主演は、中国を代表する女優コン・リー(『2046』『さらば、わが愛/覇王別姫』『紅いコーリャン』)。共演には、ドイツからトム・ヴラシア(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、フランスからはパスカル・グレゴリー(『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』)、台湾から国民的人気俳優のマーク・チャオなど国際色豊かなインターナショナル・キャストが並び、日本からはキューバとの共同制作作品『エルネスト』に主演するなど、国際的な活躍が目覚ましいオダギリジョー。そして、国外の映画には初出演となる、NHK朝のテレビ小説「花子とアン」で注目された中島 歩が出演する。
映画の舞台は、太平洋戦争開戦前夜、スパイが暗躍する上海。上海租界に実在した「蘭心劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語。役どころはそれぞれ、コン・リーは、香港から上海に戻った大女優。トム・ヴラシアは、グランドホテルの支配人。パスカル・グレゴリーは、コン・リー演じる女優の養父。マーク・チャオは、舞台演出家で「蘭心劇場」の支配人。オダギリジョーは、日本から来た暗号通信の専門家。中島 歩は、その護衛にあたる役。
完成は2019年を予定している。
◆ロウ・イエ監督の言葉◆
1941年、太平洋戦争開戦までの1週間は、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアにとって全てが変わってしまう直前にあたります。また、その時代の上海はショー・ビジネスとスパイの世界が交差した特異な場所でした。この映画が描くのは、策略とロマンス、裏切りに満ちた二つの世界です。
映画『SATURDAY FICTION(英題)』
(原題:蘭心大劇院、監督:ロウ・イエ)
■ ロウ・イエ(婁燁)プロフィール
1965年生まれ。中国の脚本家、監督、プロデューサー。
1994年『デッド・エンド/最後の恋人』で監督デビュー。
2000年、『ふたりの人魚』は当局の許可なしにロッテルダム国際映画祭に出品したため中国では上映禁止となった。
2003年チャン・ツィーを主演に1930年代の中国と日本の間の対立を描いた『パープル・バタフライ』は、カンヌ国際映画祭の公式コンペティション部門に選出。
2006年、天安門事件にまつわる出来事を扱った『天安門、恋人たち』はカンヌ国際映画祭で上映された結果、再び5年間の映画製作・上映禁止処分となる。禁止処分の最中、検閲を避けるためフランスと香港合作で作られた『スプリング・フィーバー』は2009年カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。
その2年後、タハール・ラヒム主演で『パリ、ただよう花』をフランスで撮影。
2012年、カンヌ国際映画祭“ある視点部門”オープニング作品に選ばれた『二重生活』は、映画制作禁止後に、ロウ・イエが公式に復活を果たした作品。
2013年、『ブラインド・マッサージ』はベルリン国際映画祭にコンペティション部門に選出され、台湾のアカデミー賞金馬奨で作品賞を含む6冠を受賞。総計19賞、15部門ノミネートに輝く。
(オフィシャル素材提供)
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