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2018-01-31 更新
15歳の元日に集団レイプに遭い、加害者の男たちへの復讐だけを胸に生きてきたという雪村葉子による衝撃的な手記(ブックマン社刊)を、初監督作品『受験のシンデレラ』でモナコ国際映画祭最優秀作品賞、介護離職を扱った人間ドラマ『「わたし」の人生』で同映画祭人道的映画監督賞、主演女優賞(秋吉久美子)、主演男優賞(橋爪 功)を受賞した、精神科医の和田秀樹監督が映画化した『私は絶対許さない』が、インドのノイダ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。ノイダは“北インド最大の映画都市”で、ノイダ国際映画祭は、これまでに90ヵ国以上の国からの映画を上映した映画祭である。
本作は主人公目線ですべてが撮影される完全主観撮影で、よりリアルにレイプ・シーンなどを描いており、精神科医ならではのトラウマを描く新感覚社会派エロス作品。
脚本には、寺島しのぶがベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した『キャタピラー』(監督:若松孝二)の共同脚本や『花芯』(監督:安藤 尋)、『四十九日のレシピ』(監督:タナダユキ)等の黒沢久子、撮影監督には、『ラヂオの時間』で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した高間賢治、音楽には、2008年プッチーニ国際賞を日本人で初受賞した世界的音楽家・三枝成彰、編集にはほとんどの北野武作品を手がけ、日本アカデミー賞最優秀編集賞を受賞した太田義則など、実力派が集結した。
主人公の葉子役は、整形後を、数々のミスコンを経て、注目度NO.1のグラビア女優として活躍が期待されている平塚千瑛(ひらつかちあき)が、集団レイプに遭う学生時代を、NHK大河ドラマ「西郷どん」への出演も決まっている西川可奈子がW主演で演じ、体当たり演技を披露している。
その他、隆 大介、佐野史郎のほか、美保 純、友川カズキ、白川和子、吉澤 健、三上 寛、奥野瑛太、川瀬陽太、南美希子、児島美ゆき、東てる美らが出演している。
また、主題歌「迷宮」を元SKE48のメンバーの出口 陽が担当する。
■ 和田秀樹監督 受賞コメント
この映画が審査員の皆様に理解され、このような名誉ある賞を受賞できたことに心から感謝します。
性暴力は、どんな国でも絶対に許されるものではないし、精神科医としてその被害者の心からの訴えを聞き続け、心の変化を追いかけてきました。
本作は、被害を受けた人の時間の連続性がどのように断ち切られるかを主題にしました。
そして、被害者からどのように世界が見えるのか、被害を受ける側がどんなにつらい思いをするのかを知ってもらうために主観撮影に挑みました。
この映画を通じて、性暴力に対する怒りや悲しみが共有されれば監督として幸甚この上ありません。
今回の受賞を通じて、インドの皆様だけでなく、世界の皆様にこの映画が広まってくれることを心から願っています。数ある映画の中から私の映画を選んでいただいた映画祭の皆様に心より感謝します。
(オフィシャル素材提供)
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