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2017-11-15 更新
早見沙織、梶 裕貴、櫻井孝宏
配給:ワーナー・ブラザース映画
大絶賛公開中!
© 大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会
1975年~1977年まで「週刊少女フレンド」(講談社刊)にて連載された日本少女漫画史に燦然と輝く傑作、大和和紀による「はいからさんが通る」(第1回講談社漫画賞少女漫画部門受賞)。1978年にはテレビアニメシリーズ(全42話)が放送され、その後、劇場実写映画(1987年公開 主演:南野陽子・阿部 寛)、TVドラマ(1979年、1985年、2002年)などこれまでに多くのメディアミックス展開がされてきた本作が、連載40周年を記念して、2017年、装いを新たに新作劇場アニメーションとして前後編で復活! 尚、後編では旧テレビアニメシリーズでは未完となった原作のラストエピソードまでを初、完全アニメ化! 紅緒と少尉の恋の結末は……。
この度本作の公開を記念し、早見沙織(花村紅緒役)、梶 裕貴(藤枝蘭丸役)、櫻井孝宏(青江冬星役)ら豪華キャスト3名が登壇する初日舞台挨拶が行われた。
先ずMCから印象的なシーンについて質問されると、早見は「紅緒さんはこの劇中で全てをさらけ出すので、喜怒哀楽を見られる数多の魅力的なシーンがあるのですが、少尉とオペラを鑑賞しに行くシーンで、紅緒さんがモノローグで3秒に1回くらい気持ちが切り替わるところがあり、そこは演じていてテンポも良くて、ハマった時の爽快感が印象的でしたね。原作が、ギャグがあってそしてじーんとするシーンがあってと、メリハリがありすごくテンポが良いので、原作の良さを感じられるシーンかなと思いました!」と回答。
そして梶は、「蘭丸君は女性のお芝居をする役者ということで、とても可愛らしくて可憐な容姿をしているんですけど、その中にも紅緒さんに対する真っすぐな愛情を持っていて、男らしい一本筋の通ったところは大事だなと思いながら演じさせていただきました。とても歴史のある作品なのでオーディションを受ける時は緊張しましたが、実際に演じさせていただくと、蘭子という、紅緒が愛しいあまり女装をして潜入するシーンがあるのですが、そこでは見た目もより女性に近づきますので、コミカルに楽しく、蘭丸いい子だなと思ってくれるように頑張りました!」とコメント。そして「蘭丸のように“もう嫌っ!”と、普段から女性らしい役を演じることはなかなかないですね」と、さりげなく蘭丸ボイスで「もう嫌っ!」を生披露! 会場から拍手が起こると、櫻井も「キュンとしました」と、トキメキを隠せない。
櫻井は「青江冬星というキャラクターの登場で物語が広がっていきますので、今後どうなっていくのか、そしてこの髪型ですよね(笑)! 紅緒との出会いによって彼自身も変化していきますので、その心情の揺れ動きであったり、奥行きのあるキャラクターだと思います」と、後編から大きな活躍をみせる冬星というキャラクターの魅力を語った。
そしてここで舞台挨拶に登壇することができなかった伊集院忍(少尉)役の宮野真守からのメッセージ映像が到着!「劇場にお越しの皆さま、こんにちは。『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』、伊集院忍役の宮野真守です。本日はそちらにお伺いできず本当に残念です。いよいよ公開となった本作を多くの方に観ていただきとても嬉しく思っております! 私の少尉はいかがだったでしょうか? とても気になる終わり方で前編は終わるので、どうなっちゃうのかなって、ドキドキしながら後編を待っていただきたいと思うのですが、本編中も胸のときめくやり取り、告白のシーンであったりとか、ドキドキするシーンがある中、僕は最初に紅緒に会った時に“はいからさん”ってかける台詞が好きで、忘れられません。引続き応援よろしくお願いいたします」と、紅緒との出会いのシーンが印象的であると語る宮野。早見は「宮野さんの演じる少尉は、王子ですよという雰囲気を、意識せずに出る王子なんですよ! 溢れ出づる王子! 滲み出ていますよね」と宮野から醸し出される少尉オーラを絶賛! また梶も、「男性から見ても、少尉のキャラクターや宮野さんのお声とお芝居で、こういう男性カッコイイなって思われるんじゃないかと思います!」と少尉の魅力を語った。
また紅緒と少尉との印象的なシーンとして、話題は原作の大和先生も絶賛した紅緒の酒乱シーンに!「僕大好きなんですよ!」と顔がほころぶ梶だったが、早見が「原作でも本当に可愛らしく描かれていて、初めて原作を読んだ時はこのシーンはアニメになったらどうなるんだろう、誰が声をつけるんだろうと思うくらい楽しみなシーンで(笑)。でもいざやる側となると緊張もありますし、本当にお酒を飲んでやるわけにもいかないですし(笑)。でも絵柄を見ているととてもキュートなので、可愛らしく、でも泥酔しているという図が自然とイメージできました」と振り返ると、大和先生も絶賛した早見の名演技に会場からも自然と拍手が沸き起こった。
そして話は作品にちなんでお酒トークに! MCから早見自身は酒乱になるか聞かれると、「紅緒さんをやってからこの質問がすごく来るようになって(笑)!」と笑う早見に、「でも興味はありますよ。」と櫻井もすかさず食いつく。「紅緒さんまではいかないですけど、結構飲みますよ! 楽しくなったり陽気になります!」と答える早見。「紅緒さんの演技には今までの自分の酔っ払い経験であったり、いろいろな経験が詰まっています!」と、表情豊かな酒乱・紅緒の役作りのひとつにお酒が役立ったことを明かす。櫻井は「そこそこ飲みますね。けど最終的に眠くなっちゃいます。覚えてないですけど“ぼちぼち帰るんで、もう一杯。”という謎のフレーズを繰り返していたことがあるらしいです(笑)。今は自分のペースで楽しめるようになりました」と、酔っ払い経験を明かす。また梶が「あんまり顔には出ないんですけど、周りの人が気になっちゃいますね。あの人お酒足りてるかな、体調大丈夫かなって。酔っぱらっているんですけどね!」と飲酒時に気を遣ってしまう傾向を話すと、櫻井は「可愛さが増すよね。」と梶の裏面を明かした。「いつかは紅緒さんみたく僕も!」と意気込む梶だが、ここでMCから、未成年者の飲酒禁止法は大正11年に制定されたので、作中で紅緒がお酒を飲んでいるのは問題ないとの情報が。現在は未成年者の飲酒は禁止されているので、「気を付けましょう!」とキャストからも注意喚起があった。
お酒トークが終わると、「はいからさんが通る」を生み出した原作の大和和紀先生からの御手紙が読まれた(下記に全文記載)。
「私は、この生まれ変わった“はいからさん”をとても気に入っています」と、スタッフ・キャストに宛てた気持ちのこもった御手紙に、早見たちも感激。早見も「こうして御手紙で先生のお心を知れてとても嬉しいです。以前対談させていただいた時に思ったのですが、大和先生はとっても温かくて、チャーミングで、ちょっと紅緒さんテイストのある方なのかなと思います!」と、先生の優しい人柄に触れながら、手紙をいただいた喜びを語った。
そして最後にキャストを代表して早見から挨拶が。「本日は、皆さまお集まりいただきましてありがとうございます。こうして公開初日を迎えることが出来て、本当に嬉しいです。『はいからさんが通る』という作品は、ずっと色褪せない作品だなと思っています。老若男女、全ての人に何かを届けてくれる、そっと手渡してくれる、そして自分も次の世代にどんどん受け継いでいきたくなるような、宝物のような作品だと思っています。今回こうして劇場で前編が公開されましたが、前編の想いをまた胸にしまっていただいて、来年の後編を楽しみにしていただけると嬉しいです。後編もまだまだ紅緒は暴れていきたいと思いますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします! 今日はどうもありがとうございました!」と、紅緒を想わせる元気な挨拶に会場からも大きな拍手が起こった。
早くも後編への期待が膨らむ内容となった初日舞台挨拶。来場者たちからの温かい拍手に見送られながら、キャストたちは会場を後にした。
<大和和紀先生 手紙全文>
観客の皆様、本日は「劇場版 はいからさんが通る 前編 紅緒、花の17歳」をご覧いただき、ありがとうございます。
また、キャストの皆様、お忙しい中舞台挨拶をしてくださってありがとうございます。
今日のお客様の中には、キャストやスタッフのファンの方々はもちろんのこと、原作の漫画の「はいからさん」ファンやTVアニメ版のファンの方々もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
新しい「はいからさん」はいかがだったでしょうか?
楽しんでいただけたでしょうか?
私は、この生まれ変わった「はいからさん」をとても気に入っています。
古橋監督は作画の方々と一緒になって、時代考証をしっかりやってくださいました。浅草の風景や東京駅、横浜港などモダンで温かみのある大正の姿が目の前に現れた時はワクワクしました。また、男性監督ならではの迫力あるシベリアの戦闘シーンには脱帽です!
キャラクターデザインの西位さんを始め、作画スタッフの若いクリエーターの方々の手によって新しい姿に生まれ変わった紅緒たちは、とても生き生きとしていて新鮮です。ご苦労の多い大変な現場だったと思います。本当にありがとうございました。
また、このキャラクターや画面にぴったりの温かみのある音楽と、その緻密な演出で声優さんたちの素晴らしい演技を引き出してくださった音響監督の若林さんにも敬意を表します。
大島ミチルさんの音楽は、どこかヨーロッパの雰囲気を思わせるクラシックな趣があり、現在の東京とは違う、自然に満ちて空気が澄んでいただろう大正時代の東京の空気を感じることができました。懐かしい、そして美しいメロディをありがとうございました。
また観客の皆さんは、今、エンディングの竹内まりやさんの曲「夢の果てまで」と、早見さんの透明感のある歌声に、元気づけられて気持ちが上がっているところではないでしょうか?
懐かしさと力強さのあるメロディ、そして紅緒の気持ちそのものの歌詞を作ってくださって本当に感謝しております。
松田、井上両プロデューサー、宣伝などに関わってくださったスタッフの皆様、公開に向けてご尽力いただきました製作委員会の皆様にも、この場をお借りして御礼申し上げます。
最後になりましたが、早見さん、宮野さんをはじめとするキャストの皆様にも御礼申し上げます。
私は今回ほど、声優さんの「力」を痛感したことはありません。
皆さんの演技力は本当に素晴らしかったです。
まさに、絵に「命を吹き込んで」くださいました。
それはひとえに、過密なスケジュールの中、皆さんが原作をしっかり読み込んでくださり、世界観とキャラクターを深く理解してくださった、ご苦労のお陰だと思っております。
「はいからさんが通る」への愛、キャラクターたちへの愛をありがとうございました。
早見さんの紅緒、とにかく可愛かったです!
TVアニメの紅緒ももちろん素敵ですが、早見さんの声を聴いた時に、私は「新・紅緒が誕生した!」と感じました。性格も表情もコロコロ変わって、しかも〝酒乱〟というこの大変なヒロインを、驚くほど色んな声で演じ切ってくださいました。特に酔っ払いのシーンは最高です! 後編も思いっきり恋して、泣いて、笑って、そして酔っ払って 紅緒を生きてください。
今日はここにいらっしゃいませんが、宮野さんにも、ぜひ一言お礼を言わせてください。初めて宮野少尉の声を聴かせていただいた時、「おおお! そこに少尉がいる!!」と感動いたしました。少尉は女性にとって理想の男性、「夢の男」です。そんな難しいキャラが、宮野さんの声によってリアルにそこに現れました。涼やかで包容力があって、ロマンチックな声……本当に魅力的です。ありがとうございました。ちゃんと、紅緒の元に帰ってきてくださいね!
その少尉と人気を二分する冬星を、クールにかっこよく演じてくださった櫻井さん、そのお声に心底うっとりいたしました。前編でもちょっと片鱗はありますが、冬星はこれからが見ものです。恋愛も盛り上がり、色気のある二枚目であることは変わりませんが、原作ではもっとギャグシーンが増え、けっこうキャラを壊しています……! 櫻井さんのファンの皆さん、申し訳ありません……。 でも、櫻井さん、思いっきり壊れてみてくださいね! 私もとても楽しみにしております!
梶さんの蘭丸は、今までの色んな作品で演じていらした感じとは、一味違う思い切った演技で、とっても蘭丸でびっくりしました! アフレコの時に、梶さんがスタジオに入るやいなや監督さんに「蘭丸と女装をしている蘭子って、どう声を変えたらいいですか?」と質問されたと私のスタッフから聞き、そこまで蘭丸を大事にして研究してくださっているんだと、とても感激しました。後編では歌舞伎役者っぽい蘭丸のシーンがあるかもしれません。また体当たりの演技を楽しみにしております。「もう、いやー!」がまた聴きたいです。
長くなってしまいました。
キャスト、スタッフの皆様、観客の皆様への感謝を書き連ねるとキリがありませんので、これで終わりにいたします。
「劇場版 はいからさんが通る」を観た方々全員に「いいね!」をいただければ、こんなに嬉しいことはありません。
皆様、早見さんの主題歌「夢の果てまで」に元気付けられたまま、映画の余韻を噛み締めつつ楽しく家路におつきください!
明日もまた頑張りましょう。
では後編でまた紅緒たちがお待ちしております。
それまで、どうぞお元気で。
2017年11月11日
大和和紀
(オフィシャル素材提供)
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