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2017-06-02 更新
野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一、佐々木蔵之介、高橋克実
山内圭哉、和田正人、森川 葵、吉田栄作、篠原哲雄監
配給:東映
6月3日全国公開
© 2017「花戦さ」製作委員会
痛快エンターテインメント時代劇『花戦さ』の公開直前記者会見が、都内で行われ、野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一、佐々木蔵之介、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川 葵、吉田栄作、豪華キャスト陣と篠原哲雄監督が出席した。
本作は、小説家の鬼塚 忠による著書を基に、戦国の世の日本で豊臣秀吉と華道家元・初代池坊専好の“戦い”が展開する。天下人となり、暴君と化した豊臣秀吉(猿之助)に対して刃ではなく花で戦いを挑む専好の姿が描かれる。
主演の花僧・池坊専好役を務める萬斎は、「渾身込めて、演じさせていただきました。面白おかしくも、真剣にも演じさせていただきました。豪華なキャストに囲まれて、演じることの楽しさをまた知ることが出来ました」と撮影を振り返った。
また、映画で初共演となる歌舞伎役者・猿之助について、「共演を楽しみにしていた」と明かし、秀吉が利休を踏みつける印象的な場面について、「(利休役の佐藤)浩市さんを踏みつけたり、憎々しさが楽しい。嫌な奴(秀吉)がチャーミングに見えた」と猿之助の演技を称賛した。
猿之助は、「能と歌舞伎は近くて遠い存在。同じ伝統芸能だから共演はほぼあり得ないけど、今回共演出来たのは嬉しかった。初共演だけど初めての気がしない」と話す。さらに、「大先輩の佐藤さんの頭を踏みつけるシーンは、本当に嫌だった。役だからしょうがないですよね……」と弁明し、「いい経験をさせていただきました」と語った。
頭を踏まれた佐藤が「萬斎さんや猿之助さんのような古典芸能の方々は、型があるのでエアーで芝居が出来る。僕みたいな路傍の石ころみたいな人間は、圧がかからないとリアルな演技が出来ないので、『もっと踏んで!』と猿之助さんにお願いしていた」と役者魂を見せると、織田信長役務めた中井が「「佐藤さんがMだというのは、長い付き合いの中でわかっていました……」と笑顔で突っ込みを入れて、会場を笑わせた。
作品について、萬斎は「非常に濃い時間を体現し、人生の半分を生きたような濃密な映画になっています。演技の楽しさを知る機会になりました」とコメント。猿之助は「素晴らしい大先輩方の胸を借りて芝居ができたことで、歌舞伎役者としての幅が広がった」と話す。佐藤は「チャンバラがなくても、本当に時代劇を観たなという充足感たっぷりの映画になったと思う」と伝えた。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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