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2017-04-17 更新
森 達也監督×松江哲明監督
配給:シンカ
新宿武蔵野館にて大ヒット上映中、全国順次公開!
© 2015 Jafar Panahi Productions
アッバス・キアロスタミ監督の愛弟子にして、『白い風船』で1995年カンヌ国際映画祭カメラ・ドール、『チャドルと生きる』で2000年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞、『オフサイド・ガールズ』で2006年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)を立て続けに受賞し、世界三大映画祭を制覇したイランの名匠ジャファル・パナヒ監督による待望の最新作『人生タクシー』が、遂に日本公開!
政府への反体制的な活動を理由に、2010年より“20年間の映画監督禁止令”を受けながらも、監督自身がタクシー運転手に扮して、厳しい情報統制下にあるテヘランの街に暮らす乗客たちの人生模様を描き出し、2015年ベルリン国際映画祭で審査員長のダーレン・アロノフスキー監督から、「この作品は映画へのラブレターだ」と称賛され、金熊賞及び国際映画批評家連盟賞をダブルで受賞した他、海外の映画祭でも大絶賛! 決して諦めない勇気と軽やかに笑い飛ばすユーモアに満ち溢れた、映画史に残る、心揺さぶる新たな傑作がここに誕生した!
この度、公開初日を記念し、“もしも自分が創作活動を禁止されながらも、創作を続けていくとしたら”というテーマで特別に短編映画を制作した森 達也氏(映画監督)と松江哲明氏(ドキュメンタリー監督)が招かれ、短編映画上映&トークショーが開催された。
■森 達也監督のコメント
最近松江君とコンビで呼ばれることが多いよね(笑)。
今回短編映画の依頼がきた時に、松江君は息子を題材にすると聞いたから、子供に対抗できるのは犬しかいないと思って考えていたんだけど、結局納品ギリギリまで悩んでみなさんに観ていただいたようなものになりました。
いい人が誰か、悪い人が誰か問答を繰り返される世の中で、上映していいのか悪いのか、この短いストーリーの中に入れるのは大変でした。いろいろ反省しています(笑)。
パナヒ監督は映画を撮るなと言われれば、そこは逆手にとるんでしょうね。
■松江哲明監督のコメント
息子の映像は生まれた時に撮っていて、それ以降1年ぶりぐらいになりました。
妻がドイツ人で、普段は出たがらないのですが、今回説得して後ろ姿だけの出演です(笑)。妻は仕上がりを見て、泣いていましたね。
今回「人生タクシー」を観てほとんどタクシーから出ないというミニマムな作り方をしていて、その不自由なところがドキュメンタリーを作る人間として面白いなと思いました。
パナヒ監督の映画を撮れないという枷が反対に自由に見える。映画はこれでいいのかと思わせてくれますね。
<短編映画>
新宿武蔵野館では、来週4/22(土)から『人生タクシー』と同時上映予定となる。
森 達也(映画監督):タイトル「映画を撮ることを禁じられた映画監督の映画のような映像」
松江哲明(ドキュメンタリー監督):タイトル「ちいさな宝もの Ein kleiner Schatz」
(オフィシャル素材提供)
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