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2016-12-22 更新
チャウ・シンチー監督
チャウ・シンチー監督
1962年6月22日、香港生まれ。俳優・脚本家・映画監督・プロデューサーなど多彩な顔を持ち、独自のコミック・センスでヒット作を連発している中華映画界のレジェンド。
香港でテレビ局の俳優養成学校に入学。子供番組の司会を経て俳優業に進出し、映画デビュー作「霹靂先鋒(原題)」でいきなり台湾電影金馬奨最優秀助演男優賞を受賞。『ゴッド・ギャンブラー/賭聖外伝』は香港歴代興収1位、『カンフーハッスル』は香港と台湾の歴代興収1位を記録。
数本の共同監督を経験したのち、単独で初監督・脚本・製作・主演を果たした『少林サッカー』が香港歴代興収No.1を獲得し、香港電影金像獎作品賞・監督賞・主演男優賞ほか多数受賞。『カンフーハッスル』は『少林サッカー』をさらに上回る香港史上最高の大ヒットを飛ばし、香港電影金像獎、台湾電影金馬奨の作品賞ほか多数の栄誉に輝き、自身の持つ興収記録を次々と塗り替えてきた。そして監督業に専念した『西遊記 ~はじまりのはじまり~』で2013年中国年間興収No.1を記録した。
2017年公開予定の第2弾『西游降魔篇2(原題)』では自身は製作総指揮にまわり、ツイ・ハーク監督とタッグを組む。
独自のコミック・センスでヒット作を連発している中華映画界のレジェンド、チャウ・シンチー監督の最新作となる映画『人魚姫』(1月7日よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー)の監督インタビューが届いた。
本作は人間の世界と人魚の世界に住む男女のロマンシング・アドベンチャー。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい海を買収し埋め立てるプロジェクトを進めていた。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を決行する。だが、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。そして二人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた人間たちによる激しいバトルが繰り広げられるのだった──!
『人魚姫』は現代都市で起きるおとぎ話で、現実的な面とファンタジー的な面の2つの面がありますが、根本的にはラブ・ストーリーです。僕はおとぎ話が好きで、僕の作品は実はすべておとぎ話です。おとぎ話には“善人は報われる”“正義は勝つ”という大原則があり、僕はそれを信じているからです。
僕は映画を作るときはいつも観客に喜んでもらえるかどうかを気にしています。観客が一番大切です。
ヒロイン選びにはたくさんの選択肢がありましたが、リン・ユンのオーディションのときに彼女だけ、ほかの候補者にはないある種の感覚があり、自分の思い描いたヒロイン像に一致しました。リン・ユンはコメディの才能があり、本作の中でもその演技力が十分に発揮されていると思います。
ダン・チャオはとてもよい役者で、撮影のときもよく一緒にこのシーンをどう演じるべきなのかディスカッションやリサーチを重ねました。彼はまだ新人ですが、洞察力に優れ、コメディのセンスも非常に高いです。
演出するときはいつでも困難にぶち当たるものですが、CGは演出意図に基づいて使用しています。
“もし地球上に1滴もきれいな水がなく、一口分のきれいな空気もなかったとしたら、いくらお金があっても何の役にも立たない”と僕は信じています。我々は地球の環境を大切に守っていかなくてはなりません。
自分の過去の作品に対して不満な点がたくさんあり、それゆえに真にいい作品を撮りたいと思い続けています。この目標に向かって邁進します。
僕の最も愛するのはおとぎ話で、僕のすべての作品はおとぎ話だと思っています。
どんなCGやセット、ギャグもすべて映画の外装であり、最後に残るのは“情”の一文字です。深いエモーションがなくて成功している映画を僕は知りません。
今後もし機会があって、よい題材があれば考えたいと思います。
『少林サッカー』などで日本で大旋風を巻き起こした天才チャウ・シンチーが、新作の主人公に選んだのは若い人魚姫。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判しながら、いつものチャウ・シンチー節は健在、随所に大笑いを起こすネタを仕込み、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。
(オフィシャル素材提供)
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