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2016-08-08 更新
新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年(昭和32年)10月「新潮」に発表した当時、「子宮」という言葉が多く出てくることから批評家から「子宮作家」と批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた『花芯』。しかし、当時の世相に反逆するかのようなヒロインの生き様は、傷だらけになりながらも女としての性愛を貫いた熾烈な「女性の恋愛ドラマ」であり、現代にも通ずる女性の「愛欲」や「性愛」の真実を描き、普遍性を持った作品として今なお多くの女性たちから支持されている。
主人公・園子を演じるのは村川絵梨。親が決めた許嫁と結婚し息子を儲けながらも夫の上司に恋をし、次第に肉体の悦びに目覚め、世間の常識に背を向けながらも子宮の命ずるまま生きることを選び生きていく女性を体当たりで演じ切った。
そのほか、園子を愛し献身的に尽くしながらも裏切られ、嫉妬に苦しむ園子の夫・雨宮を林 遣都、雨宮の上司であり、園子と逢瀬を重ねる男・越智に安藤政信、園子夫婦が下宿するアパートの大家・北林未亡人に毬谷友子ほか、藤本 泉、落合モトキ、奥野瑛太など豪華俳優陣が揃った。
監督は『blue』『僕は妹に恋をする』のほか、ロッテルダム国際映画祭に正式出品された市川由衣主演『海を感じる時』を手掛けた安藤 尋。
「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」――
それが園子(村川絵梨)の恋人・越智(安藤政信)の口癖であった。
園子は、親が決めた許婚・雨宮(林 遣都)と結婚し息子を儲けていたが、そこに愛情はなかった。
ある日、転勤となった夫について京都へ移り住んだ下宿で越智と出会い好きになってしまう。
生まれてはじめての恋に戸惑いながらも、自身の子宮の叫びは次第に大きくなり抑えられなくなっていく――。
(2016年、日本、上映時間:95分、R15+)
キャスト&スタッフ
原作:「花芯」瀬戸内寂聴著(講談社文庫刊)
監督:安藤 尋
脚本:黒沢久子
出演:村川絵梨、林 遣都、安藤政信、毬谷友子ほか
配給
クロックワークス
テアトル新宿他大ヒット公開中!
オフィシャル・サイト
kashin-movie.com (外部サイト)
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